自己理解とは?|発達障害のある方が「働きやすさ」を見つける第一歩
この記事のポイント
- 自己理解とは、自分の性格を分析することではなく、「自分が働きやすい条件」を知ることです。
- 「なぜ苦しいのか」「どう対処するか」を整理し、実践していくことが自己理解につながります。
- ディーキャリア新潟オフィスでは、座学だけでなく実践や振り返りを通して自己理解を深めています。
「自己理解が大切です」と言われても…
就職活動や就労移行支援を調べていると、
「自己理解を深めましょう」
という言葉を目にすることがあります。
でも、
「自己理解って何をすること?」
そう思ったことはありませんか?
実際に見学へ来られる方の多くは、自己理解という言葉にあまり馴染みがありません。
また、
「障害特性を知ることですよね?」
と考えている方も少なくないです。
もちろん障害特性を知ることは大切です。
しかし、それだけでは十分とは言えません。

ディーキャリア新潟オフィスが考える「自己理解」
私たちが考える自己理解とは、
「自分が働きやすい条件を知ること」
です。
例えば、
- どんな仕事なら力を発揮しやすいのか
- どんな場面でストレスを感じやすいのか
- なぜ仕事で困ってしまうのか
- どうすれば働きやすくなるのか
これらを一つずつ整理していきます。
苦手なことを探すためではなく、
「自分らしく働く方法」を見つけるための自己理解です。
自己理解は「知る」だけでは変わらない
ライフコースでは、自分の考え方や障害特性について学びます。
しかし、本当の意味で自己理解が深まるのは、その後の実践です。
ワークスキルコースでは模擬職場の中で仕事に取り組み、
リクルートコースでは実習や就職活動を経験します。
その中で、
「自分はこんな場面で焦りやすい」
「相談すると解決しやすい」
「思っていた苦手の原因は別にあった」
という気づきが少しずつ増えていきます。
知識と実践を繰り返しながら、自分への理解を深めていくことを大切にしています。
利用者さんにもこんな変化がありました
ある利用者さんは、
「自分は何をやってもダメだ」
という思い込みが強く、失敗するとすべて自分の責任だと考えてしまう方でした。
面談を重ねる中で、
「他人の評価を基準に自分を評価していること」
「物事をネガティブに捉えやすいこと」
に、ご本人自身が気づき始めました。
こちらの方は自分の苦手さは十分に理解しており、
その対処方法も自身で考え、理解はされていましたが、実践に移すことが難しい方でした。
そのような中でスタッフから提案されたのは、
「考えるだけではなく、実践してみること」でした。
相談することを意識して行動し、ライフコースで学んだ「捉え方を変える練習」を毎日続けていきました。
すると、ある日こんな言葉を話してくださいました。
「最近、自分を否定することが減りました。」
「少し自分に自信が持てるようになりました。」
自己理解とは、自分を責める材料を増やすことではありません。
自分を理解し、少しずつ行動を変えていくこと。
その積み重ねが、自信につながっていきます。
「苦しい理由」が分かると、対処法も見えてくる
別の利用者さんは、
「○○するべき」
「失敗したら終わり」
という考え方に強く縛られていました。
振り返りを通して、
「べき思考」や「白黒思考」が自分を苦しめていることに気づき、
少しずつ考え方を柔らかくする練習を続けました。
その結果、
以前ほど自分を責めることが減り、気持ちに余裕が生まれていきました。
お二人とも、
「面談でのスタッフの一言が、自分の考え方を見直すきっかけになった」
と話してくださいました。
本やインターネット、AIから情報を得ることもできます。
しかし、自分では気付けない思い込みや考え方のクセは、誰かとの対話の中ではじめて見えてくることも少なくありません。
ディーキャリア新潟オフィスでは、定期面談を通して、そうした「気づき」を大切にしています。
自己理解のゴールは「働きやすさ」を見つけること
自己理解は、自分を分析して終わりではありません。
大切なのは、
- なぜ苦しいのかを知ること
- 自分に合った対処法を見つけること
- 実際に行動し、働きやすさにつなげること
この3つを繰り返していくことです。
ディーキャリア新潟オフィスでは、講義だけではなく、実践や振り返り、定期面談を通して、一人ひとりの自己理解を支援しています。
「自分に合った働き方が分からない」
「同じことで悩み続けてしまう」
そんな方は、一度ご自身の「働きやすさ」について、一緒に考えてみませんか。


