名刺交換のマナー
名刺交換のマナーを、実践形式で少しずつ練習していきます
こんにちは!ディーキャリア川崎オフィス、生活支援員の伊藤です。
「ビジネスマナーに自信がない」「名刺交換なんてやったことがない」「面接や職場で緊張して声が小さくなってしまう」——就職を考え始めたとき、こうした不安を感じる方は少なくありません。特に、人と対面でやり取りする場面に苦手意識がある方にとって、あいさつや名刺交換は大きなハードルに感じられることもあると思います。
ディーキャリア川崎オフィスでは、こうした不安を「経験」と「練習」で少しずつ小さくしていけるよう、ビジネスマナーの訓練を行っています。今回は、あいさつの基本と、特に多くの方が緊張しやすい「名刺交換のマナー」を実践形式で身につける様子をご紹介します。
まずは基本から。あいさつ・表情・声のポイント
名刺交換の前に、まずはビジネスシーンの基本となる「あいさつ」の見直しから始めました。訓練では、次の3つのポイントを中心に、参加者一人ひとりが実際に声を出しながら確認しています。
①お辞儀の角度:名刺交換やあらたまった場面のあいさつでは、30度程度(敬礼)のお辞儀を意識する
②表情:口角を意識した自然な笑顔をつくる。力みすぎず、リラックスした表情を心がける
③声のトーンと視線:緊張すると声が小さくなりやすいため、意識して声を出す。相手の顔(口元のあたり)を見ながら話すことで、視線が安定しやすくなる
実際にペアやグループで声に出して練習してみると、「思ったより声が小さくなっていた」「表情がこわばっていた」といった気づきが参加者から挙がりました。こうした気づきは、鏡の前で一人で練習するだけではなかなか得にくいものです。他の参加者と一緒に、フィードバックをもらいながら繰り返し練習できることが、訓練の大きな価値だと感じています。
名刺交換のマナーを実践形式で学ぶ
続いて行ったのが、名刺交換のマナーの練習です。名刺は単なる紙ではなく、「自分がどんな人物か」を相手に伝える自己紹介のコミュニケーションツールでもあります。だからこそ、渡し方・受け取り方にはいくつかのポイントがあります。
名刺を渡すときのポイント
- 名刺入れから名刺を取り出し、手に持っておく
- 立ち上がり、テーブル越しにならないよう相手と向き合う
- 相手が文字を読める向きにし、胸の高さで両手で持つ
- 会社名と名前を名乗りながら差し出す
- 相手が受け取ったら、一歩下がって「よろしくお願いいたします」
名刺を受け取るときのポイント
- 「頂戴いたします」と伝えながら両手で受け取る
- 相手の名前に指がかからないよう持つ
- 受け取った名前を声に出して確認する(例:「〇〇様でいらっしゃいますね」)
- 着席するまでは、胸の高さで名刺を保持しておく
- 受け取ってすぐに名刺入れへしまわない
相手から先に渡されたときの対応
実際の場面では、相手から先に名刺を差し出されることも多くあります。この場合、自分の名刺はあらかじめ名刺入れの上に用意しておき、相手の名刺を両手で受け取ったら、その名刺を名刺入れの下に移して持ち替えます。そのうえで、名刺入れの上に準備しておいた自分の名刺を取り出し、相手に渡します。受け取った名刺は、着席するまではテーブルに置かず、胸の高さで持ち続けるのが基本です。訓練では、この一連の動きをペアになって順番に体験し、「受け取る側」「渡す側」の両方の立場で練習を行いました。
頭ではわかっていても、実際に体を動かしてみると「あれ、次はどっちの手を動かせばいいんだっけ」と戸惑う場面も多くあります。何度か繰り返すうちに、少しずつ動きがスムーズになっていくのを参加者自身が実感できるのも、実践練習ならではの効果です。
緊張や苦手さは、一人で抱え込まなくて大丈夫です
「人前で声が小さくなってしまう」「相手の目を見て話すのが苦手」「緊張で動きがぎこちなくなる」——こうした特性による困りごとは、決して珍しいものではありません。そして、これらすべてを「完璧に克服しなければならない」というものでもありません。
大切なのは、練習を重ねる中で「自分でできる範囲」を知り、それを自己管理の方法として身につけていくことです。そのうえで、どうしても難しい部分については、職場に合理的配慮を求めるという選択肢があります。たとえば「声の大きさよりも内容を重視してもらう」「対面でのやり取りに慣れるまで、まずは同僚とロールプレイの機会をもらう」など、配慮の求め方はさまざまです。
ディーキャリア川崎オフィスでは、こうした訓練を通じて「自分の特性でできること・苦手なこと」を整理し、就職後に必要な自己管理の方法や、合理的配慮の伝え方についても、一人ひとりに合わせてサポートしています。
自己管理と合理的配慮、そのバランスの見つけ方——特性理解訓練のご紹介
名刺交換のマナーをはじめとするビジネスマナーは、一度で完璧に身につくものではありません。ディーキャリア川崎オフィスでは、こうした訓練を繰り返しながら、自分らしいペースで少しずつ自信を積み重ねていける環境を整えています。


