ADHD診断基準📏
みなさん、こんにちは!!
ディーキャリアワーク柏スタジオです🙋
今日はADHDの診断基準について
お話ししたいと思います!
【はじめに】
発達障害のある方の早期発見、
支援等を目的とした、
発達障害者支援法が2005年に施行され、
近年では「発達障害」に関わる書籍や、
テレビ番組、SNSなどでも多く情報が発信されています。
ネットにはチェックリストなどもありますが、
あくまで参考であり、診断をするのは医師です。
では医師がどのような診断基準をもとに診断をしているのかを
今日は特にADHDに絞ってご紹介したいと思います☺
【ADHDとは】
ADHDは(注意欠如多動性障害)といい、
「多動」「不注意」「衝動性」という
特性のある発達障害の1つです。
ADHDは報告により、少し差がありますが、
世界保健機構(WHO)の調査によると、
大人(成人)のADHDの世界的有病率は
「3.4%」という数値が出されており、
30人中、1人の方がADHDという事になります💡
発達障害は、あくまで先天的なもの
生まれついたものであり、
主に前頭葉と呼ばれる部位の
「ドーパミン」という脳内の情報を伝達する
物質の機能障害が原因とされ、
遺伝的要因も関連しているとされています!
それに加え、障害からくる特性はストレスや、
環境によっても影響を受けるため、
その点を踏まえた自身に関する理解や、
環境の設定が大切とされています✨
ADHDには以下の特性(特徴)が挙げられます。
多動性
多動性は「動きが多くなる」特性で、
じっとしている事ができない、
多弁になるなどが挙げられます!
その為、そわそわと落ち着きがなく、
社内をうろうろしまうことや、周囲が気になり、
業務に集中できず、ほかのことに興味が移ってしまう事があります💨
不注意(注意欠如)
一つの事に注意を向け続けることが苦手で、
注意力が散漫になり、ケアレスミスや、
忘れ物やスケジュールの抜け等の影響や、
整理整頓も苦手さ、指示を聞く際にも
聞き漏らしなどが多くなります。
衝動性
先の見通しを持った行動ではなく
思い付きで行動してしまう傾向があります。
さまざまな背景を踏まえ、計画を立てることに苦手を感じ、
自分の意見や思いついたことを
唐突に話し出すことがあるため、
人の話を最後まで聞けずない、
取捨選択が早すぎて後々後悔する
ということが起こる傾向があります。
上記は大まかな特性になり、
さらに「不注意優勢型」「多動・衝動性優勢型」「混合型」
に分類される事があります。
上記の特性は困り事を想定しお伝えしましたが、
場面や環境によりポジティブな役割
果たすことも多くあります。
以前一緒に働いていた、ADHDのある方は物事を進める力、
行動力があり、尚且つ、進めていく中で
いろいろなアイディアを思いつき、
より良くしていく事ができる方でした。
例えば、新しい取り組みを立案し、
それを走らせながらより良くの改善もおこなってくれることで、
業務をけん引してくれていました!!
会議中にも、沈黙に臆することなくさまざまな
アイディアを出してくれるアイディアマンで、
その為、周囲の人も意見を出しやすくなる、
職場内でも明るくふるまってくれることで、
業務以外でもムードメーカーな方で、今でも親交があります😃
このように、特性が活かされると強みになりますが、
これはあくまで自己理解をされていることが前提になります。
自己理解をする事で、自身の特性の活かしどころや、
困り事、その為の環境が選択できるようになります。
自己理解をしていることが周囲にも伝わる事で
周囲の方もその方の苦手の部分が理解できるため、
自然とサポートをしている様子が見られました。
その為支援機関を通じて訓練をおこなうことで、
周りから見た自分がどう映るのか、
どうふるまう事が自身にとって良いのかという、
自己理解を深める事ができます。
これは他者の客観的な意見を取り入れつつ
多角的におこなうことが必要になってきます。
【ADHDの診断基準】
上記がADHDの主な特性になりますが、
この特性に似た症状を引き起こす、
精神疾患・身体疾患がある事や、
虐待を受けた子どもなど成育環境などからも
似た症状が現れる事がある為、
ADHDの診断は、医師が、
アメリカ精神医学会(APA)のDSM-5
(「精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版」)
に記述されている、この基準をもとに診察での行動上の特徴のある
エピソードなどの聞き取りや観察を通じておこなわれます。
WAIS等の知能検査はあくまで検査の為、
それだけで診断が下りることはありません。
DSM-5の診断基準には、
9つの不注意症候と9つの多動性・衝動性症候が含まれている。
この基準による診断には,6つ以上の症候が1つのグループまたは
各グループのものである必要がある。
また,症状は以下の条件を満たす必要がある:
- しばしば6カ月以上認められる
- 患児の発達水準から予測されるよりも著しい
- 少なくとも2つ以上の状況(例,家庭および学校)でみられる
- 12歳前に(少なくともいくつかの症状が)みられる
- 家庭、学校、または職場での機能を妨げている
不注意症状:
- 細部に注意を払わない、または学業課題やその他の活動をおこなう際にケアレスミスをする
- 学校での課題または遊びの最中に注意を維持することが困難である
- 直接話しかけられても聴いていないように見える
- 指示に従わず、課題を最後までやり遂げない
- 課題や活動を順序立てることが困難である
- 持続的な精神的努力の維持を要する課題に取り組むことを避ける、嫌う、または嫌々おこなう
- しばしば学校の課題または活動に必要な物を失くす
- 容易に注意をそらされる
- 日常生活でもの忘れが多い
多動性・衝動性症状:
- 手足をそわそわと動かしたり、身をよじったりすることが多い
- 教室内またはその他の場所で席を離れることが多い
- 不適切な状況で走り回ったり高い所に登ったりすることがよくある
- 静かに遊ぶことが困難である
- じっとしていることができず、エンジンで動かされているような行動を示すことが多い
- 過度のおしゃべりが多い
- 質問が終わる前に衝動的に答えを口走ることが多い
- 順番を待てないことが多い
- 他者の行為を遮ったり,邪魔をしたりすることが多い
不注意優勢型と診断するには、
6つ以上の不注意の症候が必要である。
多動性・衝動性優勢型と診断するには、
6つ以上の多動性・衝動性症候が必要である。
混合型と診断するには、
不注意と多動性・衝動性のそれぞれで6つ以上の症候が必要である。
※参考 MSDマニュアル プロフェッショナル版より
【まとめ】
上記でお伝えした特性はご本人の意図に反し、
引き起こされる為、ご本人も有効な対策が無く困っていることや、
周囲に上手く説明することができず、
間違った解釈をされていること、
自身がADHDであることに気がつかず、
自身を「できない人」と評価し自信を無くしていること、などがあります。
そういった状態がストレスとなり、
2次障害を引き起こすことも少なくありません。
その為に福祉サービスの相談をぜひ活用してみてください。
就労移行支援は障害のある方が就労を目指すため、
自己理解や、コミュニケーションスキル、
体調の安定など働く準備を行う福祉サービスです。
当事業所では見学や体験を受け付けておりますので
是非ご本人、ご家族、関係機関の皆様からの
ご連絡をお待ちしております。
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ディーキャリアワーク柏スタジオは、
大人の発達障害の方を中心とした
「作業体験型・就労移行支援事業所」です。
就職に向けての訓練や、
就職活動の支援をおこなっています。
「また仕事に復帰したい…」
「仕事がなかなか続かない…」
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