発達障害の私が思う、感情のエスカレーターが止まらない理由
〜ただの「確認」が、なぜ「激しい叱責」に聞こえてしまうのか〜

「進捗はどう?」 「ここはこう直してね」
相手にとっては、ごく普通の「確認」や「お願い」かもしれません。でも、それを言われた瞬間、脳内が真っ白になり、**「ものすごく怒られた!」という衝撃に飲み込まれてしまうことはありませんか?
こんにちは!ディーキャリア立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。 今回は、相手の言葉がなぜ脳内で「激しい怒り」へと変換されてしまうのか。その切実なメカニズムについてお話しします。
脳が「いつものパターン」を先読みする
私たちには、先が見えない不安を避け、過去のデータを元に未来を予測する特性があります。
- 先読みのスイッチ: 過去に「確認」の後に「否定」や「叱責」が続いた経験が多いと、脳は自分を守るために過敏になります。相手が口を開いた瞬間、脳は勝手に**「あ、また怒られる。最後は絶対こうなるんだ」**と、最悪の結末を先読みしてしまいます。
「確認」が「激高」として届く瞬間移動(ワープ)
画像にある通り、本来ならコミュニケーションには「確認→詰問→叱責→激高」というステップがあります。しかし、私たちの脳はこの階段を一段ずつ登るのを待ってくれません。
- 受信のワープ: 相手はまだ1段目の「確認」の場所に立っているのに、私の耳に届くときには、すでに相手が4段目の**「激高」**のテンションで怒鳴っているかのような衝撃として伝わってしまいます。 「怒られた!」というあまりのショックに、頭の中は真っ白になり、それ以上の言葉が入ってこなくなってしまうのです。
「慣れ親しんだ絶望」という防衛本能
なぜ、脳はわざわざ「怒られた」という辛い変換をするのでしょうか。それは、脳にとって「パニック」が最大の敵だからです。
- 予測がつく分、マシ: 「相手が何を考えているかわからない不安」は、脳にとって最大のパニックを引き起こします。それならば、たとえ辛くても「やっぱり怒られた(いつものパターンだ)」と絶望の枠にはめてしまった方が、結末が予測できる分、脳はパニックを避けられるのです。 「怒られた」という感覚は、実は脳がパニックから自分を守るための、悲しい防衛本能でもありました。
仕組みを知れば、自分を許せるようになる
「怒られた」と捉えて動揺してしまうのは、あなたの心が弱いからではありません。あなたの脳が、過去の経験を動員して、あなたをパニックから必死に守ろうとした結果なのです。
「そうやって、脳の過剰な防衛システムを客観的な『データ』として眺め、届いた言葉の温度を測り直す練習をしていこう」
ディーキャリア立川オフィスで「受信の練習」を
ディーキャリア立川オフィスでは、こうした「言葉の受け取り方のクセ」についても、ピアスタッフと一緒に考えていきます。
「怒られた!」と感じてフリーズしてしまった時、一呼吸置いて「これは脳のワープかもしれない」と思い出す。それだけで、真っ白になった頭に少しずつ色が戻ってくることがあります。一人で「怒られ疲れ」を感じているなら、一度ここでお話ししてみませんか?
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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