「仕事が重なると頭が真っ白になる…」|発達障害のある方が“マルチタスク”で困りやすい理由
「電話対応をしていたら別の仕事を頼まれた」
「やることが増えた途端に頭が真っ白になった」
「何から手を付ければいいかわからなくなる」
そんな経験はありませんか?
発達障害のある方から、
「マルチタスクが苦手です」
という相談をいただくことがよくあります。
仕事では、
- 電話対応
- メール確認
- 作業
- 報告や相談
など、複数のことを同時に求められる場面があります。
そのため、仕事が重なると強いストレスを感じる方も少なくありません。

「マルチタスクが苦手」で終わっていませんか?
実は支援の現場では、
「マルチタスクが苦手です」
という言葉をよく耳にします。
もちろん実際に負担を感じていることは事実です。
しかし、振り返りをしてみると、
本当の困りごとは別の場所にあることも少なくありません。
こんな経験はありませんか?
電話が入ると元の作業を忘れてしまう
電話対応が終わったあと、
「何をやっていたんだっけ?」
となってしまう。
複数の仕事を頼まれると動けなくなる
やることは理解できているのに、
「何からやればいいかわからない」
状態になる。
急な依頼が入ると混乱する
予定外の仕事が入った途端、
頭が真っ白になってしまう。
間違えたくない気持ちが強い
どれも大切に見えてしまい、
なかなか行動に移せない。
実は原因は一人ひとり違う
一見するとどれも
「マルチタスクが苦手」
に見えるかもしれません。
しかし実際には、
原因は人によって異なります。
例えば、
優先順位を決めることが苦手
何から取り組めばよいかわからず、手が止まってしまう。
急な予定変更が苦手
計画の立て直しに時間がかかり、混乱してしまう。
不安が強い
失敗への心配から、なかなか行動できない。
作業の切り替えが苦手
途中で別の対応が入ると、元の作業に戻れなくなる。
実際にあったご相談例
「マルチタスクが苦手だと思っていたEさん」
Eさんは、
仕事が重なると頭が真っ白になり、
「自分はマルチタスクが苦手なんです」
と話されていました。
しかし振り返りをおこなう中で、
実際には
- 仕事の優先順位がわからなくなる
- 一人で判断しようとしてしまう
ことが大きな要因だとわかりました。
そこで、
- タスクを書き出す
- 優先順位を確認する
- 困った時は相談する
という練習をおこないました。
すると、
以前よりも落ち着いて仕事を進められる場面が増えていきました。
特に「困ったときは相談する」が効果的で、
優先順位付けを他者に手伝ってもらうことで、苦手さに対処することができました。
現在Eさんはトライアル雇用を経て、正規雇用につながっています。
働き続ける中で業務量も増えており、残業して業務に取り組む時期もあるそうですが、
タスクを整理しながら無理なく取り組めているとのことです。
大切なのは「苦手の正体」を知ること
仕事で困った時、
「自分はマルチタスクが苦手だから」
で終わってしまうと、
対策が見つかりにくくなります。
大切なのは、
「どの場面で困っているのか」
を具体的に整理することです。
原因がわかれば、
対策も見つけやすくなります。
一人で考えても気づきにくいことがある
自分では
「マルチタスクが苦手」
と思っていても、
振り返りをしてみると、
- 優先順位
- 不安の強さ
- 予定変更への苦手さ
- 作業の切り替え
など、別の要因が見えてくることがあります。
そのため、一人で悩むのではなく、誰かと一緒に整理していくことも大切です。
一人で抱え込まず相談してみてください
ディーキャリアでは、
- 自分の特性理解
- 困りごとの整理
- 対処法の練習
- 職場での配慮事項の整理
などを通して、自分に合った働き方を一緒に考えています。
「マルチタスクが苦手で仕事が続かない」
そう感じている方も、その背景を整理してみると別の解決策が見つかるかもしれません。
まずは一人で抱え込まず、相談してみてください。
ディーキャリア 新潟オフィスは大人の発達障害に応じたプログラムの就労移行支援事業所です。
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