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報連相が苦手な方へ。コミュニケーションのヒント│大人の発達障害(ASD・ADHD)のある方向けの対策

スムーズな報連相ができると自分だけでなく周りのストレスも少なくすることができますが、仕事のコミュニケーションは難しいなと思います。

「いつ話しかけていいのか分からないから言えない」というご相談を受けることがありますし、
『で、結局何が言いたいの?』と言われてしまった、というお悩みを聞くことも少なくありません。

言いたいことがうまく言えない理由には、次のようなパターンがあります。
考えはまとまっているが、話しかけられなくて言えない
考えがまとまっていないのに話し始めてしまい、伝わらない
話の前後の文脈が抜けてしまい、伝わらない

これらは発達障害の特性によって起こっていることも考えられますが、「相手」ではなく「自分」にフォーカスしてしまっている状態で話しているから、とも言えます。極端に言えば、相手の状況を十分にイメージできていない状態かもしれません。

いずれにしても、自分自身の障害特性を知り、苦手に対処していく必要があります。

トライ&エラー(試行錯誤や改善)は人の成長に欠かせません。ちょっとしたコツを実行したり、考えることを習慣化したりすることで、対応できる場面は確実に増えていきます。

ちなみに「苦手に対処する」といっても、苦手なことを得意にする必要はありません。仕事や日常生活に大きな支障が出ないレベルを目指していけば十分です。



報告・連絡・相談(報連相)が言えないのは、発達障害の特性?

ASD(自閉症スペクトラム障害)の方の場合

社会的コミュニケーションや対人関係の苦手さが影響していると考えられます。相手の気持ちを推し量ることや、表情・場の空気から状況を読み取ることが苦手なため、相手が忙しそうな時や取り込み中であっても話しかけてしまうことがあります。

これが繰り返されると、職場などで「空気が読めない人」という印象を持たれてしまうことがあります。

また、率直すぎる言葉を選んでしまい、不必要に相手を傷つけたり、反感を買ってしまうこともあります。本人に悪気がなくても、受け止め方は相手次第です。ハッキリとフィードバックされないと、自分の言動を振り返るきっかけを掴みにくいという特性もあります。

こうした特徴から「また失敗するかも」と慎重になりすぎ、コミュニケーション自体に消極的になってしまう方も少なくありません。


ADHD(注意欠如・多動性障害)の方の場合

多動性や衝動性(しゃべりすぎてしまう、考えより行動が先に出るなど)が影響していると考えられます。頭に浮かんだことをすぐ口に出してしまったり、思いのままに話し続けてしまい、相手から「何を言っているか分からない」と言われてしまうことがあります。

特に「聞きたい」「話したい」という衝動が優先されると、後で確認すればいいことでも、今忙しそうな相手に話しかけてしまいがちです。

焦って質問することで話の要点がブレ、「で、何が言いたいの?」「それ、今じゃなきゃダメ?」と言われ、萎縮してしまうケースもよく見られます。


【筆者のヒトリゴト】相手の「前提」を意識すること
筆者自身も、上長に報告する際「それ、なんでしたっけ?」と言われてしまうことがあります。原因は、私が「相手も自分と同じ情報を覚えている」という前提で話してしまうからです。
上長は多くの部下や業務を抱えており、すべての詳細を即座に思い出せるとは限りません。だからこそ、「〇〇の件ですが」と前提を確認しながら話を組み立てることが、言いたいことを正確に伝えるために不可欠だと実感しています。


よくある「報連相の悩み」3つのパターンと具体的対策

実際のところ、報連相がうまくいかない理由は一人ひとり、あるいは場面によって異なります。ここでは、よくご相談いただく代表的なケースと対策をご紹介します。


考えはまとまっているが、話しかけられなくて言えない

【話しかけられない主な理由】
誰に言えばいいのか分からない/顔と名前が一致していない
第一声の言葉(フレーズ)が思い浮かばない
緊張してしまう、「こんなことを言っていいのか」と不安になる

【具体的な対策】
確認先の明確化: 分からないことが起きた際、誰に聞くべきかを事前に上司と確認しておく
座席表の活用: 職場の座席表やメモを手元に置いておく
クッション言葉の定型化: 「今、お時間〇分ほどよろしいでしょうか?」など、決まった挨拶フレーズを用意しておく
非対面手段の活用: メモを渡す、チャットツールやメールを活用する(※緊急度に応じて使い分けが必要です)


考えがまとまっていないのに話し始めてしまう

【具体的な対策】
ノートやメモに「書き出す」: 報告前に、伝えたい内容を思ったままノートに書いてみましょう。一見遠回りに思えますが、整理してから話す方が結果的に効率的で、伝わるクオリティも高くなります。

相手の視点で読み返す: 「自分がこの報告を受ける側だったら、要点が伝わるか?」をイメージしてみます。

整理できていない状態も含めて伝える: どうしても緊急で報告が必要な場合は、「〇〇の点は整理できていますが、△△の点がまだまとまっていません」と前提を伝えてから話します。緊急性の判断がつかない場合は、「自分で緊急性の判断ができないためご指示をいただけますか」と素直に伝えるのも手です。


話の前後の文脈が抜けてしまい、伝わらない

例えば、「仕事A」について、毎日顔を合わせる課長と、週に1度だけ会う部長に報告するとします。伝える内容は同じで良いでしょうか?

毎日接している課長: 経緯は知っているため、詳細を省いて要点だけを伝える(※重複しすぎると「それは聞いたよ」となってしまいます)。

週1回の部長: これまでの前提や背景を補足しながら伝える(※経緯を省くと「なんの話?」となってしまいます)。

同じテーマであっても、「相手がどこまで状況を理解しているか」によって伝え方を変える必要があります。相手の立場に立ったコミュニケーションは難易度が高いですが、トレーニングで身につけられる重要なスキルです。


スムーズな報連相のために明日からできる工夫

筆者が普段、伝える力を高めるために行っている対策をご紹介します。

1.まず思った通りに書き出してみる(PCやノート)
2.時間を置いて読み返す(できれば翌朝など、冷静な時間帯に)。
夜や疲れている時間はネガティブ思考になりやすいため、明るい時間帯に「これを伝えたら相手がどう受け止めるか」を想像しながら読み返します。
3.修正を重ねる

慣れてくると相手の「好み」を把握できます。「結論から聞きたい人」「詳細な数値から聞きたい人」など、人によって好む報告スタイルを変えたりして、よりスムーズな報連相を目指すことも出来ます。

スムーズな報連相ができるようになると、職場での不必要なストレスが減り、周囲との信頼関係も築きやすくなります。


ディーキャリア郡山オフィスでの取り組み

報連相は、知識として知っていることと、実際の職場で正しくできることの間にギャップが生じやすい分野です。

ディーキャリア郡山オフィスの訓練プログラムや模擬就労では、こうした「報連相のトレーニング」を日常的に行っています。体調確認や予定の共有、作業の進捗確認など、報連相のチャンスは日常に沢山あります。

実際の職場を想定した環境で失敗と改善(カイゼン)を繰り返すことで、卒業生たちは自分なりの「伝わる型」を身につけ、安心して長く働ける職場へと羽ばたいています。

「話しかけるタイミングが掴めず、一人で抱え込んでしまう」

「職場でのコミュニケーションに不安がある」

このようにお悩みの方は、ぜひ一度ディーキャリア郡山オフィスにご相談ください。あなたの特性に合わせた対処法を、一緒に見つけていきましょう。


▶ 見学・相談について(無料・要予約)
ディーキャリア郡山オフィスでは、無理な勧誘は一切ありません。
利用を迷っていても大丈夫です!

Q. まだ利用するか決めていませんが、相談してもいいですか?
A. もちろん大丈夫です。半数以上の方が「まずは話だけ」のご相談です。

Q. 一人で行くのが不安です。家族と一緒でも良いですか?
A. 問題ありません。ご家族や支援者の方の同席も歓迎しています。

ひとりで抱え込まず、よければ一度ご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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