話が噛み合わないのは発達障害の特徴??~原因と対処法~
みなさん、こんにちは!
ディーキャリアワーク柏スタジオです🙋
発達障害のある方で、何を言いたいのかわからないと言われたり、質問の答えになっていないなど、相手と会話が噛み合わず困ったことはありませんか??それは発達障害の特性が影響しているかもしれません。
今日はその原因と、対策に関して話をしたいと思います。
目次
【なぜ話が噛み合わなくなるのか】
発達障害とひとことに言っても特性の現れ方や困り事は、その人の性格や経験、環境によっても違ってきます。
ここでは、ASD(自閉症スペクトラム障害)ADHD(注意欠如多動性障害)に分けて、考えられる原因をご紹介していきます。
<ASD(自閉症スペクトラム障害)のある方の場合>
・コミュニケーション、対人関係の困難
この特性から相手の立場に立って気持ちを想像したり、比喩や遠回しな言い方、抽象的な表現を解釈できないという事が考えられます。またさまざまな角度から物事を解釈する事が難しい事もあり、偏った解釈をしてしまう事もあります。
・興味関心の偏り(こだわり)
興味のない話に注意を向ける事ができない、他の事で頭がいっぱいになり聞き漏らしが起きるなどが考えられます。
・感覚過敏
聴覚過敏により話に集中できない、聞きとりにくい状況から齟齬が生まれていることが考えられます。
<ADHD(注意欠如多動性障害)のある方の場合>
・ワーキングメモリーの弱さ
相手が話していることを自身の頭の中で覚えておく事が出来ず何を聞かれたかわからなってしまう、自分が何を質問しようとしていたかわからなくなってしまう事が考えられます。
・注意力の欠如、衝動性
話手に集中する事が難しく最後まで話を聞いていられないことから会話の冒頭のみで解釈してしまう、衝動的に思い込みをしてしまう事で話の内容を早とちりしてしまう事が起こり得ます。
また上記が原因で他者との関わりを避けてきた、関わる環境が無くコミュニケーションの経験自体が少ない、二次障害により機能が低下していることからかみ合わないという事も考えられます。
【話が噛み合わないに対しての対策】
次に話が噛み合わないに対しての対策をお話ししていきます。
対策には、「問題意識」や「原因の心当たり」が自身で分かっていないと考える事ができないので、前提として自身に「話が噛み合わない傾向があり困っている事」や、それが「どういった特性から来ているものなのか」という自己理解を深めておく必要があります。
・結論から答える練習をする
これは報連相する際に、よく言われることですが、まず「理由」や「経緯」ではなく、相手の聞きたい事に対し、結論から伝える習慣をつけるという事です。例えば「作業の進捗を報告してください」と言われた際には「現時点で〇個終わっています」と答えるのが、正解ですが、それに対し「なぜ今〇個なのかの説明」を話してしまうとそれだけで話がかみ合わなくなってしまいます。相手がもし「なぜ今〇個なのかの説明」が聞きたければその後の会話で聞いてくれますので、逆に相手の知りたい事だけを伝えてあげる練習をしていきましょう。もし報告の内容などが決まっている場合は、結論から話す練習の仕方として、エレベーターを利用した練習方法があります。これはエレベーターに乗った際に「目的階に到着するまでに伝えたい事を頭の中で唱えてみる」というものです。この練習をすると、目的階に到着までに短く簡潔に報告をしようとするので、10~30秒ほどで話をまとめる練習になります。話が長くなってしまう人にも有効です。
・復唱する
相手と噛み合わないというのはお互いの認識に齟齬が出ているという事です。このまま仕事を進めてしまうと、相手が期待していた成果とと自分の成果物が、まったく違うものになりお互いにとって時間を無駄にしてしまいます。ですので話をする前に「会議用の資料をホチキスで止めて50部用意すればよろしいでしょうか」と相手に求められたことを復唱してみましょう。そうする事で相手が何を求めているのかを自分の頭の中で再認識できるのと、違っていればその場で相手が修正してくれるので話がかみ合わないという事が起こりにくくなります。
・かみ合わない事を事前に伝え、話がそれたら再度質問をしてもらう
この方法は仕事でもプライベートでも使える方法です。まず初めに相手にあらかじめ話が噛み合わなくなることが多い事と、自分でこういう対策をしているが、もし噛み合わない場合はどうしてほしいかを伝えておきます。相手も話が噛み合わない時に話を聞き続けたり、それを伝えられない状態が続くことはストレスになる為、話が噛み合わなくなったときに「○○すればいい」とわかっていると、お互いに話が噛み合わない事のストレスを感じにくくなるのと、自己開示する事で苦手を知ってもらいそれをフォローしてもらえている状態が良好な関係構築にもつながります。
・コミュニケーションは1回で完結しないという考え方をする
話が噛み合わない理由はさまざまですが、中には「相手へちゃんと伝えなくては」という考えを意識しすぎる事で、話が噛み合わなくなることがあります。経緯も説明したほうがいいのでは?この言い方だとわかり辛いのでは?と補足説明を入れたりすることで余計に噛み合わなくなります。考え方として相手が他にも情報が必要だと感じた際は、次の会話で聞いてくれるので、1回のコミュニケーションはシンプルに、複数回のやり取りを通して意思疎通を図るようにしましょう。何よりたくさん話をされるよりもシンプルな方が相手の印象に残ります。
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