発達障害の私が思う、我慢が難しい理由とは?——「我慢」という作業の正体【就労移行支援・立川】
〜「我慢できない自分」を責めずに、しくみを知るライフハック〜
「もう少し我慢しなさい」と言われても、どうしてもできない。我慢しようとすると、ものすごく疲れる。「なんで自分は、こんなに我慢が苦手なんだろう」と、責めてしまう——そんな経験、ありませんか?
こんにちは!ディーキャリア立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。
私は、我慢がとても苦手です。欲しいものを我慢する、言いたいことを我慢する、しんどいのを我慢する——どれも、人よりずっと難しく感じます。そのたびに「我慢できない自分は、意志が弱い」と、自分を責めてきました。
でも、我慢が難しいのには、ちゃんと理由があります。この記事では、そもそも「我慢」とはどういう作業なのか、なぜそれが難しいのかを整理してお伝えします。しくみがわかると、「我慢できない自分」への見方が、少し変わります。
1. なぜ、我慢がこんなに難しいのか?
我慢が難しいのは、あなたが意志が弱いからでも、わがままだからでもありません。いくつかのごく自然な理由があります。
- 我慢は、たくさんのエネルギーを使う「作業」だから。
我慢は、「何もしないこと」のように見えて、実はものすごくエネルギーを使う作業です。「やりたい」「言いたい」という気持ちを、押さえ続けなければならないからです。発達障害のある方は、そもそも日常でエネルギーを使いやすく、我慢に回せるエネルギーが少ないことがあります。だから、我慢がすぐに限界に達してしまうのです。
- 衝動が浮かんでから行動までの「間」が、短いから。
我慢するには、「やりたい」と思ってから実際にやるまでの「間」に、ブレーキをかける必要があります。でも発達障害のある方は、この「間」が短く、思ったことがすぐ行動につながりやすい。ブレーキをかける時間そのものが、生まれにくいのです。これは意志ではなく、脳のしくみの話です。
- 疲れているとき、我慢する力はさらに落ちるから。
我慢する力は、エネルギーが十分あるときにしか、うまく働きません。疲れているとき、ストレスが溜まっているときは、我慢する力がさらに落ちます。「疲れた日ほど、我慢できずに衝動買いしてしまう」「イライラして言い過ぎてしまう」——これは、我慢のエネルギーが切れているサインです。
2. まず知っておく!「我慢」は根性じゃなく、エネルギーの問題
「我慢は、気合いと根性でするもの」という思い込みを、まず手放しましょう。ここを整理しておくことが、一番大切な下ごしらえです。
我慢が難しい一番の理由は、我慢が「気合い」ではなく「エネルギー」の問題だからです。我慢は、心の中でブレーキを踏み続ける、消耗の激しい作業です。ガソリン(エネルギー)が少なければ、どんなに気合いを入れても、ブレーキは踏み続けられません。
だから、「我慢できない=意志が弱い」ではありません。「我慢に使えるエネルギーが、足りていない」だけなのです。ここを理解するだけで、自分を責める必要がなくなります。
そして、大切なのは、「我慢する力を鍛える」ことよりも、**「我慢しなくて済むように工夫する」**ことです。我慢というエネルギーの激しい作業に頼るより、そもそも我慢する場面を減らす。たとえば、衝動買いしそうなお店に近づかない、疲れているときは大事な判断をしない——「我慢で乗り切る」のではなく「我慢しなくていい仕組みを作る」ほうが、ずっと現実的です。我慢が難しいなら、我慢に頼らない道を選べばいいのです。
3. その場で試せる!我慢に頼りすぎないための工夫
我慢が難しいことを前提に、我慢に頼りすぎないための工夫を紹介します。
【工夫①】「我慢する場面」を、そもそも減らす
我慢するのが難しいなら、我慢しなくて済むように、環境を先回りして整えましょう。衝動買いしそうなら、買い物アプリをホーム画面から消す。疲れた帰り道にコンビニに寄らないルートを選ぶ。「意志で我慢する」のではなく、「そもそも我慢する場面に出会わない」ようにするのです。これが、一番消耗の少ない方法です。
【工夫②】衝動が来たら、「6秒」だけやり過ごす
「やりたい」「言いたい」という衝動が来たとき、それをずっと我慢し続けるのは大変です。でも、「6秒だけ待つ」なら、できます。衝動のピークは、数秒でやわらぎます。ハードルを地面まで下げて、「6秒だけ、動かない・言わない」。ずっと我慢するのではなく、ピークだけやり過ごす。それだけで、衝動的な行動を防げます。
【工夫③】疲れているときは、「我慢が必要な場面」を避ける
疲れているときは、我慢する力が落ちています。だから、疲れた日は、我慢が必要な場面を、あらかじめ避けましょう。「疲れた日は、大事な買い物をしない」「疲れているときは、感情的になりそうな話し合いをしない」。我慢の力が弱っているときに、無理に我慢しようとしない。これも、自分を守る工夫です。
【工夫④】我慢できなかったときは、責めずに「次の工夫」を考える
我慢できなかったとき、「また我慢できなかった、自分はダメだ」と責めるのをやめましょう。責めても、我慢の力は戻りません。代わりに、「次は、どうすれば我慢しなくて済むか」を考えます。「疲れていたから、今度は疲れた日を避けよう」——責める代わりに、工夫を1つ増やす。それが、我慢と長くつきあうコツです。
■ まとめ:我慢が難しいのは、意志じゃなくエネルギーの問題
「我慢できない自分は意志が弱い」と一人で抱え込んで責めるのをやめて、「我慢する場面を減らす」「6秒だけやり過ごす」「疲れた日は我慢が必要な場面を避ける」という道具を使いながら、我慢とちょうどいい距離でうまくつきあっていこう。
我慢が難しいのは、あなたの意志が弱いからではありません。我慢は、たくさんのエネルギーを使う作業で、そのエネルギーが足りないだけなのです。だから、「我慢する力を鍛える」より、「我慢しなくて済む工夫」をするほうが、ずっと現実的です。我慢が難しいなら、我慢に頼らない道を選べばいい。自分を責めず、仕組みで乗り切っていきましょう。
最後に:ディーキャリア立川オフィスで「我慢に頼らない工夫」を一緒に考えよう
ディーキャリア立川オフィスでは、我慢や衝動とのつきあい方を、「気合い」ではなく「仕組み」で整えていく方法を、一人ひとりに合わせて一緒に考えていくプログラムに取り組んでいます。「我慢が苦手で困っている」「衝動的に動いて後悔する」「自分に合った工夫を見つけたい」という方も、ぜひ一度、見学や無料相談にいらしてください。
\ SNSでも発信中 /
凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸凹
○ディーキャリア立川オフィスお勧めブログ
1.「ディーキャリア ひどい」という言葉を見て、卒業生で発達障害当事者の私が思うこと
2.発達障害当事者の独白。メサイアコンプレックスを乗り越える3つの問い
○ディーキャリア立川オフィスのブログ記事一覧はこちら
凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸凹
就労移行支援事業所
【ディーキャリア立川オフィス】
◆お問い合わせ/ご見学のお申込みはコチラ
〒190-0012
東京都立川市曙町2-22-20立川センタービル9階
TEL: 042-595-8163
受付時間: 平日10:00~18:00の間
E-mail:tachikawa@dd-career.com
◆ディーキャリア立川オフィス のご紹介はこちらから
【ディーキャリア 立川オフィス】ご紹介
就労移行支援事業所ディーキャリア立川オフィス
◆同法人 ディーキャリア所沢オフィスのご紹介はこちらから
【ディーキャリア 所沢オフィス】ご紹介
就労移行支援事業所ディーキャリア所沢オフィス
凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸凹
■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸


