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話しかけるのが苦手…その悩み、アサーティブコミュニケーションで整理できます

こんにちは!ディーキャリア川崎オフィス、生活支援員の伊藤です。

「相手に話しかけるタイミングがつかめない」「自分から助けを求められない」「相手を傷つけずに伝えたいけれど、言葉が見つからない」——。 職場や日常生活の中で、こうしたコミュニケーションの難しさを感じたことはありませんか。

ディーキャリア川崎オフィスでは、こうした「伝え方」の悩みに向き合うプログラムとして「アサーティブコミュニケーション」の訓練を行っています。 今回は、実際の訓練の様子をもとに、その内容と、そこから見えてきた大切な考え方をご紹介します。

アサーティブコミュニケーションとは

アサーティブコミュニケーションとは、相手の気持ちに配慮しながら、自分の意見や気持ちも大切にして伝えるコミュニケーションのことです。 訓練では、「相手が忙しそうだから」「話しかけづらい雰囲気だから」と声をかけることをためらってしまう場面でも、あえて一言かけてみることの大切さを確認しました。

実は、こうしたやり取りは日常のさまざまな場面に隠れています。たとえば、朝の体調確認や、作業の進捗報告、面談での相談ごとなども、すべて小さなアサーティブコミュニケーションの積み重ねです。

参加者が感じていた「困りごと」

訓練の中では、参加者それぞれが実際の生活や職場体験の中で感じた「伝え方に困った場面」を出し合いました。挙がった困りごとには、次のようなものがありました。

出された困りごとの一例
  • 相手が忙しそうなタイミングでの声掛けが読みづらく、結局相手から声をかけられてしまう
  • 相手の様子に不安を感じ、一時的に気持ちが落ち着かなくなり作業効率が下がる
  • 自分が困っているときや助けてほしいときに、迷惑をかけたくないという思いから、自分から言い出せない
  • 関係を悪くしたくない、嫌われたくないという気持ちから、相手の様子をうかがいすぎてしまう
  • 相手を傷つけないように伝えたいことがあっても、言葉の選び方に悩んでしまう

どれも「相手にどう思われるか」「関係が壊れないか」という不安が根っこにあるという点で共通しています。これは、発達障害や精神障害のある方に特有のものというより、多くの人が抱えやすい悩みでもあります。

自分の「伝え方の傾向」を知るワーク

訓練では、コミュニケーションタイプを診断できるWebツールを使い、自分がどんな伝え方の傾向を持っているかを確認する時間も設けました。タイプごとに「こんなことに困っていませんか」というヒントが示されるため、自分の困りごとの背景を客観的に整理するきっかけになります。

その上で、参加者同士で困りごとの事例を共有し、「どうすればうまくできそうか」をグループで考えるワークを行いました。ここで大切にしているのは、批判や否定をせず、「自分はこう思った」という伝え方に留めることです。

「決めつけ」に気づくことも、大切な視点

グループワークの中では、「ある年代の人には話しかけづらい」というように、特定の集団全体に対して一つの印象を当てはめてしまう考え方についても話し合われました。

一人ひとりの個性を見ずに、大きな括りで「この年代の人はこういう人だ」と決めつけてしまうと、本来関われたかもしれない相手との関わりの機会を狭めてしまうことがあります。まずは「その人自身がどんな人なのか」を、先入観を脇に置いて見てみることが、関係づくりの第一歩になるという意見が交わされました。

また、「言うか言わないか」も含めて、自分にとって許容できる範囲かどうかを基準に判断してよいこと、一人で抱え込みすぎず、時には周囲の力を借りて伝え方を一緒に考えることも一つの手段であることも確認されました。

困りごとは、すべて自分だけで克服しなくていい

アサーティブコミュニケーションの訓練を通してお伝えしたいのは、「声をかけるのが苦手」「人との距離感がつかみにくい」といった特性による困りごとを、すべて自分一人の努力だけで解決する必要はないということです。

伝え方の工夫やコミュニケーションのコツを身につけることは、もちろん大きな助けになります。ですが、それでも難しい場面があるときは、周囲に「こう配慮してほしい」と伝え、合理的配慮を求めることも、立派な選択肢のひとつです。

「自分にはこういう特性があり、こういう関わり方をしてもらえると助かる」ということを、職場や周囲の人にあらかじめ伝えておく。そうした準備や練習を積み重ねられるのも、就労移行支援事業所を利用する意義の一つだと、私たちは考えています。

ディーキャリア川崎オフィスでは、今回ご紹介したアサーティブコミュニケーションのほか、リフレーミング(考え方の枠組みを見直す訓練)など、日々の困りごとに向き合うためのさまざまなプログラムを行っています。「自分の伝え方の癖を知りたい」「人との関わり方に不安がある」という方は、ぜひ一度、訓練の様子を見学しにいらしてください。

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