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リワークプログラム:経験をこれからの働き方につなげる ~自分に合った仕事・環境を考える10の視点~

このブログでわかること

このブログでは、経験を整理することで、自分に合った仕事や環境、働き方が見えてくる方法が分かります。

はじめに

次の3つを基に整理することで、経験したことの本質を捉えることができます。

  • 「何が起きていたのか」
  • 「何が負担になっていたのか」
  • 「そのとき、自分はどう考え、どう行動していたのか」

この3つを基に上司との関係、仕事量、職場の環境、仕事内容とのミスマッチ等の、自分ではどうすることもできない要因を整理します。自分ではどうすることもできないこのような要因を、外的要因と言います。一方で、

  • 「頑張りすぎてしまった」
  • 「相談するのが遅くなった」
  • 「困っていても大丈夫なふりをしていた」
  • 「自分の苦手なことを把握できていなかった」
  • 「がんばってもできないことまで、一人で何とかしようとしていた」

自分自身のパターンもあるかもしれません。自分でコントロールできたかもしれないことを、内的要因と言います。経験を整理するとき大切なのは、誰が悪かったのかを決めることではありません。「同じことを繰り返さないために、何を知っておいた方がいいのか、が分かること」です。経験を少し離れたところから整理しなおし、これからの働き方に活かしていけることを見つけていけたらと思います。

休職に至る背景を10の視点からみていきます。「自分の場合は、どれが当てはまるだろう?」少し心に余裕ができた今だからこそ、「あのとき、何が起きていたのか」を、一緒に整理してみませんか?

目次

・休職理由①「仕事のプレッシャー・難しさ」

・休職理由②「上司との関係」

・その他の休職理由8項目

・まとめ 「自分に合う仕事や働き方」

「仕事のプレッシャー・難しさ」について考えてみる

休職に至った理由として、よく挙げられるのが、

  • 「仕事が難しかった」
  • 「責任が重かった」
  • 「求められることが多かった」
  • 「プレッシャーが大きかった」

というものです。もちろん、仕事そのものが大きなストレスになっていたのであれば、そのことを無理に否定しなくていいと思います。ここで一度その経験を整理してみましょう。「仕事の難しさ」は、環境が変われば解消できる?

たとえば、

  • 上司が変われば取り組みやすくなる
  • 仕事の進め方を教えてもらえればできるようになる
  • 経験を積めばできるようになる
  • 業務量を調整すれば続けられる
  • 自分に合ったやり方を身につければできる

というものであれば、これは「今は難しいけれど、工夫や経験によってできるようになること」かもしれません。 一方で、

  • 「何度経験しても、その業務そのものが非常に苦手」
  • 「努力しても強い負担が続いてしまう」
  • 「その仕事を続けること自体が、自分の得意・不得意と合っていない」

ということもあります。ここは、少し丁寧に見極める必要があります。「頑張ればできること」と「頑張っても負担が大きいこと」は、同じではありません。「もっと頑張ればよかった」と考える必要はないということです。むしろ大切なのは、

  • 「自分にとって、どこまでなら努力で乗り越えられるのか」
  • 「どこから先は、環境を変えたほうがよいのか」

を、知ること、気付くことです。

「頑張ればできること」もし、今の仕事の難しさが「人や環境が変わった方ができそう」なのであれば、転職という選択肢もあるでしょう。職場を変えたり、仕事内容を変えたりすることで、自分の力をより発揮できるのであれば、転職も立派な選択肢ですあるいは人を変えた環境に復職できないかどうか、(調整を)相談をしてみることも選択肢に入れてみてもいいかもしれません。

「頑張っても負担が大きいこと」

〇何度経験しても、その業務そのものが非常に苦手
〇努力しても強い負担が続いてしまう
〇その仕事を続けること自体が、自分の得意・不得意と合っていない

この場合、仕事とのマッチングを組み直すことを選択肢に入れてもよいかと思います。つまり自分を大切にできる働き方を見つけることです。「どうすれば、今の職場に戻れるか」だけではなく、「どんな仕事・どんな環境・どんな働き方なら、無理なく働き続けられるのか」「持続可能な働き方」を見極めていきます。ディーキャリア大分オフィスのリワークでは、復職だけではなく転職の場合でも、就職までサポートが可能です。あなたが選んだ進路を尊重し、支援を継続しています。

②「上司との関係」について考えてみる

もう一つ、休職のきっかけとして多いのが、上司との関係です。「上司からきつく言われた」「いつも注意されていた」「自分ばかり怒られていた」「上司と合わなかった」こうした経験は、とてもつらいものです。そして、実際にパワーハラスメントにあたるような言動があった場合には、それを本人が我慢する必要はありません。ただ、リワークで少し考えてみたいのは、「パワハラだった」というところだけで振り返りを終わらせないことです。なぜなら、相手や環境が変われば、同じような関係が起こらなくなるとは限らないからです。

例えば、

「なぜ、あれほど注意される状況になっていたのだろう?」「自分の仕事の進め方に、何か改善できるところはなかっただろうか?」「上司から求められていたことを、自分はどのくらい理解できていただろう?」「分からないことを相談できていただろうか?」「ミスや遅れがあったとき、どのように対応していただろう?」「注意された内容の中に、自分が受け止めておくべきことはなかっただろうか?」

そんな視点です。

これは、「自分が悪かった」と考えるためではありません。次の職場で、同じようなことが起こらないようにするために、自分自身について知っておくことが大切だからです。

たとえば、

  • 「仕事の優先順位をつけることが苦手だった」
  • 「報告・相談が遅くなりがちかった」
  • 「分からないことを聞くのが苦手だった」
  • 「指示を自分なりに解釈してしまうことがあった」
  • 「注意されると気持ちがいっぱいになり、その後の仕事に影響していた」

こうしたことが見えてきた場合、それは復職後に活かせる大切な自己理解になります。

「変えること」と「変えなくてよいこと」を分けてみる

休職後の働き方を考えるとき、すべてを「自分が変わらなければいけない」と考える必要はありません。大切なのは、「頑張ればできること」なのか、「環境を工夫すればできること」なのか、それとも「頑張っても負担が大きいこと」なのか。ここを一つずつ整理することです。たとえば、

「報告・相談が苦手」
→ 練習や具体的なルールを決めることで改善できるかもしれない。

「マルチタスクが苦手」
→ 業務の進め方や仕事の選び方を工夫できるかもしれない。

「常に急な対応が求められる仕事が大きな負担になる」
→ そもそも仕事の種類を変えるという選択肢もある。

このように考えていくと、「自分を変える」だけが答えではないことが見えてきます。職場を変える。仕事内容を変える。働き方を変える。必要な配慮を相談する。そうした選択も、再スタートの一つです。リワークというと、「休職前の職場に戻るための場所」というイメージがあるかもしれません。もちろん、復職を目指すことは大切です。でも、ディーキャリア大分オフィスのリワークで大切にしているのは「これから、安定して働き続けられる場所を見つけること」です。その結果が「復職」になる方もいます。一方で、

  • 「今の仕事は自分には合っていなかった」
  • 「職場を変えたほうが、自分の力を発揮できる」
  • 「仕事内容を変えたほうが長く働けそうだ」

という結論になる方もいます。転職は決して失敗ではありません。休職した経験を、

  • 「自分は何が苦手で、どんな作業や業務であればできていたのか」
  • 「どんな環境なら力を発揮しやすいのか」
  • 「どんな働き方や業務なら、無理を重ねずに続けられるのか」

を知る機会にしていく。そのために、少し時間を置いて、自分の休職を振り返ってみる。そして、「次は、同じことを繰り返さないために」を考えていきます。休職からの本当の意味での「再スタート」は、ここからなのかもしれません。

③ 業務量・仕事の負荷

「仕事が多すぎた」と感じていた場合、実際にどのような負荷がかかっていたのでしょうか。

  • 仕事量そのものが多かった?
  • 優先順位をつけることが難しかった?
  • 一人で抱え込んでいなかった?
  • 相談や応援を求めることができていた?

「仕事量の問題」なのか、「仕事の進め方の問題」なのかを振り返ります。


④ ハラスメント・職場での不適切な対応

つらい言葉や態度を受けた経験があった場合、それを無理に自分の責任にする必要はありません。

そのうえで、

  • 具体的にどんな言動があった?を「事実」だけで整理してみます。
  • それは一時的なものだった?繰り返されていた?
  • その前後に、自分と相手との間で何が起きていた?
  • どんな環境なら安心して働けそう?

「誰が悪かったか」だけでなく、「どんな環境だったら」も考えてみます


⑤ 長時間労働・勤務時間

「忙しかった」「残業が多かった」という場合、

  • 実際にどのくらい働いていた?
  • 残業の根本的な原因は何だろう?
  • 睡眠や休息は十分だった?
  • 疲れていることに気づけていた?
  • 無理な働き方が習慣化していなかった?

自分にとって、安定して働ける勤務時間や休息の取り方を整理してみます。


⑥ 仕事内容・適性のミスマッチ

「仕事が嫌だった」のではなく、仕事と自分の相性が合っていなかった可能性もあります。

  • 得意だった仕事は?
  • 苦手だった仕事は?
  • 苦手でも経験によってできるようになったことは?
  • 何度やっても負担が大きかったことは?

「できる・できない」だけでなく、「がんばってもできないこと」はなかったか、「無理なく続けられるか」という視点でも整理します。


異動・昇進・役割変更などの環境変化

休職前に、何か大きな変化はありませんでしたか?

  • 部署や上司が変わった
  • 仕事内容が変わった
  • 責任が増えた
  • 人間関係が変わった
  • 新しいことを求められた

その変化そのものが負担だったのか、それとも変化への対応の仕方に難しさがあったのか、「変化自体が苦手」だったのか、整理していきます。


周囲とのコミュニケーション

仕事そのものだけでなく、周囲との関わり方が負担になっていなかったでしょうか。

  • 困ったときに相談できていた?
  • 自分の考えや気持ちを伝えられていた?
  • 相手の意図を確認できていた?
  • 「暗黙の了解」や「可視化されていないルール」の苦手がなかった?
  • 挨拶や謝罪など基本的なコミュニケーションを自分からおこなっていた?
  • 「分からない」「できない」「教えてください」を素直に言えていた?

次の職場で、どんなコミュニケーションを意識したいかを考えていきます。


仕事以外の生活・家庭環境

休職の背景には、仕事以外の負担が重なっていることもあります。

  • 睡眠や生活リズムはどうだった?
  • 家庭やプライベートで大きな変化はなかった?
  • 仕事以外でも無理を重ねていなかった?
  • 仕事と生活のバランスは取れていた?

「仕事だけが原因」ではないことも…、自分の生活全体も振り返ってみます


自分の考え方・頑張り方・対処方法

最後に、自分自身の「頑張り方」を振り返ってみましょう。

  • 「自分が頑張れば何とかなる」と考えていなかった?
  • 失敗を必要以上に気にしていなかった?
  • 完璧にやろうとしていなかった?
  • 「自分ルール」や「すべき」に囚われていなかった?
  • 相談する前に限界まで頑張っていなかった?

もちろん、これは「性格」「考え方が間違っている」という話ではありません。自分にはどんな頑張り方のクセがあるのかを知ること、それが分かれば、次は「同じ頑張り方をしない」という選択ができます。


まとめ 「自分に合う仕事や働き方」

10の視点から見えてくる「自分に合った働き方」をまとめます。

【頑張ればできること】

  • 工夫や対策をすればできそう
  • 周りの方に自己開示し、何らかのSOSや相談をしながら続けられそう
  • 自分で変えられる項目が多い(自己調整可能)

【頑張っても難しいこと=選択肢を広げてみる】

  • 電話や接客時の臨機応変な対応ができない
  • 指示されたことや重要事項がマルチタスクで忘れたり抜けたりする
  • 自分で組んだ段取りや順番が変わると対応が難しい
  • 急な変更や突然の対応ができない など

【復職の選択肢、進路の選択肢を広げてみる】

  • 部署を変える
  • 業務内容を調整する
  • 「できること」「できていること」に焦点を当て、自分に合った仕事に転職する

どれが正解ということはありません。「これから安定して働き続けられるのは、どの選択なのか」を、整理したことを踏まえて考えていきます。

今日、ご紹介したような復職準備(経験を振り返り整理していくこと)は、1人で行うよりもサポートを受けることで、前向きに進めることができます。ディーキャリア大分オフィスのリワークプログラムでは、見学や体験を行っています。セルフケアやKJ法などを取り入れて、広く「働く」について、新しい視点を提供しています。「自分らしく働くを諦めたくない」「自分の合った働き方」や「対人関係がうまくいく方法」を知りたい方、「選択肢を広げてみたい方」、1人で悩まず、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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