発達障害の私が思う「腐ったら負け」ってホント?——腐ってもいい、でも耳は閉じないで【就労移行支援・立川】
〜落ち込んでも孤立しない、人とのつながりを切らないライフハック〜
うまくいかないことが続いて、投げやりになる。「もうどうでもいい」と気持ちが腐ってくる。そんなとき、「腐ったら負けだ、頑張れ」と言われて、余計にしんどくなった——そんな経験、ありませんか?

こんにちは!ディーキャリア立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。
「腐ったら負け」「腐るな、諦めるな」——よく聞く言葉です。でも、しんどいときにこう言われると、追い打ちをかけられるようで、余計につらくなりますよね。
私は、こう思っています。腐ること自体は、悪いことじゃありません。 うまくいかないときに気持ちが腐るのは、ごく自然な反応です。ただ、ひとつだけ気をつけたいことがあります。それは、腐った勢いで「人の話を聞けなくなる」と、孤立してしまうということ。この記事では、なぜ人は腐るのか、そして腐っても孤立しないためにどうすればいいかを整理してお伝えします。
1. なぜ、人は「腐って」しまうのか?
気持ちが腐るのは、あなたが弱いからでも、根性がないからでもありません。いくつかのごく自然な理由があります。
- がんばっても報われない経験が続くと、心が自分を守ろうとするから。
うまくいかないことが積み重なると、心は「これ以上傷つかないように」と防御モードに入ります。「もうどうでもいい」「頑張っても無駄だ」と投げやりになるのは、傷つき続けないための、心の自然な防衛反応です。腐るのは、弱さではなく、自分を守るための働きです。
- 発達障害のある方は、報われなさを経験しやすいから。
発達障害のある方は、努力しているのにうまく伝わらない、頑張っているのに評価されない、という経験を重ねやすい傾向があります。この「報われなさ」の積み重ねが、腐りやすさにつながります。腐るのは、それだけ真剣に頑張ってきたからこそ、とも言えます。
- 「腐ったらダメだ」と自分を責めると、さらに腐るから。
腐っている自分に気づいて、「こんな自分はダメだ」と責めると、その自己否定がさらに気持ちを腐らせます。「腐るな」というプレッシャーは、腐りを止めるどころか、悪化させてしまうことが多いのです。
2. まず知っておく!腐ってもいい。でも「耳」だけは閉じないで
「腐ったら終わり」という思い込みを、まず手放しましょう。ここを整理しておくことが、一番大切な下ごしらえです。
腐ること自体は、悪いことではありません。 落ち込んでいい、投げやりになっていい、「もう無理」と思っていい。それは自然な感情で、無理に前向きになる必要はありません。
ただ、ひとつだけ気をつけたいことがあります。それは、腐った勢いで「人の話を聞けなくなる」ことです。腐ると、心を閉ざして、周りの声を全部シャットアウトしたくなります。「どうせ何を言われても無駄」「放っておいてほしい」——この状態が続くと、人とのつながりが切れて、孤立してしまいます。そして孤立すると、腐りから抜け出すきっかけまで失ってしまうのです。
だから、「腐ったら負け」ではありません。腐ってもいい、でも耳だけは閉じないでおく。 これが、腐りと上手につきあう一番のコツです。気持ちは腐っていても、人の声を受け取る耳だけは、細く開けておきましょう。
3. その場で試せる!腐っても孤立しないための対策
腐っているときも、人とのつながりを切らないための対策を紹介します。
【対策①】腐っている自分を、まず責めずに認める
腐ったとき、「こんな自分はダメだ」と責めるのをやめましょう。ハードルを地面まで下げて、「今、自分は腐っているな」とただ認めるだけでOKです。責めずに認めるだけで、腐りが必要以上に悪化するのを防げます。腐りは、放っておけば自然に通り過ぎていくことも多いのです。
【対策②】「返事だけ」でいいから、人の声を切らない
腐っていると、人からの連絡や声かけを全部無視したくなります。でも、完全に切ってしまうと孤立につながります。ハードルを地面まで下げて、「返事だけはする」を意識しましょう。「今ちょっとしんどいです」の一言でいいです。中身のある会話をしなくていい。細い糸一本でも、つながりを残しておくことが大切です。
【対策③】「聞くだけ」なら受け取ってみる
腐っているとき、アドバイスされると「うるさい」と感じます。でも、「受け入れなくていいから、聞くだけ聞いてみる」ならハードルが下がります。相手の言葉を採用する必要はありません。ただ耳に入れておくだけ。腐りが少し落ち着いたとき、「そういえばあのとき言われたこと」が、抜け出すヒントになることがあります。
【対策④】腐りが長引くときは、信頼できる人や窓口に一言伝える
腐りが何日も、何週間も続いてつらいときは、一人で抱え込まないでください。信頼できる人や、支援者、専門の窓口に「最近ずっと気持ちが落ちている」と一言伝えましょう。腐りが長引くのは、休息や助けが必要なサインかもしれません。耳を閉じないことの延長として、自分から声を出すことも、大切な対策です。
■ まとめ:腐ってもいい。耳を閉じなければ、また戻ってこれる
「腐ったら負けだ」と一人で抱え込んで自分を責めるのをやめて、「腐っている自分を認める」「返事だけは切らない」「聞くだけ受け取る」という道具を使いながら、腐りとちょうどいい距離でスマートにつきあっていこう。
腐ること自体は、負けでも悪でもありません。うまくいかないときに腐るのは、自分を守る自然な反応です。大切なのは、腐った勢いで人の声を全部シャットアウトして、孤立しないこと。気持ちは腐っていても、耳だけは細く開けておく。そうすれば、腐りが通り過ぎたとき、また人とのつながりの中に戻ってこられます。
最後に:ディーキャリア立川オフィスは「腐っているとき」も居ていい場所です
ディーキャリア立川オフィスは、いつも前向きでいなければいけない場所ではありません。「腐っているとき」「投げやりな気持ちのとき」も、そのまま来ていい場所です。無理に元気を出さなくていいし、うまく話せなくてもいい。「最近ずっと気持ちが落ちている」「人とのつながりが切れそう」という方も、ぜひ一度、見学や無料相談にいらしてください。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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