分かり合えないことを認識して歩み寄る
こんにちは。
ディーキャリア春日部オフィス就労支援員のKです。
就労現場では会話のすれ違いがよく起こります。
〇〇してくれとお願いしたじゃない!⇒そんなことは聞いていない。
〇〇と言われて傷ついた!⇒そんなことは話していない。
なぜ、そんなことが起こるのか、
今回はそのヒントを与えてくれる本をご紹介します。
「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?
今井むつみ著 日経BP発行
https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/24/04/22/01363/
この本は今年の5月に発行されたものですが、
新聞の広告欄で見つけて興味が湧いて読んでみました。
皆さんは周囲との会話において
以下のような経験があるのではないでしょうか。
私の前職ではよくあるできごとでした。その中でも特に・・・
コミュニケーションスキルに自信がある方との関係に多かったように思います。
◆言った側は覚えているが、言われた側は忘れている
例えば…言った側と言われた側で重要度が違う
⇒ 言われた側の重要でない部分はスルーされている
◆言われた側は覚えているが、言った側は忘れている
(ハラスメントによくあるケース)
例えば…言われた側はイヤな気持ちからよく覚えている
言った側は悪意がないので覚えていない
◆丁寧に説明したはずだが、説明された側には伝わっていない
…これまでの経験、価値観が違うことから理解度も違ってくる
この本によれば、
これらのような会話でのすれ違いは主に以下の2点からくるものとされています。
◆人それぞれの思考には、意識されずに使われる枠組みがある
(認知心理学ではスキーマと呼ぶ)
例えば…「ネコ」という言葉を聞いてイメージするもの
飼い猫、ハローキティ、にゃんこ大戦争、昔引っ掛かれた狂暴なヤツ
⇒ 相手の話は自分の枠組みをフィルターにして理解されるため
多少なりとも人それぞれの思い込みが発生する
◆人の記憶は曖昧なもの、相手の話を一日経って100%覚えている人はいない
更に、周囲の話、自身の思考の枠組みにより、記憶の歪み、すり替えも発生
この本の前半では、さまざまな事例(年初の航空機衝突炎上事故など)により、
相手との会話によって伝わっていない、理解されていないことが多々あることが説明されています。
そして、この本の後半では、相手に伝わる、理解してもらうためには、
どのような方策があるか、さまざまな視点から例示がされています。
発行されて間もない本ですが、要約動画もいろいろと出ています。
比較的わかりやすく短時間でまとめられているものは以下の通りです。
興味のある方は是非ご覧ください 。
<フェルミ漫画大学>
https://youtu.be/niIwB_cBURY
<ふとん大学>
https://youtu.be/DZaTijn97zg
ここからは個人的な所見なのですが、
コミュニケーションスキルを高めることは大事なことですが、
それ以前の問題として、
相手と100%分かり合うのはムリという前提で、
謙虚に相手を理解していく姿勢が重要だと感じました。
それは、会話がすれ違った時に相手を攻めるのではなく、
以下のような謙虚なスタンスで臨むことだと思います。
★あらかじめ相手と分かり合えない部分があることを認め合う
⇒ ★すれ違った時にその要因を謙虚に深堀りする
⇒ ★歩み寄りが必要な事柄をお互い認識しあう
ディーキャリア春日部オフィスでは、各種訓練、グループワーク、清掃などの日次作業を通して
利用者間で意思疎通を図りつつ物事を進めることを実践しています。
就労現場では周囲とのつながりがとても重要になりますので、
さまざまな利用者との会話を積み重ねて、
相手に歩み寄ることができる伝え方を体得していただきたいと考えています。
そして私自身もスタッフとして謙虚に自身を見つめ直し、
利用者一人ひとりに歩み寄る伝え方を改めて実践するよう努力したいと思います。
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