暑さと発達障害の脳は関係する?——感覚のするどさが「暑さが気になってしょうがない」を生むのかもしれない【就労移行支援・立川】
〜「暑さに弱い自分」を責めない、夏を仕組みで乗り越えるライフハック〜
「なんでみんな、この暑さで平気な顔をして働けるんだろう」「暑さが気になり始めると、もう仕事どころじゃなくなる」「夏になると毎年、体調も気分もガタガタになる」——そんな経験、ありませんか?

こんにちは!ディーキャリア立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。
私は暑さがとても苦手です。そして長年不思議だったのが、「周りの人より、暑さが気になってしょうがなくなる」ということでした。同じ室温にいるのに、私だけが暑さに意識を持っていかれて、目の前の作業に集中できなくなる——。
これについて私なりに考えてきた自論があります。それは、発達障害のある人が持つ「感覚のするどさ」が、暑さを人一倍キャッチしてしまうのではないかということです。この記事では、私の自論と一般的に言われている体のしくみの両方から「暑さと発達障害の関係」を整理したうえで、夏を乗り越えるための、具体的な対策をお伝えします。
1. なぜ、発達障害があると暑さがこんなにもつらく感じるのか?
暑さに弱いのは、体力がないからでも、我慢が足りないからでもありません。いくつかのしくみが重なっていると考えられます。
- 【自論】感覚のするどさが、暑さを「無視できない情報」に変えてしまう。
発達障害のある方の多くは、音・光・においなどの刺激を人より強くキャッチする感覚のするどさを持っています。私の自論ですが、この鋭さは「暑さ」にも同じように働くのだと思います。肌にまとわりつく熱気、じわっとかく汗、蒸し暑い空気——定型発達の人なら「背景」として流せる感覚が、するどい感覚を持つ人には「今ここにある無視できない情報」として届き続ける。だから、暑さが気になってしょうがなくなり、他のことに集中するためのエネルギーが奪われていくのではないでしょうか。 - 【一般的な知識】体温調節と自律神経のはたらきが、暑さで消耗しやすい。
人間の体は、暑くなると自律神経をフル稼働させて体温を調節します。汗をかく、血管を広げる、心拍を調整する——これらはすべてエネルギーを使う作業です。発達障害のある方は自律神経のバランスが乱れやすい傾向があると言われており、体温調節そのものに人より多くのエネルギーを使ってしまう可能性があります。「夏はなにもしていないのに疲れる」のは、体の中で調節作業がフル回転しているからです。 - 【一般的な知識】暑さによる睡眠の乱れが、日中の脳のはたらきを下げる。
熱帯夜で眠りが浅くなると、日中の集中力・判断力・感情のコントロールに直接影響します。発達障害のある方はもともと睡眠リズムが乱れやすい傾向があるため、夏の寝苦しさが重なることで、日中の不調がさらに大きくなりやすいのです。
2. まず知っておく!「暑さに弱い」は性格ではなく、体と感覚の特性だ
「暑さくらい我慢しなきゃ」「みんな頑張っているのに」という思い込みを、まず手放しましょう。ここを整理しておくことが、一番大切な下ごしらえです。
暑さのつらさは、目に見えません。だから「気合いが足りない」「大げさだ」と誤解されやすく、自分でも「これくらいで音を上げる自分はダメだ」と責めてしまいがちです。
でも、感覚のするどさで暑さを人一倍キャッチしてしまうこと、体温調節に人よりエネルギーを使うことは、性格や根性の問題ではなく、体と感覚の特性の話です。特性ならば、責めるのではなく、仕組みで対応すればいいのです。
3. その場で試せる!具体的な対策
暑さと上手につきあうための対策を紹介します。
【対策①】「暑さを感じる前」に冷やす習慣を持つ
感覚がするどい人ほど、暑さを感じ始めてからでは遅いです。「暑くなってから対処する」のではなく、「暑くなる前に先回りして冷やす」に切り替えましょう。外出の10分前に保冷剤で首元を冷やしておく、通勤前に冷感タオルを準備しておく——先回りの一手間が、暑さに意識を持っていかれる時間を大きく減らします。
【対策②】「3つの首」を冷やせる道具をカバンに常備する
首・手首・足首は太い血管が通っているため、ここを冷やすと効率よく体感温度が下がります。冷感タオル・ハンディファン・冷却シートなど、自分に合った道具をカバンに固定しておきましょう。「今日は持ってきていない」をなくすために、夏のあいだはカバンに入れっぱなしにするのがおすすめです。
【対策③】「暑さで集中できない」を隠さず、作業を切り替える
暑さに意識を持っていかれて集中できないとき、無理に頑張り続けるより、いったん作業を切り替えるほうが結果的に効率が上がります。頭を使う作業は涼しい時間帯や冷房の効いた場所に回し、暑さがつらい時間帯は軽い作業に切り替える——「暑さに合わせて作業を配置する」という発想を持ちましょう。
【対策④】水分と睡眠を「夏仕様」に整える
暑さ対策の土台は、水分と睡眠です。喉が渇く前にこまめに水分を取ること(感覚がするどい方でも、喉の渇きには気づきにくいことがあります)、寝る前にエアコンをためらわず使って睡眠の質を守ること。「電気代がもったいない」と睡眠を削ると、日中のパフォーマンス低下で結果的に大きく損をします。睡眠への投資は、夏を乗り切る一番の対策です。
■ まとめ:暑さに弱いのは、あなたのせいじゃない。感覚と体の特性の話だ
「暑さくらいで音を上げる自分はダメだ」と一人で抱え込んで我慢し続けるのをやめて、「先回りして冷やす」「3つの首を冷やす道具を常備する」「暑さに合わせて作業を配置する」という道具を使いながら、夏の暑さとちょうどいい距離でスマートに乗り越えていこう。
暑さが人一倍気になってしょうがないのは、あなたの感覚がするどいからかもしれません。それは弱さではなく、特性です。特性なら、仕組みで対応できます。この夏を、自分を責めずに乗り越えていきましょう。
最後に:ディーキャリア立川オフィスで「季節に合わせた体調管理」を一緒に考えよう
ディーキャリア立川オフィスでは、暑さ・寒さ・気圧など季節の変化に合わせた体調管理の仕組みを、一人ひとりの感覚特性に合わせて一緒に整えていくプログラムに取り組んでいます。「夏になると毎年体調を崩す」「暑さで集中できないことを職場にどう伝えればいいかわからない」「自分の感覚特性を整理したい」という方も、ぜひ一度、見学や無料相談にいらしてください。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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