「変えられないこと」に悩んでいませんか?|自分にできることに目を向けるコントロールフォーカス
日々の生活の中で思い通りにならないことに悩んだり、不安になったりすることはありませんか?
ASDやADHDといった発達障害の特性がある方の中には、先の見通しを立てることが難しかったり、急な予定変更や周囲とのコミュニケーションに戸惑ったりすることで、不安やストレスを感じる方もいます。
また、一度気になったことを繰り返し考えてしまい、「なぜこうなったのだろう」「どうしてうまくいかないのだろう」となかなか気持ちを切り替えられないこともあります。
このような困りごとの中には、「自分だけでは変えられないこと」も少なくありません。
今回は、自分のできることに意識を向けて、不安やストレスを軽減させる「コントロールフォーカス」の考え方と、訓練で実際に取り組んだ内容をご紹介します。

コントロールフォーカスとは?
コントロールフォーカスとは、自分が直接コントロールできることに焦点を当てる考え方です。
例えば「他の人の言動」や「過去の出来事」は自分の力で直接変えることはできません。
自分の力で変えられないことにエネルギーを使い続けると、負担が大きくなることもあります。「自分にできることは何だろう?」と考えてみることがコントロールフォーカスのポイントになります。
「変えられること」と「変えられないこと」を整理する
では、1つの出来事から「変えられることは何か?」「変えられないことは何か?」を分けていきます。
例えば、「物価高で生活費が増えてしまった」という出来事について。
訓練では、利用者の皆様からさまざまな意見が出ました。
【変えられないこと】
・物価の上昇
・社会の動き
【変えられること】
・家計簿をつける
・必要なものを整理する
・買い物の仕方を見直す

物価の上昇そのものを自分で変えることは難しくても、その中で「自分にできること」を考えることはできます。
仕事での活かし方
この考え方は、職場での不安やストレスの軽減に活かすこともできます。
例えば、
1.急な予定変更があったとき
「なぜ急に変わったのだろう」「何をしたらいいのか分からない」と、変更そのものについて考え続けてしまうことがあります。
そんなとき、
「自分でコントロールできることは何だろう?」
と視点を切り替えてみると、次のような「自分ができること」が見つかると思います。
・変更点をメモする
・優先順位を確認する
・分からないことを質問する
2.仕事でミスをしてしまったとき
「怒られるかもしれない」「どうしたらいいのだろう」と考え続けるのではなく、
・間違った箇所を確認する
・上司に報告する
・同じミスを防ぐための対策を考える
視点を切り替えることで、「自分で変えられること」「今できること」を整理し、次の行動につなげることができます。

まとめ
コントロールフォーカスを身につけることで「変えられないこと」から「自分にできること」へ意識を向ける先を変え、変えられないことへのストレスが減り、次の行動に集中しやすくしていきます。
日常生活や仕事で悩んだり、考え込んでしまったりした際に、ぜひコントロールフォーカスの考え方で整理してみてください。
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