声の大きさと発達障害は関係している?~影響や調整方法について~
みなさん、こんにちは!
ディーキャリアワーク柏スタジオです🙋
今回のブログは以前取り上げた「発達障害・声の大きさ」について、
一部内容を修正し、再度みなさんにお伝えしたいと思います。
皆さんは声の大きさを注意された、
またはその場にそぐわない声量で
独り言を言っている人がいて
困った経験はありますか??
発達障害のある方の中には、声の大きさの調整や、
その場に応じた声の大きさを使い分けることが
難しいと感じる人がいます。
今日はそんな発達障害と声の大きさの
話をしていきたいと思います。
声の大きさは、本人も自覚しにくい、
周囲も注意しにくいことや、
明確な判断の基準もないという面もあり、
見逃されやすい問題のため、
知らず知らずのうちに周りが困っている、
コミュニケーションがとりずらくなるなど
「働く」以外の生活面でも影響を与えかねません。
目次
【声が大きくなる原因】
・コミュニケーションの苦手
コミュニケーションには話すことや表現する「表出」と
聞くことや相手の表情やしぐさから情報を読み取る「理解」があり、
発達障害のある方は、これらに苦手や偏りがあるため、
周囲の反応から判断し、その場に応じた行動をとる、
周囲に合わせて調整をすることが難しいことで、
声が大きくなることが考えられます。
・選択的聴取に苦手がある
これは、自身に必要な情報のみを拾うことで、
話をしている時に話相手の声以外の音(店内のBGMや他の話声)を
脳は無意識に調整するのですが、
発達障害のある方はこの調整が難しいことがあり、
声が大きくなってしまうことが考えられます。
・シングルレイヤーによる影響
シングルレイヤーとは、物事のさまざまな背景や、
物事を同時並行で考えることに苦手があることで、
会話の中でも、
◆自分の話したい話題
◆話の組み立て
◆相手の反応を読む
◆会話をしている環境を意識する
など、同時に考えなくてはいけないことがあるため、
声の大きさの意識が少なくなり、
声が大きくなってしまうことが考えられます。
・客観的な視点を持つことが苦手
心理学の用語では「メタ認知」とも言われますが、
自分がどう見られているかを考えることに苦手があり、
「この声の大きさで話をしたら相手はどう感じるかな」
などの視点が無いため、声が大きくなることが考えられます。
また、自身の気持ちを言葉にしてしまう
「独り言」として現れることがあります。
【なぜ調整が必要か】
「場面にそぐわない大声」や「独り言」は、
周囲に思わぬ影響を与えることがあります。
周囲も声が大きすぎるから小さくしてほしい、
小さくて聞こえないからもう一度言ってほしい、
と伝えるのは心理的な負担があります。
他にも、障害者雇用で働く場合や事業所に所属する場合、
周囲には自身と同じく障害を持っている方がいます。
その中には「聴覚の過敏性」を持つ人がいます。
この聴覚過敏は、以下のような特徴があります。
・他の人は気にならない特定の音に対し、苦手があり、異常に大きく感じる
・音の刺激により苦痛が伴い、イライラや疲労を感じる
・頭痛やめまいを伴うことがある
・緊張やストレスがある際に症状が強く表れることがある
・音が気になり会話に集中しにくい
このような聴覚過敏の人への影響も考えられるため、
「生活」「働く」を考えた際には
自身の声の大きさを調整していく事が必要となります。
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