大人の発達障害がある方の就職活動は「ウォーミングアップ」で成否が決まる!

「障害と付き合いながら、安定して働いていくにはどうすれば良いのだろう?」そんな悩みを持つ大人の発達障害がある方へ、就活対策のヒントをお届けする就活HACK

今回の記事では、就職活動の第一歩として欠かせないウォーミングアップの方法をご紹介します。

1. 就職活動に必要不可欠な「ウォーミングアップ」

ウォーミングアップというと、運動前の準備運動をイメージされる方が多いと思いますが、就職活動においては以下の2つの準備のことを指します。

1. 就職活動の目的を決める
2. 就職活動の道のりを知り、計画を立てる

具体的にはどういうことなのか、それぞれ見ていきましょう。

1-1. 就職活動の目的を決める

就職活動の目的とは、「どこかの会社に就職(内定)が決まること」ではありません。安定して長く働くことができるか、やりがいを感じて充実した社会人生活を送れるかは、就職した後どうなるのかに掛かっています。

つまり、就職活動の本当の目的は、就職活動の後にあると言えます。 本当の目的へ辿り着くためには、就職活動を始める前に、自分が求める仕事内容や条件、仕事を通じてなりたい姿を明確にすることが大切です。

これは、例えるなら登山へ出発する前に目的地を決めることと似ています。もしも、目的地も決めずに「とりあえず」で山へ入ってしまったら、方角を見失い、遭難して、最悪の場合は命を危険にさらすことになります。 この登山の例のように、目的を決めずに就職活動を始めてしまうと、

  • 就職後になりたい姿が分からないので、どんな条件で求人を探せば良いのか分からない
  • 求人が見つかっても、志望動機や自己PRが書けない
  • 内定が出たのに「本当にここで良いのか」と迷ってしまう
  • 入社した後に想像とのギャップを感じ「こんなはずじゃなかった」と後悔する

……といった事態におちいってしまう恐れがあります。

自分がどのような仕事に就きたいかによって、求人の探し方や応募書類の書き方には違いがあります。就職活動を始める前に目的を決めておくことで、自分が実現したいことの優先順位が決まり、会社の知名度や求人票上の待遇といったものに惑わされずに、就職活動をおこなうことができるのです。

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