就労移行支援を利用しても就職できないって本当・・?
みなさん、こんにちは!
ディーキャリアワーク柏スタジオです🙋
就労移行支援というワードで検索をすると、
「就労移行支援 意味ない」
「就労移行支援 ひどい」
「就労移行支援 無駄」
「就労移行支援 就職できない」
などなど、ネガティブな検索ワードが出てくると思います。
実際のところどうなのか、今日はその実態について
お話しをしていきたいと思います。
目次
結論
結論から申し上げると就労移行支援を利用しても就職できなかった人はいます。
ディーキャリアワークでの事例を紹介すると、直近2年で就職できなかった方は4名です。
なぜ、就職ができなかったのかというと、この4名の方は途中で利用を辞めたことが原因です。
下記の理由から就労移行支援の利用を辞めることとなりました。
①体調不良により、通所ができなくなってしまった
②通所してみて、日々事業所でおこなっている活動に意味を見出せなかった
③ご家庭の事情により退所することになった
①と③の理由については致し方ないかもしれませんが、
ここでは②の理由についてもう少しお話しをしていきたいと思います。
【通所してみて、日々事業所でおこなっている活動に意味を見出せなかった】
以前からお伝えしていますが、ディーキャリアワークでは主に座学と作業訓練を通して、
障害特性や自己理解を深めていき、仕事に必要なコミュニケーションを身に付けていきながら、
働くうえで必要なスキルを獲得していけるよう訓練を実施しています。
辞められた方は、「作業訓練に何の意味があるのかわからない、
訓練でやっている作業のようなところには就職しない」
という思いからディーキャリアワークを退所しました。
また、そのような不安な気持ちを抱えながら通所していたのに、
スタッフの対応が望んでいる対応ではなかったとも仰っていました。
このように、「実際に行ってみたら違った」と思われる方は、実は時々あることで、
他の就労移行支援事業所でも同じような話を時々聞くことがあります。
「実際に行ってみたら違った」とならないようにするために、
利用する前に見学・体験は必須だと思います。
どんなことをしていて、どんなサポートがあって、ここに通ったら就職できそうか、
働くイメージができない場合はご自身に合っていないのかもしれません。
また、ただ見学するだけでなく、スタッフの方と話すことで、
スタッフの人たちとご自身の相性は合っているか、合いそうか、も肌で感じられるといいかと思います。
【その他の就職できなかった理由】
ディーキャリアワークの直近の事例は、全て就労移行支援の利用を辞めてしまったことで
就職できなかったという理由ですが、それ以外の理由だと
「面接に受からず、就労移行支援の利用期間が終了、または終了間際になってしまい、
福祉的就労(就労継続支援A型・B型事業所など)することになった」
という話は聞くことがあります。福祉的就労以外にも進学、他の福祉サービスを利用するといったこともあります。
そのため、就労移行支援を利用しても就職ができない理由として、
・何らかの理由で就労移行支援を辞める
・就労移行支援の利用期間中に就職できず、福祉的就労や進学など一般就労以外の道に進む
が挙げられます。
就職までの道のりが遠い人と近い人の違い
では「就労移行支援の利用期間中に就職ができない人」とはどのような人なのかを
更に深堀してお伝えしていきたいと思います。
【体調が安定していない】
体調とは身体だけではなく、精神的なことも含めてです。
心身の不調が多く、欠勤・遅刻・早退が多い方や、働く上での体力が足りない人は
就職ができない場合が多いです。
面接官は今まで何人も面接していきているため、心身ともに安定していない人が
いくら言葉で取り繕っても、見抜かれます。
企業は、労働力を求めて採用をおこなっているので、休みが多い方、
休みそうだと思われる方の採用は避けます。
【自己理解ができていない】
ここでいう自己理解とは、
・自分の得意なことや苦手なこと
・障害特性について
・配慮してほしいこと
・働く目的
などが挙げられます。
自己理解ができていないために、面接でこれらのことを聞かれても答えることができず、
もしくは答えが具体的ではなく企業の方に伝わりにくく、
面接に受からないということがあります。
【障害特性への自己対処ができていない】
障害により、苦手なことや難しいことがあると思います。
それらのことを「障害だから仕方ないじゃん」と投げやりになるのではなく
何かしらの対処や対策をして、「100%はできないけど60~70%くらいはできる」
ようになると企業からとても良い印象を持ってもらえます。
そして企業は、対応可能な配慮であれば
「残りの30~40%は配慮してカバーします」と考えます。
こちらの図は職業準備性ピラミッドというもので、
安定して働くためにどのような準備や能力が必要かを示したものです。
赤い枠で囲った部分は、働くまでに既に身についているものとして企業から特に求められることです。
そのためピラミッド内底部に記載のある項目でできていないことが多い方、
いわゆる職業準備性が低い方は就職が難しいです。
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