ASDとコミュニケーションの苦手——原因・職場での困りごと・ディーキャリア所沢オフィスの支援を紹介
おはようございます、ディーキャリア所沢オフィスです。
「職場の空気が読めず、気づいたら浮いていた」「言葉通りに受け取りすぎると言われるが、どうすればいいのかわからない」「雑談が苦手で、職場に馴染めない」——ASD(自閉スペクトラム症)のある方が就労移行支援の利用を決めた理由として、最も多く挙げられるもののひとつがコミュニケーションへの困りごとです。
「コミュニケーションのマニュアルが欲しい」という声もよく聞きます。今回は、ASDとコミュニケーションの関係を脳の特性から解説しながら、ディーキャリア所沢オフィスで実際に行っているプログラムと、利用者・卒業生の方の声をご紹介します。

(出典:Photo AC)
ASDのある方がコミュニケーションで困りやすい理由
ASDのある方がコミュニケーションに困りやすいのは、脳の情報処理の仕方が異なるためです。主に以下のような特性が影響しています。
言葉を文字通りに受け取る
「またいつか行こう」「適当にやっておいて」など、曖昧な表現や慣用句を額面通りに受け取ってしまい、相手の意図と解釈がずれることがあります。皮肉やジョークも真剣に受け止めてしまうことも。
非言語情報の読み取りが苦手
表情・声のトーン・視線・身振りなど、言葉以外の情報から相手の感情や意図を読み取ることが難しく、「空気が読めない」と受け取られてしまうことがあります。
暗黙のルールへの対応が難しい
職場には「明文化されていないルール」が多く存在します。「会議中は発言を控えめに」「上司には先に声をかける」など、ASDのある方はこうした暗黙のルールを自然に習得することが苦手なケースがあります。
相手の立場に立った発言の難しさ
自分の考えや事実を正直に伝えることを重視するあまり、「今その話をすべき場面ではない」という判断が難しく、場にそぐわない発言になってしまうことがあります。
こうした特性はいずれも、本人の悪意や努力不足とは無関係です。脳の特性として理解したうえで、対策を考えることが大切です。
ディーキャリア所沢オフィスのコミュニケーションプログラム
ディーキャリア所沢オフィスでは、ASDの特性を踏まえたコミュニケーションに特化したプログラムを実施しています。
座学による「知識のインプット」
まず、コミュニケーションに関する基礎知識を学びます。「なぜ誤解が生まれるのか」「相手が何を期待しているか」など、コミュニケーションの仕組みを言語化・整理することで、感覚ではなく論理として理解できる形に変えていきます。ASDの特性がある方は「ルール化して覚える」アプローチと相性が良く、座学での学びが実践に直結するケースが多く見られます。
ロールプレイによる「実践練習」
報告・連絡・相談の仕方、上司への質問の仕方、雑談の始め方・終わらせ方など、職場でよくある場面をロールプレイ形式で繰り返し練習します。実際にやってみることで「理論ではわかるけど実際はどうすれば?」というギャップを埋めていきます。スタッフがフィードバックをその場で行うため、「自分のどの部分が相手にどう伝わるか」を客観的に知る機会になります。
スタッフとの1対1の振り返り
グループでの練習だけでなく、個別面談でのフィードバックも行います。「今日の実習でこんな場面があったけど、どう対応すればよかったか」「この発言は相手にどう聞こえた可能性があるか」を一緒に振り返ることで、自己理解と実践スキルの両方を深めます。
利用者・卒業生の声——実際に役立ったこと
Kさん(ASD)のケース
「報告のタイミングがわからなくて、いつも上司を怒らせてしまっていた」というEさんは、プログラムを通じて「報告は進捗が20%・50%・完了時にする」という自分なりのルールを設けることで、職場での報連相が格段にスムーズになりました。「ルールにしてもらえると動きやすい」という自分の特性を理解できたことが、最大の収穫だったとEさんは話します。
Fさん(ASD・グレーゾーン)のケース
「雑談が苦手で、ランチタイムがいつも苦痛だった」というFさんは、「雑談のネタを3つ事前に用意しておく」「相手の話を繰り返して返す(オウム返し)」などの具体的な技術を学んだことで、「人と話すことへの緊張が少し和らいだ」と言います。就職後の職場でも、この技術を使いながら少しずつ同僚との関係を築いています。
「コミュニケーションのマニュアルが欲しい」という方へ
ASDのある方にとって、「感覚でなくルールとして学べる」環境は、非常に重要です。ディーキャリア所沢オフィスでは、特性を理解したスタッフが、あなたに合ったコミュニケーションの「マイルール」づくりを一緒に手伝います。
「人間関係がうまくいかなくて、前の職場を辞めてしまった」「次の職場でも同じことを繰り返したくない」という方も、ぜひ一度ご相談ください。プログラムの内容を実際に体験できる無料体験会も随時開催しています。個別相談会・体験会へのご参加をお待ちしています。
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就労移行支援事業所【ディーキャリア所沢オフィス】
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川オフィス・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、ディーキャリア所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。 凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹Tweet


