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【発達障害あるある】周囲からしつこいと言われてしまうASD特性

今回の記事では、「周囲からしつこいと言われてしまうASD特性」を紹介します。

執筆にあたっては、ディーキャリアITエキスパート田町オフィスのサービス管理責任者であり、臨床心理士・公認心理師の資格を有する鈴木が、心理学的な知見に基づいた専門的な視点から解説いたします。

以前のブログで発達障害に関する「ASD(自閉症スペクトラム障害)特性にともなう被害妄想」について記載しました。

 

1.ASD(自閉症スペクトラム障害)特性による「しつこい」指摘とは

みなさま、相手の人から「しつこい」と指摘されることはありますか。
自分では思っていなくても、相手からしつこいと思われてしまいます。不安感や傷つき、相手との関係性の悪化に繋がってしまうでしょう。
また、ASD特性をもつ他者から、自分がしつこくされてしまい、うんざりした経験のある方もいらっしゃるかもしれません。

2.しつこい原因となる特性

ASD特性からしつこさを考えると、「こだわり特性」で自分が納得できないと気が済まないため、納得できるまで食い下がることがあります。
何度も同じ話や確認があると、相手からしたらしつこいと思われてしまいます。
こだわり特性は自分一人で完結できれば良いですが、相手がいる場合は、相手との関係性や配慮が必要になります。

ASD特性による「コミュニケーションへの苦手意識」や「想像力の低さ(見通しが立たない不安)」などから、不安が強く、何度も聞いてしまうことがあります。
相手に対してどのように質問したら良いのか、尋ね方や言葉選びが大切になります。
また、自分が分からない点を、相手に理解してもらうためには、一定のスキルやテクニックが必要です。
自分がどういった時に不安を抱きやすいのかを理解し、不安感解消の手立てを持っておくこと、尋ね方、確認の仕方の手立てをもっておくと良いでしょう。

非言語コミュニケーションの弱さ(溜息や表情に気づけない)、他者視点の低さがあり、相手の「うんざり」に気づけないことも特性として説明できます。
自分が相手に対して話しかける、質問する時に、相手の都合に気付けないことがあります。
相手の様子をうかがうセリフや、相手の都合を尋ねてみる等、こちらもひと工夫すると良いでしょう。

3.「しつこい」と思われてしまうシチュエーション

①職場やプライベートの関係問わず、質問攻めがあげられます。
疑問点だけを矢継ぎ早に質問し続けると、しつこいと思われてしまいます。
自分としては、曖昧な箇所を完璧に理解したい、1~10まで全部理解したい気持ちが強いため、たくさん質問することに繋がります。 

②チャットの連投も、対面で質問することと同じようにしつこいと思われてしまいます。
自分としては、不安による確認行動、相手の状況を踏まえず即レスを求めるため、伝えたいことが多くなり、チャットで連投することになります。

③雑談が切り上げられないことも同様です。
仕事の合間のちょっとしたお喋りなのに話し過ぎてしまうことで手が止まり、作業が進まないことや、相手の人を拘束してしまうことに繋がりかねません。

4.ASD特性によるしつこさへの対処法

まずはコミュニケーションの練習があげられます。
上記記載の通り、コミュニケーションの苦手さによって、相手にしつこいと思われてしまうことへの対処法を学びましょう。
セリフやタイミングを学ぶことで、ぐっと良くなります。
SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)等で、理解に繋がります。

また、相手のサインをパターンとして覚えることも役に立ちます。
コミュニケーションのルールを学ぶ機会がなかなかもてないことや、特性上理解することが難しい場合があります。
例えば、チャットは返信がくるまで待つこと、質問をして相手から回答をもらったら返事にて受け取ったことを示す等があります。
不安が強い場合や特性による苦手がある場合は「合理的配慮」や「周囲への理解」を依頼することも可能です。

5.まとめ

ASDの「しつこさ」の原因は、こだわりによる納得感の追求、不安からくる過度な確認、相手の状況や非言語サイン(表情やため息など)を読み取る難しさによるものです。
しつこさが目立ちやすい出来事としては、質問攻め、チャットの連投、雑談しすぎてしまうケースなどがあります。
対処法としては、 SSTなどを通じた会話の練習、コミュニケーションルールのパターン化、周囲への合理的配慮を依頼することが有効です。

問い合わせは専用のフォーム、メール、お電話等で承っておりますので、自分に合った方法でお問い合わせください。

ディーキャリアでは、利用者の皆様の困りごとを解消し、自己管理を行えるよう、コミュニケーションのプログラムを提供しています。
また、リフレーミング、コントロールフォーカスなど、認知行動療法のカリキュラムにより、思考特性の管理方法を学ぶことができます。
皆様の苦手なことやトラブル場面において、効果的な対応方法を身につけられるように練習していきましょう。

ディーキャリアITエキスパート田町オフィスでは、見学や体験をいつでもお待ちしています。
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ブログ担当 臨床心理士・公認心理師 鈴木

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