発達障害の私が思う、責任はなぜプレッシャーになるのか——重圧との向き合い方【就労移行支援・立川】
〜「責任が重くて苦しい」を、少しでも軽くするライフハック〜
「これ、あなたに任せるね」と言われた瞬間、胸がずしんと重くなる。責任を持たされると、「失敗したらどうしよう」で頭がいっぱいになる。責任の重さに押しつぶされそうになる——そんな経験、ありませんか?

こんにちは!ディーキャリア立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。
私は、責任を持たされるのが苦手でした。「任せるね」と言われると、うれしい気持ちより先に、「重い」「怖い」という気持ちが来る。責任がプレッシャーになって、本来の力を発揮できなくなることが、何度もありました。
でも、なぜ責任がこんなにプレッシャーになるのか——その理由がわかると、少しだけ向き合い方が変わってきます。この記事では、なぜ責任がプレッシャーになるのかを整理したうえで、その重圧を少しでも軽くするための、考え方と対策をお伝えします。
1. なぜ、責任はこんなにプレッシャーになるのか?
責任が重く感じるのは、あなたが気が小さいからでも、能力が足りないからでもありません。いくつかのごく自然な理由があります。
- 「失敗=自分の価値がなくなる」と結びついてしまうから。
発達障害のある方の多くは、これまで「失敗して責められた」経験を積み重ねています。だから責任を持たされると、「失敗したら、また責められる」「失敗したら、自分の価値がなくなる」と、失敗と自己否定が強く結びついてしまいます。責任そのものより、「失敗したときの自己否定」を先に想像して、怖くなるのです。
- 「0か100か」で考えて、責任を過大に受け取ってしまうから。
発達障害のある方は、物事を「完璧にやるか、全部ダメか」の両極端で捉えやすい傾向があります。だから「責任を持つ=完璧にやり遂げなければならない」と、責任を実際より大きく受け取ってしまいます。「少しくらいのミスは許される」という中間が見えにくく、責任を100%背負い込んでしまうのです。
- 先の見通しが立たず、「最悪の想像」が膨らむから。
責任のある仕事は、先がどうなるか不確かなことが多いです。発達障害のある方は、見通しが立たない状況で不安が強くなりやすく、「うまくいかなかったらどうしよう」という最悪のシナリオを、頭の中で繰り返し再生してしまいます。まだ起きてもいない失敗への不安が、プレッシャーを何倍にも膨らませるのです。
2. まず知っておく!責任は「一人で背負い込むもの」じゃない
「責任は、任された自分が一人で全部背負うもの」という思い込みを、まず手放しましょう。ここを整理しておくことが、一番大切な下ごしらえです。
責任がプレッシャーになる一番の理由は、「一人で、完璧に、背負い込もう」とするからです。でも、本来、責任はそういうものではありません。
- 責任は、周りと分け合っていいものです。 わからないことは聞く、困ったら助けを求める——それは責任を放棄することではなく、責任を果たすための、当たり前のやり方です。
- 責任は、完璧を求められているわけではありません。 多くの場合、求められているのは「完璧にやること」ではなく、「誠実に取り組むこと」「困ったら報告すること」です。
- そして、すべての責任を引き受ける必要もありません。 今の自分に大きすぎる責任は、「今は難しい」と伝えていいのです。それも、自分を守る大切な選択です。
責任を「一人で完璧に背負う重いもの」から、「周りと分け合いながら、誠実に取り組むもの」に捉え直す。それだけで、プレッシャーはずいぶん軽くなります。
3. その場で試せる!責任のプレッシャーを軽くする対策
責任の重圧を少しでも軽くするための対策を紹介します。
【対策①】「完璧にやる責任」ではなく「報告する責任」と捉え直す
責任を「完璧にやり遂げること」と考えると、重すぎます。ハードルを地面まで下げて、「困ったら報告する責任」と捉え直しましょう。「うまくいかなかったら、早めに報告する」——これができれば、責任は果たせています。完璧にやることより、困ったときに一人で抱え込まず声を上げることのほうが、ずっと大切です。
【対策②】「わからないことは聞く」を、責任の一部にする
責任を持つと、「自分で全部やらなきゃ」と抱え込みがちです。でも、わからないことを聞くのは、責任放棄ではなく、責任を果たすための行動です。「ここがわからないので教えてください」と聞くことを、最初から責任の一部に組み込んでおきましょう。一人で背負わないことが、責任を全うすることにつながります。
【対策③】「最悪の想像」が来たら、事実に引き戻す
「失敗したらどうしよう」という最悪の想像が膨らんできたら、「今、実際に起きていることは何か」と、事実に目を戻しましょう。まだ失敗していないなら、それは想像であって事実ではありません。「今できることを1つやる」に意識を向けると、膨らんだ不安が少し落ち着きます。
【対策④】大きすぎる責任は、「今は難しい」と伝えていい
今の自分に明らかに大きすぎる責任は、無理に引き受けなくていいです。「今の自分には、まだ難しいかもしれません」「一部なら担当できます」と、正直に伝えることも、大切な選択です。これは逃げではなく、自分と仕事の両方を守るための、誠実な判断です。相手も尊重しながら、自分の状態を伝えていきましょう。
■ まとめ:責任は、一人で完璧に背負わなくていい
「責任を一人で完璧に背負わなきゃ」と抱え込んで押しつぶされるのをやめて、「報告する責任と捉え直す」「わからないことは聞く」「大きすぎる責任は伝える」という道具を使いながら、責任とちょうどいい距離でうまく向き合っていこう。
責任がプレッシャーになるのは、あなたが弱いからではありません。「失敗=自己否定」と結びつきやすく、責任を一人で完璧に背負い込もうとしてしまうからです。でも、責任は本来、周りと分け合いながら、誠実に取り組めばいいもの。完璧に背負わなくていいし、大きすぎるものは断ってもいい。そう思えると、責任は、あなたを押しつぶすものではなくなっていきます。
最後に:ディーキャリア立川オフィスで「責任とのつきあい方」を一緒に練習しよう
ディーキャリア立川オフィスでは、責任のある仕事へのプレッシャーとの向き合い方や、報連相・助けの求め方を、実際の場面に近い形で一緒に練習していくプログラムに取り組んでいます。「責任を持たされるのが怖い」「プレッシャーで力を発揮できない」「責任とうまくつきあえるようになりたい」という方も、ぜひ一度、見学や無料相談にいらしてください。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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