考えるより動くADHD〜衝動性と上手に付き合う方法を考える〜
みなさん、こんにちは!
ディーキャリアワーク柏スタジオです🙋
今日はADHD(注意欠如・多動性症)の特性のひとつとして挙げられる
“衝動性”に関して話をしていきたいと思います。
この特性があることで、「考えるより先に動いてしまう」ことが多くなり、
失敗や後悔を招くことがあります。
例えば、相手に配慮のない言葉を投げかけてしまった。
衝動買いで必要のないものを購入してしまった。
といったエピソードを耳にすることも少なくありません。
このような日常的な失敗にはADHD特有の特性が背景に隠れている事があります。
発達障害は先天性の障害であり、完治はしない為、
自己理解と有効な対策、周囲の理解が必要になります。
本記事では、この“衝動性”について具体的な事例とその原因を解説するとともに、
自己対処法や対策について紹介します。
ADHD当事者やその周囲の方々が特性を理解し、
前向きに生活を送れるヒントになれば幸いです。
目次
【衝動性が引き起こす失敗エピソード】
事例1:ゲームで課金しすぎる、睡眠時間を削ってしまう
ゲームに熱中してしまい、つい使いすぎとわかっていても課金をしてしまう。
ゲームをやめたあとに「今月の生活費を使ってしまった…」と後悔したり、
次の日の朝寝不足でふらふらで後悔することもしばしば。
事例2:業務の優先順位を間違える
目の前に面白そうなことがあると、そちらに集中してしまい、本来のタスクを後回しに。
その結果、締め切り直前に焦る羽目に。
特に興味が持てない、やり方がわからない、複雑、面倒と感じる業務に顕著に表れる。
事例3:感情的な行動での失言、後悔
職場やプライベートで思わず相手に強い言葉や配慮のない言葉を投げかけてしまい、
後から「あんな風に言わなければよかった」と落ち込んだり、気まずくなって疎遠、仕事にも支障が出る。
これらの事例に共通するのは「行動」が「瞬間的な刺激」に影響を受け引き起こされていることです。
ADHDの衝動性は、このような不注意や行動のコントロールの難しさから発生することが多いです。
【衝動性の背景にある特性】
ここでは少しだけADHD概要に触れていきます。
詳細に関しては別の記事で紹介していますのでそちらを参考にしてみてください。
「集中力が続かない~ADHDの特性とマインドフルネスについて~」
衝動性は、脳の機能特性が関係しています。
具体的には、報酬系や感情の抑制に関連する神経伝達物質のバランスが影響しています。
以下は主な要因です。
刺激への過敏性
ADHDの人は、外部からの刺激に敏感に反応してしまうことがあります。
このため、目新しいものや、興味を引くものに強く引き寄せられることがあります。
自己制御機能の弱さ
行動のコントロールや計画性を担う前頭前野の働きが通常よりも弱い傾向があります。
このため、「やりたい」と思った瞬間に行動に移してしまうことがあります。
注意の持続が困難
やらなくてはいけない事への注意を向け続ける(集中)のが難しいため、
他の刺激に気を取られてしまいやすい傾向があります。
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