発達障害(ADHD、ASD、SLD)、精神障害と障害年金【受給された事例を紹介】
発達障害の診断をされている方で
障害年金もらえるものなのか?と疑問に思う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか
年金がもらえるかどうかは、国が定めた基準に沿って、障害の状況を総合的に判断したうえで決まるため
さまざまなケースがあります
今回は、障害年金の概要と、実際に障害年金を受給したケースについて紹介をします
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ディーキャリア柏オフィスの責任者の高野です
ディーキャリア柏オフィスは発達障害の特性に応じた
訓練プログラムを提供している就労支援事業所です
発達障害(注意欠如・多動性障害ADHD 自閉症スペクトラム障害ASD 限局性学習障害SLD) 精神障害のある方などが多く在籍されております 凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹
目次
1.障害年金の2つの種類
2.年金請求書類提出に必要な書類
3.年金の申請書類が整ったらするべき行動
4.実例紹介 ディーキャリアに通われているFさんの事例
1.障害年金の2つの種類
障害年金は病気や怪我により
生活が制限されるようになった際に
受け取ることができる年金になります
障害年金は2種類があり
2階建て構造と言われています
病気や怪我で初めて医師の診療を受けたとき(初診日と言います)に
国民年金に加入していた場合は「障害基礎年金」を受給することができ
厚生年金に加入していた場合は「障害厚生年金」の受給ができます
障害年金を受け取るにはいくつかの条件があります
・「障害基礎年金」について
国民年金に加入している間や
20歳になる前(年金に未加入の期間)
または60歳以上65歳未満(年金制度に加入していない期間)に
初診日のある病気や怪我で法令により定められた
障害等級(1級・2級)で定められた障害の状態にあるときに
障害基礎年金が支給されます
ここで気をつけないといけないことは
障害基礎年金を受けるためには
初診日の前日において
次のいずれかの要件を満たしていること(保険料納付要件と言います)です
(1)初診日のある月の前々月までの公的年金の加入期間の
3分の2以上の期間について保険料が納付または免除されていること
(2)初診日において65歳未満であり初診日のある月の前々月までの
1年間に保険料の未納がないこと
ただし、20歳前の年金制度に加入していない
期間に初診日がある場合は、納付要件はありません
・「障害厚生年金」について
厚生年金に加入している間に
初診日のある病気や怪我で障害基礎年金の
1級、2級に該当する障害(障害等級表に記載されています)の
状態になったとき障害基礎年金に上乗せで
障害厚生年金が支給されます
また障害の状態が2級に該当しない
軽い程度の障害と判断された場合は3級の障害厚生年金が支給されます
こちらも保険料納付要件があり
初診日の前日において
次のいずれかの要件を満たしていることが必要になります
(1)初診日のある月の前々月までの
公的年金の加入期間の3分の2以上の期間について
保険料が納付または免除されていること
(2)初診日において65歳未満であり
初診日のある月の前々月までの1年間に保険料の未納がないこと
2.年金請求書提出に必要な書類
年金請求書提出に必要な書類請求する病気や怪我に関しての
初診を受けた病院より「受診状況等証明書」をもらう必要があります
障害認定日の確認の為、「診断書」の記入・証明も受ける必要があります
また、初診日の前々月までの被保険者期間中に一定以上の保険料を
納めているかを確認するため年金事務所への問い合わせを行います
もしくは「ねんきんネット」で確認し
「年金の払い込みを行ったことを証明する書類」が必要になります
次に「病歴・就労状況等申立書」と「年金請求書」の作成を行います
これは日本年金機構のホームページよりエクセルとPDFでダウンロードできます
基礎年金用と厚生年金用の2種類があるので気をつけてください
日本年金機構
https://www.nenkin.go.jp/
障害者手帳と障害者年金は別物になります
障害者手帳の等級が年金の等級と異なることがあります
同じではないという事は認識しておいてください
日本年金機構のQ&A
Q:障害年金の対象となる病気やケガにはどのようなものがありますか。
お答えします
障害年金は、年金加入中の病気やケガによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、
現役世代の方も含めて請求することができます。
障害年金の対象となる病気やケガは、手足の障害などの外部障害のほか、精神障害やがん、糖尿病などの内部障害も対象になります。
病気やケガの主なものは次のとおりです。
1.外部障害
眼、聴覚、肢体(手足など)の障害など
2.精神障害
統合失調症、うつ病、認知障害、てんかん、知的障害、発達障害など
3.内部障害
呼吸器疾患、心疾患、腎疾患、肝疾患、血液・造血器疾患、糖尿病、がんなど
詳しくは、障害認定基準をご覧ください。(参考)
障害年金の制度をご存じですか?
がんや糖尿病、心疾患など内部疾患の方も対象です。
日本年金機構 ~引用~
3.年金の申請書類が整ったらするべき行動
必ず必要な書類としては
・年金請求書
・診断症
・年金手帳
・受信状況等証明書
・病歴・就労状況等申立書
・障害給付 請求事由確認書
・戸籍謄本、戸籍抄本、戸籍の記載事項証明書
住民票、住民票の記載事項証明書のいずれか
・請求者名義の金融機関の通帳
(・障害者手帳をお持ちの場合は、障害者手帳)
年金事務所や役所の年金窓口に提出します
提出から審査結果のお知らせが届くまでの
目安は約3カ月くらいとされていますが
今まで申請をしていた方の中には3か月以上かかる方もいたので
就労移行支援を利用中に申請をしておくことをお勧めします
そのたくさんの書類を一人で作ることは大変です
社労士さんなどの助けがあると楽になります
4.実際の事例 就労支援事業に通われているFさんの実例
次は実際に就労移行に通いながら年金の申請を行い
受給を開始した方の事例をお話します
この方はFさんという方で、ADHDの診断を受けた方でした
Fさんの現状
前職は障害者雇用で働いていましたが
業務中のケアレスミスが続いてしまい
同僚や上司、顧客に迷惑をかけてしまい
失敗からの自責の念やプレッシャーから
自分から上司、同僚を避けるようになってしまいました
さらにケアレスミスをしてしまう
負の連鎖を繰り返してしまっていました
その後体調も崩し離職し
地域の機関に相談したところ
就労移行支援事業の存在を知り
ディーキャリアへ見学と1週間ほど体験に訪れのち通所を開始しました
Fさんがディーキャリアで実践した3つのポイント
Fさんはディーキャリアの自己理解の訓練を通じて
自身のADHDへの対策と上司、同僚に助けを求めるのではなく
避けるという行動を実施する事をもとに
思考の整理を行いました
・ADHDのケアレスミスの対策
スタッフと前職で起きた出来事を振り返りました
前職では手順書が用意されていましたが
話を聞くとかなり文字量の多い手順書だったようです
Fさんは読むという作業に集中してしまい
内容の把握が出来ていないのではないかという
仮説を立て「構造化」という手法をヒントに対策を考えることにしました
※構造化とは、簡単に表現すると情報整理をするという事です
Fさんはマニュアルに頼らずとも
作業できる部分もあったので
自身のわかりやすい文章表現や
視覚的に確認しやすい写真などを用いて
マニュアルを作る事にしました
つまり会社にある手順書を構造化し
自分の必要な情報だけに整理整頓した
手順書を作ったという事です
自身に必要な情報を整理整頓し手順書を作り
ディーキャリアの課題に取り組くむことで
ケアレスミスはとても減りました
会社の手順書があるのに
自分用に作り直すことはとても大変ですが
ケアレスミスを頻発したりやり直したり
人に謝ったりするよりも仕事時間も自分の心も大切にできます
・「上司、同僚を頼るのではなく、避けるようになった」
人はこれまでの人生の中で
成功、失敗を繰り返し
物のとらえ方や考え方を身につけていきます
いくら気の合う仲間でも
100%同じ物事の捉え方をしている人は存在しません
Fさんとディーキャリアのスタッフと
一緒に行ったのは「リフレーミング」という方法です
実際にFさんがケアレスミスを
繰り返してしまった際の気持ちを書き出し
整理しながらその場面をどのように捉えることが
自分にとってもそのほかの人にとっても
ポジティブになるのかを考え直しました
Fさんは自身がミスをしてしまった時に
誰かに相談をしたり失敗を共有することが
相手の時間を奪ってしまうのではないかと思い
ミスをしてしまったことでも
自分だけで何とかしようとしていました
しかし自分だけで何とかしようとして避けるという
行動をとることが自分にとっても
その他の人にとっても良い影響を与えるのかということを
スタッフと整理すること異なった視点で見ることができて
良い影響を与えないという事に気が付きました
Fさんはそのことを理解し
次に同じような場面に遭遇した時に
どのように行動するかを考えて決めることにしました
実践的な取り組みの中で
Fさんは「働く」ことに対しての
「自信」を取り戻していきました
・就職活動を行う事
就職活動を行う中でも過去を振り返り
そして前職での体調を崩してしまった出来事を振り返り
「長く働き続ける」ために
自身の「無理のない働き方」をする
必要があるという考えに至りました
自身がまた離職することが
家族に負担をかけてしまうと感じている
もう迷惑はかけられないと思ったからです
そこでスタッフと相談し
就労移行支援を利用中に「障害年金」を
申請してみることにしました
Fさんは今まで年金の存在は知っていました
申請の仕方や仕事の忙しさから後回しにしてしまっていました
スタッフからのサポート受けながら
自身でも年金事務所に連絡を行い
申請を進めました
年金の申請の数か月後
申請が受理され受給を行うことができました
Fさんの「就職活動」はガラッと変わりました
今まで生活費を給与だけで
まかなわなければいけなかった所
「年金+給与」で生活費をまかなうという選択ができるようになり
希望する求人の枠もグッと広がったからでした
現在、Fさんは障害年金と自身の給与でご家族と暮らしています
ディーキャリアでは
今回の「障害年金受給のケース」以外にも
講師を招き、「障害者年金セミナー」を行っております
「働きやすさ」につながる情報提供や
生活面での相談を行っています
「就労移行支援」はであり「社会に一番近い福祉サービス」
社会に出る前の準備を整える場所です
「年金の申請」もですが
自身の「人生の送り方」や「目標設定」
「自己理解」を時間をかけてする機会にして
「新たな人生の選択肢」をつかんでもらいたいと思います
ディーキャリア柏オフィスでは
効果のある方法や対策などを実施する事ができます
3つのコースを通じてそれぞれの特性に合う方法を伝えています
各コースの詳細は下記よりご確認ください
3つのコースだけではなく他の取り組みも実施しています
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就労移行支援事業所 ディーキャリア 柏オフィス による説明
発達障害の特性による働きづらさをフォローする「働き続けるためのプログラム」と
自分の価値観や適職を見極める「やりがいを見つけるためのカリキュラム」で
就職後職場定着率93.4%(2020年度実績)を実現しています
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