高次脳機能障害について~症状と支援事例~
みなさん、こんにちは!
ディーキャリアワーク柏スタジオです🙋
今日は「高次脳機能障害」について、
主な症状とディーキャリアワーク柏スタジオで実際に支援して、
就職された方の事例についてお話ししたいと思います。
最近ではテレビドラマでも取り上げられていたため、
知っている方もいるかもしれません。
「高次脳機能障害」とはどういった障害なのか、
また、実際にディーキャリアワーク柏スタジオではどのような支援をしたのか、
就職された方の事例をご紹介したいと思います。
目次
高次脳機能障害とは
脳の病気や怪我などで脳がダメージを受けたことにより、
注意力・記憶力・言語・感情のコントロールなどがうまく働かなくなる
認知機能の障害です。
発達障害と似たような特徴がありますが、発達障害との違いは
中途障害、つまり後天性の障害のため、
以前できていたことができなくなる辛さや大変さがあり、
日常生活または社会生活に支障をきたします。
また、外見からはわかりづらく「見えない障害」とも言われます。
高次脳機能障害の原因としては、
脳梗塞やくも膜下出血、脳出血による脳血管障害、
事故や転落、転倒による硬膜外血腫・脳挫傷などの外傷性脳損傷があります。
その他にも脳炎、窒息や心筋梗塞等によって起こる低酸素脳症、脳腫瘍などが原因になることもあります。
症状
高次脳機能障害にはさまざまな症状があります。
ダメージを受けた脳の部位やその大きさによって症状が異なり、
また元々の性格や周囲の環境も症状の現れ方に影響するため、
人によって症状はさまざまです。今からご紹介する症状が重複して現れることも多いです。
【脳疲労】
以前よりも情報の処理に労力が必要になっており、頭が疲れやすくなっています。
本人に自覚がないことが多く、ぼーっとしていたり、動きが遅くなったりと、
周りからは「やる気がない、さぼっている」と勘違いされてしまうことがあります。
【病識の低下】
自分を客観視することが難しくなり、自分の障害について認識していない状態です。
以前と変わらない、今できないことでもできる、特に困っていない
などと言ってしまうなどがあります。
【注意障害】
必要な情報に意識を向けることが難しく、
・注意力や集中力を持続させる
・他のことに気を取られず必要な情報を見つける
・別の情報に切り替える
・同時に複数のことに注意を向ける
ことが苦手になります。
【記憶障害】
病気やケガの前に経験したことを思い出すことや、新しいことを覚える、
忘れないでいる、思い出すなどが難しくなります。
病気やケガの前の記憶は比較的覚えていても、
病気やケガの後の新しい記憶を保つことが苦手になることが多いです。
【遂行機能障害】
段取りをつけて効率よく作業を進めることや計画を立てて行動に移す、
計画外や予定外のことに対応する、などが難しくなります。
【失語症】
脳の言葉を司る領域が病気やケガでダメージを受け生じる言語の障害です。
・人の言うことが理解できない
・思っているように話せない
・書いてあることが理解できない
・文字が書けない
・計算ができない
などの症状があり、脳がダメージを受けた部位によりさまざまな症状が現れます。
【社会的行動障害】
脳にダメージを受けたことにより、感情や行動がうまくコントロールできなくなることがあります。
・脱抑制
我慢ができない、してはいけないことをしてしまう、お金を使いすぎるなど
・感情コントロールの低下
常にイライラしている、些細なことで怒る、すぐに怒ったり笑ったり感情が爆発してしまうなど
・発動性の低下
やる気が出ない、自分から何もせずにぼーっとしているなど
・固執
ひとつのことにこだわる、やり方や考え方を変えられない、同じことを言い続けるなど
・対人技能抽劣
空気が読めない、相手の立場に立つことや相手の気持ちを思いやることが難しい
これらの症状にはご本人にあった対策を立てて実践していくことや
ご本人にあった関わり方やサポートを周囲がしていくことで、
ご本人と周りの方の困りごとを軽減していくことができます。
ディーキャリアワーク 柏のブログ一覧
オフィス情報
ワーク柏スタジオ
- アクセス
- JR常磐線「柏駅」より徒歩7分
- 電話番号
- 04-7160-1170