こだわりが強いと「属人化」と言われる?発達障害の私が、自分のこだわりをチームの強みに変えた方法
〜マニュアルを自分だけのものにしない!強いこだわりを『仕組みの道具』へ変える仕事の工夫〜

「自分なりに手順を工夫して、こだわりを持って仕事をしているだけなのに、周りから『属人化している』と注意されてしまった」 「『あなたにしか分からない状態にしないで』と言われても、こだわりを捨てるなんてどうしても難しい……」
仕事への誠実さやこだわりが、なぜか職場でネガティブに捉えられてしまい、モヤモヤした経験はありませんか? こんにちは!ディーキャリア立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。
私たち発達障害の当事者は、一度「これが正しい」「この手順が一番きれいで安心だ」と納得すると、そのこだわりをとても大切にします。でも、それが強すぎると、周りから「あの人にしかできない仕事(属人化)」になっていて困る、と言われてしまうことがあります。
今日は、自分のこだわりを無理に捨てることなく、むしろ職場の強みに変えていくための「視点の切り替えという工夫(道具)」をお話しします。
1. なぜ「こだわり」が「属人化」と言われてしまうのか?
まず、私たちが良かれと思ってやっているこだわりが、なぜ職場で問題になってしまうのか、その理由を客観的に整理してみましょう。
- ① 自分だけの「マイルール」で進めてしまうから 「この順番で、このファイルに記録するのが一番やりやすい」というこだわりが強くなると、周りの人が見たときに「どこに何があるかサッパリ分からない」という状態が生まれてしまいます。
- ② 「人に任せる・頼る」のが怖くなるから 自分のこだわりが完璧であるほど、他人のやり方を見たときに「もっとこうすればいいのに」と不安になったり、ミスが気になったりします。結果として「自分で全部やったほうが早いし安心だ」と仕事を抱え込んでしまい、周りが手を出せなくなります。
- ③ 頭の中(ブラックボックス)が周囲に見えないから 自分の中だけで手順が完結していると、周囲は「今、何が問題で、どこまで仕事が進んでいるのか」が物理的に見えなくなります。そのため、チームのメンバーはあなたにどう声をかけていいか分からなくなってしまうのです。
つまり、あなたのこだわり(仕事への誠実さ)自体が悪いわけではありません。それが「自分の頭の中に閉じこもっていて、周りの人と共有できていない状態」が、職場での摩擦を生んでいる原因なのです。
2. こだわりを「みんなが使える道具(マニュアル)」に変える工夫
それなら、解決策はシンプルです。あなたの持っている「強いこだわり」を、自分だけのものにせず、「誰がやっても同じ結果になる共通のルール」に変えて、周りにシェア(公開)してしまいましょう。
こだわりが強い当事者は、手順を細かくルール化したり、仕事の無駄やエラーを見つけたりするのが誰よりも得意という、もの凄い強み(才能)を持っています。その力を次のように使ってみるのです。
- 「自分用」ではなく「誰でも動けるマニュアル」として書き出す 自分のこだわりの手順を、ノートやパソコンの共有ファイルに書き出してみましょう。きれいに書く必要はありません。「15分だけこの作業をする」「迷ったらこの連絡を入れる」など、誰が見てもパッとイメージできる日常の優しい言葉で手順をメモします。
- 「私のこだわり」を「みんなの共通ルール」へ提案してみる 「私はいつもこの手順でやるとミスが減ってラクなのですが、みんなの共通ルールにしませんか?」と、一歩引いた視点で職場に提案してみます。
こうすることで、あなたのこだわりは「チームの仕事をスムーズにするための強力な道具」へと生まれ変わります。自分一人を守るための頑固なヨロイにするのではなく、みんなの仕事をラクにするための土台にするのです。
■ まとめ:こだわりとは、仕事を良くするための素晴らしいデータ
こだわりをキープするというのは、自分だけの世界に閉じこもることではありません。あなたの高いこだわりをオープンにすることで、職場のルールそのものを新しく便利にアップデートしていくことです。
自分を大きく見せるためのプライドや頑固さを手放し、「仕事をみんなでラクにする楽しさ」へ視点を切り替えていきましょう。
「『自分だけのやり方』に固執して周りを困らせるのをやめて、こだわりの手順を『みんなの共有マニュアル』という道具に変えて、チームで協力して仕事をこなしていこう」
最後に:ディーキャリア立川オフィスで「強みを仕組みに変える練習」をしませんか?
ディーキャリア立川オフィスでは、パソコンの技術を磨くだけでなく、自分のこだわり(特性)を客観的に見つめ直し、それを仕事の強みに変えていく訓練をおこなっています。
「こだわりが強すぎて、過去の職場で頑固だと言われてしまった」「人に仕事を振るのが苦手でパンクしてしまう」という方も安心してください。
オフィスでの日報作成やグループワークを通じて、「自分のこだわりを分かりやすくマニュアル化して他人に伝える練習」や「素直に周りに頼る練習」を、スタッフと一緒に安全な環境で行うことができます。
あなたの素晴らしいこだわりという道具を、社会で活躍するための工夫の仕方を一緒に育てていきましょう!
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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