ADHDと過食——「食べることが止められない」のは意志の弱さではない
おはようございます、ディーキャリア所沢オフィスです。
⚠️ 本記事は情報提供を目的としています。過食・摂食障害に関する症状でお困りの方は、必ず医療機関にご相談ください。
(出典:Photo AC)
あなたにも当てはまることはありますか?
まず、以下の項目をチェックしてみてください。
- □ 夜中についついお菓子を食べてしまう
- □ お腹がいっぱいなのに「あともう一口」が止められない
- □ 翌日後悔するとわかっているのに、食べてしまう
- □ ストレスがかかると、食べることで気持ちを落ち着けようとする
- □ 食べ始めると、気づいたら大量に食べていた
いくつか当てはまった方、実はADHDの特性が影響しているかもしれません。
ADHDと「過食」の関係
ADHDのある方に食べ過ぎの悩みが多く見られる背景には、複数の特性が関わっています。
衝動性
ADHDの中核症状である衝動性は、「食べたい」という欲求をコントロールすることを難しくします。「今は食べないでおこう」と頭でわかっていても、体が先に動いてしまう——これは意志の問題ではなく、脳の抑制機能の特性によるものです。
ドーパミン不足
ADHDの脳はドーパミン(快楽・意欲に関わる神経伝達物質)が不足しやすい特性があります。食べることはドーパミンを手軽に補充できる行為であるため、脳が無意識に食べることを求めやすくなります。
実行機能の困難
「何を・いつ・どれだけ食べるか」を計画・管理する実行機能が弱いと、食事のルーティンが乱れやすく、衝動的な食行動につながりやすくなります。
感覚鈍麻
満腹感を感じにくい感覚の特性(感覚鈍麻)がある場合、「もうお腹がいっぱい」というシグナルに気づきにくく、食べ過ぎてしまうことがあります。
これらの特性が重なり合うことで、ADHDのある方は食に関するコントロールが難しくなりやすいのです。
「ただの食べ過ぎ」「過食性障害」「摂食障害」の違い
食べ過ぎには、いくつかの段階があります。
ADHD特性による食べ過ぎ
衝動性やドーパミン不足から来る食べ過ぎで、「つい食べてしまう」状態。日常的に起きやすいですが、強い自己嫌悪や生活への支障が継続するほどではないケースが多いです。
ストレス・うつによる過食
精神的なストレスや抑うつ状態によって食欲が増大する状態。「気持ちを落ち着けるために食べる」「食べることが唯一の楽しみになっている」という場合はこちらに近い可能性があります。
過食性障害(BED:むちゃ食い障害)
短時間に大量の食べ物を摂取する「過食エピソード」を繰り返す精神疾患です。「食べたくないのに食べてしまう」「食べることを自分でコントロールできない」という強い感覚と、その後の激しい自己嫌悪が伴います。過食性障害を抱える方の約3割がADHDの診断基準に当てはまるという指摘もあり(※研究によって数値は異なります)、両者の関連性は研究が進んでいます。
自分がどの状態に近いかを把握することが、適切な対策を考える第一歩になります。
ADHDの特性に合わせた過食対策
「食事を記録しよう」「ダイエットアプリを使おう」——一般的なアドバイスは、継続が難しいことが多いです。ADHDの特性がある方には、「意志に頼らない仕組みをつくる」アプローチが有効です。
①そもそも家に置かない
「食べてしまうものは買わない」「目につく場所に置かない」という環境設計が最も効果的です。「買わなければ食べられない」という状況をつくることで、衝動が行動に移る前に防げます。
②「代替行動」を決めておく
「食べたくなったら、まず水を飲む」「10分だけ別のことをする」など、食べること以外のドーパミン補充行動を事前に決めておきます。散歩・音楽・軽い運動など、自分に合うものを見つけておくと有効です。
③食事のルーティンを「外部化」する
食事の時間・量・内容を頭の中で管理しようとするのではなく、カレンダー・アラーム・作り置きなどで「仕組み」として外部に任せることで、判断の負担を減らせます。
④一人で抱え込まない
「食べることが止められない」という悩みは、罪悪感から人に言いにくいものです。しかし、支援者や医療機関に相談することで、特性に合った対策が見つかりやすくなります。日常生活に支障をきたしている場合は、早めに医療機関に相談することを強くおすすめします。
ディーキャリア所沢オフィスでは、「仕事のスキル」だけでなく、日常生活における特性への対処法を身につけるプログラムも実施しています。食行動を含む衝動性の管理、生活リズムの整え方、セルフケアの習慣づくりなど、働き続けるための土台を一緒につくります。「こんなことも相談していいの?」と思う必要はありません。まずはお気軽に個別相談会・体験会へお越しください。
凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹
就労移行支援事業所【ディーキャリア所沢オフィス】
◆お問い合わせ/ご見学のお申込みはコチラ
〒359-0037
埼玉県所沢市くすのき台三丁目18番10号 新明ビル南館5F
TEL:042-595-8163
受付時間:平日10:00~18:00の間
E-mail:tokorozawa@dd-career.com
◆ディーキャリア所沢オフィスのご紹介はこちらから
【ディーキャリア 所沢オフィス】ご紹介
就労移行支援事業所ディーキャリア所沢オフィス
◆同法人 ディーキャリア立川オフィスのご紹介はこちらから
【ディーキャリア 立川オフィス】ご紹介
就労移行支援事業所ディーキャリア立川オフィス
凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹
■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川オフィス・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、ディーキャリア所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。 凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹Tweet



