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「ビジュアルシンカー」って言葉、知ってる?視覚優位の私が思う、絵で考える強み【就労移行支援・立川】

〜「苦手」だけじゃない。視覚で考える特性を、職場で活かすために〜

「ビジュアルシンカー」という言葉、聞いたことはありますか?

口頭で説明されると、途中で分からなくなる。長い文章を読むと、つい読み飛ばしてしまう。でも、図や絵で見せてもらうと、すっと頭に入る。もしそんな経験があるなら、あなたもビジュアルシンカーかもしれません。

こんにちは!ディーキャリア立川オフィス/ITエキスパート立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。

実は私も、視覚で考えるのが得意なタイプです。頭の中を整理するときは、メモに図を書くと覚えやすくなります。その一方で、文章を読むときに読み飛ばしてしまうことがあります。

こうした特性は、「苦手」の面ばかりに目が向きがちです。でも、「ビジュアルシンカー(視覚思考者)」という考え方を知って、「見て考える」ことは強みにもなるんだと気づきました。この記事では、ビジュアルシンカーとはどんな特性なのか、職場での強みと苦手、そして特性とうまくつきあう工夫をお伝えします。

1. ビジュアルシンカー(視覚思考者)とは?

ビジュアルシンカーとは、言葉や文字よりも、頭の中の「絵」や「映像」「イメージ」を使って考えたり覚えたりするのが得意な人のことです。

この考え方を広めたのが、テンプル・グランディン博士です。博士は自閉スペクトラム症(ASD)の当事者で、コロラド州立大学で動物科学を教える研究者です。2010年にはタイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれています。博士の著書『ビジュアル・シンカーの脳 「絵」で考える人々の世界』(NHK出版)が日本でも注目を集め、ビジュアルシンカーという言葉が広く知られるようになりました。

誰もが「視覚」と「言葉」のあいだのどこかにいる

本の中では、人の考え方は「視覚で考える」か「言葉で考える」かのどちらか一方ではなく、そのあいだのどこかに位置していると説明されています。極端にどちらかに偏っている人もいれば、多くの人はその中間にいます。

また、ASDの人がみんなビジュアルシンカーというわけではありません。ASDであってもなくても、視覚で考える傾向が強い人がいる、ということです。

ビジュアルシンカーの2つのタイプ

グランディン博士は、ビジュアルシンカーにも2つのタイプがあると説明しています。

  • 物体視覚思考者:物の形や色、細かい部分を、写真のように具体的なイメージで捉えるのが得意なタイプ
  • 空間視覚思考者:物の配置や仕組み、パターンなどを、図や構造として捉えるのが得意なタイプ

同じ「視覚で考える」でも、得意なことは人によって違うのです。

2. ビジュアルシンカーの「あるある」

視覚で考える傾向がある人には、こんな「あるある」があります。すべての人に当てはまるわけではありませんが、思い当たることはありますか?

  • 口で説明されるより、見せてもらうほうが分かる:話だけだと頭に残りにくいけれど、図や見本があるとすぐに理解できる。
  • 一度見たものを、映像のように覚えている:人によっては、見た景色や資料のレイアウトを、写真のように細かく覚えていることもあります。
  • 図面や説明書から、完成した形を想像できる:平面の図を見て、立体の完成形を頭の中で組み立てられる。
  • 考えを整理するとき、図や絵を描く:私のように、メモに図を書くと頭がすっきりする人もいます。
  • 長い文章は、読み飛ばしてしまうことがある:文字がびっしり並んでいると、内容が頭に入りにくいことがあります。

3. 職場での「強み」と「苦手」

視覚で考える特性は、職場で強みにも苦手にもなります。どちらがどのくらい出るかは、一人ひとり違います。

強みになりやすいこと

  • 物の形や配置を、すぐに把握できる:レイアウトや構造をつかむのが早い。
  • たくさんの情報から、パターンを見つけられる:データや資料を見て、「ここが他と違う」と気づける。
  • 見たものを覚えておく力が高い:一度見た手順や画面を、記憶しておける。

苦手になりやすいこと

  • 口頭の指示が、うまく理解できないことがある:話だけで伝えられると、内容が抜け落ちてしまう。
  • 考えていることを、言葉ですぐに説明できないことがある:頭の中ではイメージがあるのに、言葉にするのに時間がかかる。
  • 長い文章の読み取りに時間がかかる:読み飛ばしが起き、大事な情報を見落とすことがある。

4. 特性が活かせる可能性がある仕事

視覚で考える特性は、次のような仕事で活かせる可能性があります。

  • 建築・設計:図面から立体をイメージする力が活きる
  • デザイン:形や色、配置を捉える力が活きる
  • 研究・分析:データの中からパターンを見つける力が活きる
  • 製造・品質チェック:細かな違いや異常に気づく力が活きる

エンジニアやプログラマー、データ分析などのIT分野でも、仕組みを図でイメージする力が役立つと言われています。

もちろん、向いている仕事は職種だけで決まるわけではありません。大切なのは、自分の特性と、仕事の内容や職場の環境が合っているかどうかです。

5. 職場でできる、特性とのつきあい方

苦手なことも、工夫で補えることがあります。

工夫① 指示はチャットやメールで残してもらう

口頭の指示だけだと抜け落ちやすい場合は、「確認のため、チャットでも送っていただけますか?」とお願いしてみましょう。あとから見返せるので、安心して作業に取り組めます。

工夫② 図やイラストで説明してもらう

手順や仕組みの説明は、図や見本を使ってもらうと理解しやすくなります。「図で見せていただけると分かりやすいです」と伝えるのも一つの方法です。

工夫③ 自分で図にして整理する

私の場合は、メモに図を書くことで、話の内容や考えを整理しています。聞いた話や読んだ内容を、矢印や四角で簡単に図にするだけで、ぐっと覚えやすくなります。

工夫④ 長い文章は「大事なところ」に印をつける

読み飛ばしが起きやすい場合は、大事な部分に線を引いたり、要点を箇条書きに書き出したりしてみましょう。文字を「見える形」に変えると、情報を見落としにくくなります。

こうした自分に合った工夫を一人で見つけるのが難しいときは、ディーキャリア立川オフィスの個別相談で、スタッフと一緒に考えることもできます。

まとめ:生きづらさは「特性と環境のミスマッチ」から生まれる

視覚で考える特性は、「口頭の指示が苦手」「文章を読み飛ばす」といった苦手の面ばかりに目が向きがちです。でも、見たものをすぐに把握する力や、パターンに気づく力は、職場で大きな強みにもなります。

発達障害のある人の働きづらさは、多くの場合、本人の特性と、周りの環境が合っていないことから生まれます。自分の特性を知り、苦手には工夫で対処し、強みが活かせる環境に身を置く。そうすることで、自分らしく活躍できる可能性が広がります。

ディーキャリア立川オフィスで、自分の特性を一緒に見つけませんか

ディーキャリア立川オフィスでは、自分の得意・苦手を知る自己理解のプログラムや、自分に合った働き方を見つけるサポートを、一人ひとりに合わせておこなっています。

「口頭の指示が苦手で、仕事がうまくいかない」「自分の強みが分からない」「自分に合った仕事を見つけたい」。そんな方は、ぜひ一度、個別相談会や見学にいらしてください。

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■この記事を書いた人は?■

ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部

普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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