言葉足らずになりがちな発達障害の私が実践している、伝わる工夫
〜「なんで伝わらないんだろう」をやめて、言葉を補う道具を持つライフハック〜

「言ったつもりだったのに、全然伝わっていなかった」「説明したあとに『で、結局どういうこと?』と聞き返される」「頭の中ではわかっているのに、口から出てくると別の話になってしまう」——そんな経験、ありませんか?
こんにちは!ディーキャリアITエキスパート立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。
私は言葉足らずになりやすいです。頭の中にはちゃんとあるのに、それを言葉に変換して相手に届けるまでの間に、大事な部分がごっそり抜け落ちてしまう——これに長い間悩まされてきました。
でも、これは「話すのが下手だから」ではありません。発達障害の特性として、頭の中の情報を「言葉に変換して順番に並べる」という作業に、人より時間とエネルギーがかかるというだけの話です。だとすれば、工夫で補えます。
この記事では、言葉足らずになりやすい理由を整理したうえで、私自身が実践している、言葉を補うための具体的な工夫をお伝えします。
1. なぜ、「言ったつもり」なのに伝わっていないことが起きるのか?
言葉足らずになるのは、コミュニケーション能力が低いからでも、相手への配慮が足りないからでもありません。いくつかのごく自然なしくみが重なっています。
- 頭の中では「全部わかっている」から、省略が起きる。
自分の頭の中では、背景・経緯・結論・理由がすべてつながっています。だから「わかるでしょ」という前提で話してしまい、相手にとって必要な情報が抜け落ちた状態で言葉が出てきます。「言ったつもり」は、頭の中で完結していて、口から出ていない部分があるのです。 - 話しながら考えると、順番がバラバラになりやすい。
発達障害のある方は、話しながら同時に考えを整理しようとすると、結論から言ったり、途中で別の話が混ざったり、大事な前提を後から付け加えたりしてしまいやすいです。聞いている側には「何を言いたいのかわからない」という印象を与えてしまいます。 - 相手が「どこまで知っているか」の見積もりがズレやすい。
自分にとって当たり前の情報を、相手も当然知っていると思ってしまいやすいです。「そのくらい言わなくてもわかるよね」という前提で話すと、相手には文脈がなく、言葉だけが宙に浮いてしまいます。
2. まず知っておく!言葉足らずは「話す前の準備」で大きく変わる
「話しながらうまくやろう」という思い込みを、まず手放しましょう。ここを整理しておくことが、一番大切な下ごしらえです。
言葉足らずを補うために一番効果があるのは、話す前に「何を・どの順番で・どこまで伝えるか」を決めておくことです。
話しながら考えようとするから、順番がバラバラになります。話す前に少しだけ整理しておくだけで、言葉が驚くほどスムーズに出てくるようになります。
私が実践している整理の型はシンプルです。
- 結論:一番伝えたいことは何か
- 理由・背景:なぜそう思うか、どういう経緯か
- お願い・確認:相手に何をしてほしいか
この3つを頭の中で整理してから話し始めるだけで、「で、結局どういうこと?」と聞き返されることが大幅に減りました。
3. その場で試せる!具体的な工夫
私が実際に使っている、言葉足らずを補うための工夫を紹介します。
【工夫①】話す前に「メモに3行書く」習慣を持つ
重要な話や相談をする前に、手帳やスマホのメモに「①言いたいこと ②理由 ③お願い」を3行だけ書いてから話し始めましょう。書くことで頭の中が整理され、「あれ、何を言いたかったんだっけ」という迷子状態がなくなります。会議前・相談前・報告前の1分間、これだけで話の精度が大きく変わります。
【工夫②】「結論から言う」を口癖にする
話し始めるとき、「まず結論から言うと——」という言葉を最初につける習慣を持っておきましょう。この一言を言うだけで、自分も相手も「これから何の話をするか」が明確になり、話が脱線しにくくなります。結論を先に言ってから、背景や理由を後から補足すれば十分です。
【工夫③】「伝わったか確認する」一言を最後に添える
話し終わったあとに「伝わりましたか?」「わかりにくかったところはありますか?」と一言添える習慣を持っておきましょう。これは「自分の話が下手だから」ではなく、「ちゃんと届けたいから確認している」という姿勢です。確認することで、言葉足らずだった部分を補える機会が生まれます。
【工夫④】文字で補う場面を積極的に作る
口頭だけでは言葉足らずになりやすい方は、文字で補う場面を積極的に作りましょう。
- 口頭で話したあとに「念のためメッセージでも送ります」と一言添えてメモを送る
- 相談前にメモを作って「これを見ながら話してもいいですか」と渡す
- 会議後に「今日の確認事項をまとめます」と一言メッセージを送る
「口で言えないなら書けばいい」——これは工夫ではなく、自分の特性に合った立派なコミュニケーション方法です。
【工夫⑤】「言葉足らずだったかも」と気づいたら、すぐ補足する
話し終わったあとに「あ、大事なことを言い忘れた」と気づいたとき、そのまま流さずにすぐ補足しましょう。「さっきの話に付け加えると——」「一点言い忘れていたんですが——」と言えるだけで十分です。言い忘れをそのまま放置すると、誤解が積み重なります。気づいた瞬間に補足する習慣が、言葉足らずを自分でカバーする一番のライフハックです。
■ まとめ:言葉足らずは「話し方の問題」じゃなく「準備と補足の問題」だ
「なんで伝わらないんだろう」と一人で抱え込んでフリーズするのをやめて、「話す前に3行書く」「結論から言う」「文字で補う場面を作る」という道具を使いながら、自分の言葉とちょうどいい距離でスマートに伝えていこう。
言葉足らずになりやすいのは、あなたの話す力が低いのではありません。頭の中にあるものを言葉に変換するプロセスに、少し時間とエネルギーがかかるというだけです。準備と補足の習慣を持っておくだけで、伝わり方は大きく変わります。
最後に:ディーキャリアITエキスパート立川オフィスで「自分の言葉で伝える練習」を一緒にしよう
ディーキャリアITエキスパート立川オフィスでは、3分間スピーチやロールプレイなど、実際の場面に近い形で「自分の言葉で伝える練習」ができるプログラムに取り組んでいます。「言葉足らずで誤解されやすい」「報告・連絡・相談がうまくできない」「自分の気持ちを言葉にするのが苦手」という方も、ぜひ一度、見学や無料相談にいらしてください。
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普段は、ディーキャリアITエキスパート立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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