BLOG

ASDの私が思う「こだわり」との上手なつきあい方——こだわりは悪いことじゃない【就労移行支援・立川】

〜順番・やり方・環境へのこだわりを味方に変える、私が実践している5つの工夫〜

いつもと違う手順でやることになると、急に不安になる。予定が突然変わると、頭が真っ白になる。「なんでそんなに細かいことを気にするの?」と言われて、傷ついたことがある——そんな経験、ありませんか

こんにちは!ディーキャリア立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。

私は、物事の「順番」や「やり方」「環境」に強いこだわりがあります。以前は、このこだわりを「直さなきゃいけない欠点」だと思っていました。でも今は違います。こだわりと上手につきあうことで、毎日がずっとラクになりました。

大切なことを最初にお伝えします。「こだわり=悪いこと」ではありません。こだわりは、安心や安定につながる大切な特性です。この記事では、ASDのこだわりがなぜ生まれるのかを整理したうえで、私が実践している、こだわりとうまくつきあうための5つの工夫をお伝えします。


1. なぜ、「こだわり」があるのか?そして、なぜつらくなるのか?

こだわりが強いのは、わがままだからでも、頑固だからでもありません。いくつかのごく自然なしくみがあります。

  • こだわりは「安心を守るための仕組み」だ。
    いつも同じ時間に行動する。いつもと同じ手順でやる。いつもと同じ物を持つ——「いつも通り」は、先の見通しが立つということです。ASDのある方にとって、予測できる状態は安心そのものです。つまりこだわりとは、不安の多い世界の中で自分の安心を守るために、自然と身につけてきた仕組みなのです。

  • つらいのは「こだわり」ではなく、「こだわりが崩されたとき」だ。
    こだわり自体は、毎日を安定させてくれる味方です。問題は、予定の急な変更・手順の突然の変化・急な誘いなど、「いつも通り」が外から崩されたときに起きます。見通しが一気に消えて、頭の中が不安でいっぱいになる——このギャップが、こだわりを「つらいもの」に見せてしまいます。

  • 「こだわり=直すべきもの」という思い込みが、自分を責めさせる。
    「細かいことを気にしすぎ」「もっと柔軟になりなよ」と言われ続けると、「こだわりがある自分はダメなんだ」と思い込んでしまいます。でも、こだわりを無理になくそうとするのは、自分の安心の土台を自分で壊すようなものです。必要なのは「なくすこと」ではなく「つきあい方」です。

2. まず知っておく!こだわりは「なくすもの」じゃなく「活かすもの」だ

「こだわりを直さなきゃ」という思い込みを、まず手放しましょう。ここを整理しておくことが、一番大切な下ごしらえです。

こだわりには、実は強みの側面がたくさんあります。

  • 決まった手順を正確に守れる→ミスの少ない丁寧な仕事につながる
  • 同じリズムで安定して行動できる→継続力・安定した出勤につながる
  • 細部の違いに気づける→品質チェックや確認作業で力を発揮する

つまり、こだわりは環境さえ合えば、そのまま仕事の強みになる特性です。必要なのは、こだわりを消すことではなく、こだわりが崩されたときのダメージを減らす工夫を持っておくことです。


3. その場で試せる!私が実践している5つの工夫

こだわりとうまくつきあうために、私が実際にやっている工夫を紹介します。

【工夫①】見える化する

予定や手順を紙やスマホに書き出して「見える化」しています。「9:00 通所、10:00 作業訓練、12:00 昼休み……」というように、今日の流れが目で見えるだけで、頭の中の見通しが安定して安心できます。頭の中だけで管理しようとせず、外に出して見えるようにする——シンプルですが、一番効果を感じている工夫です。

【工夫②】パターンを決める

持ち物ややることの「いつものパターン」をつくっておくと、迷いません。カバンの中身は固定、朝の準備は同じ順番、仕事の始め方も同じ手順——パターンが決まっていれば、毎回考えたり判断したりするエネルギーを使わずに済みます。こだわりを「自分を助けるルーティン」として積極的に活用する発想です。

【工夫③】事前に知る・準備する

予定の変更や新しいことは、事前にわかっていれば心の準備ができて安心です。だから私は、「変更がある場合は、できるだけ早めに教えてもらえると助かります」と周りに伝えるようにしています。すべての変更は防げなくても、「事前に知れる変更」を増やすだけで、不安に飲み込まれる回数が大きく減ります。

【工夫④】代替案を用意する

こだわりがつらいときのために、「代わりの選択肢」を持っておくと安心です。いつもの席が使えなかったら第2候補の席へ。いつもの飲み物が売り切れていたら決めておいた別の飲み物へ。「いつも通りが無理なら、こっち」という第2のパターンをあらかじめ決めておくことで、崩されたときのダメージがぐっと小さくなります。

【工夫⑤】安心できる環境をつくる

静かな場所や、自分にとって心地よい環境があると、気持ちが落ち着きます。自宅の机まわりを自分仕様に整える、職場や通所先で落ち着ける場所を見つけておく、しんどくなったときに避難できるスペースを把握しておく——「ここに行けば落ち着ける」という場所があるだけで、日々の安心感が変わります。


■ まとめ:「こだわりがある自分」を否定しなくて大丈夫

「こだわりを直さなきゃ」と一人で抱え込んで自分を責めるのをやめて、「見える化する」「パターンを決める」「代替案を用意する」という道具を使いながら、自分のこだわりとちょうどいい距離でスマートに毎日を過ごしていこう。

こだわりは、悪いことではありません。安心や安定につながる、あなたの大切な特性です。「こだわりがある自分」を否定しなくて大丈夫。自分に合った工夫を、少しずつ見つけていきましょう。


最後に:ディーキャリア立川オフィスで「自分に合った工夫」を一緒に見つけよう

ディーキャリア立川オフィスでは、一人ひとりの特性に合わせて、「自分らしく働く」ためのサポートをしています。「こだわりが強くて職場でうまくいかない」「予定変更のたびにパニックになる」「自分のこだわりとのつきあい方がわからない」という方も、一人で悩まず、ぜひ一度、見学や無料相談にいらしてください。

\ SNSでも発信中 /


[LINE] 個別の質問やご相談はこちらから。「相談したいです、質問したいです」と打ってください。1対1のチャットなので、周りを気にせず気軽にお送りください!※登録しても他の方に名前は見えませんのでご安心ください

凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸凹

○ディーキャリア立川オフィスお勧めブログ

1.「ディーキャリア ひどい」という言葉を見て、卒業生で発達障害当事者の私が思うこと

2.発達障害当事者の独白。メサイアコンプレックスを乗り越える3つの問い

3.発達障害:勝ち負け思考について

○ディーキャリア立川オフィスのブログ記事一覧はこちら

凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸凹

就労移行支援事業所

【ディーキャリア立川オフィス】

◆お問い合わせ/ご見学のお申込みはコチラ

〒190-0012
東京都立川市曙町2-22-20立川センタービル9階

TEL: 042-595-8163

受付時間: 平日10:00~18:00の間

E-mail:tachikawa@dd-career.com

◆ディーキャリア立川オフィス のご紹介はこちらから

【ディーキャリア 立川オフィス】ご紹介
就労移行支援事業所ディーキャリア立川オフィス

◆同法人 ディーキャリア所沢オフィスのご紹介はこちらから

【ディーキャリア 所沢オフィス】ご紹介
就労移行支援事業所ディーキャリア所沢オフィス

凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸凹

■この記事を書いた人は?■

ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部

普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸