ADHDの私が思う忘れ物防止策は『覚えないこと』——記憶ではなく仕組みに頼るライフハック【就労移行支援・立川】
〜「次は忘れない」を何度も裏切られた私が実践している4つの工夫〜
家を出てから「あ、財布忘れた」と気づいて引き返す。会社に着いてから「定期がない」と青ざめる。「次は絶対忘れないようにしよう」と心に誓ったのに、また忘れる——そんな経験、ありませんか?
こんにちは!ディーキャリアITエキスパート立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。

私は忘れ物の常習犯でした。「次は忘れないようにしよう」と何度も思いました。でも、何度も忘れました。そして気づいたんです。「覚えておこう」とする限り、忘れ物はなくならないということに。
今、私が頼っているのは記憶ではなく”仕組み”です。つまり、忘れ物防止策の答えは『覚えないこと』。覚えなくても大丈夫な仕組みを作ってしまえば、記憶力に頼る必要がなくなります。
この記事では、なぜADHDのある人は忘れ物をしやすいのかを整理したうえで、私が実際に毎日やっている、「覚えないための」4つの工夫をお伝えします。
1. なぜ、「次は忘れない」と思っても、また忘れてしまうのか?
忘れ物が多いのは、だらしないからでも、反省が足りないからでもありません。いくつかのごく自然なしくみが重なっています。
- 頭の中の「一時的な置き場」が、朝の忙しさですぐいっぱいになる。
「財布を持つ」「定期を持つ」「今日は資料もいる」——朝の準備中、頭の中の一時的な置き場には次々と情報が入ってきます。ADHDのある方はこの置き場が小さめだったり、他のことに注意が向くと前の情報が押し出されやすかったりします。「持とうと思っていたのに、着替えているうちに消えていた」——これは記憶力の問題ではなく、頭の構造の話です。 - 「持ったつもり」という思い込みが、確認をスキップさせる。
毎日同じ準備をしていると、「いつも通りやったはず」という感覚が生まれます。この「持ったつもり」が確認をスキップさせて、実際には持っていないのに家を出てしまいます。記憶は、思っているよりずっとあてになりません。 - 「気をつける」「意識する」は、対策として機能しない。
「次は気をつけよう」という決意は、そのときは本気でも、翌朝の忙しさの中では何の力も持ちません。意識や気合いは、朝のバタバタの前ではあっけなく消えてしまいます。だからこそ、意識に頼らない仕組みが必要なのです。
2. まず知っておく!忘れ物対策の答えは「覚えること」じゃなく「覚えないこと」
「忘れ物を減らす=記憶力を鍛える・もっと気をつける」という思い込みを、まず手放しましょう。ここを整理しておくことが、一番大切な下ごしらえです。
忘れ物防止の本当の答えは、『覚えないこと』です。
覚えようとするから、忘れたときに失敗します。最初から「覚えなくても大丈夫な仕組み」を作っておけば、記憶力に頼る場面そのものがなくなります。頭の中で管理するのをやめて、仕組みに管理してもらう——これが、私が何度も忘れ物を繰り返した末にたどり着いた結論です。
忘れ物は、気合いではなく工夫で減らせます。
3. その場で試せる!私が実践している4つの工夫
私が毎日実際にやっている、「覚えないための」仕組みを紹介します。
【工夫①】バッグに入れる物を固定する
毎日使う物(財布・鍵・モバイルバッテリー・常備薬など)は、決まったポーチにまとめてバッグにインしています。ポイントは「いつも同じ場所に、同じ物を」。中身を固定してしまえば、「何を持っていくか」を毎朝考える回数そのものが減ります。考える回数が減れば、忘れる機会も減ります。バッグを替える日も、ポーチごと移すだけで完了です。
【工夫②】前日の夜に玄関へ置く
明日持っていく物は、前日の夜のうちに玄関に置いてしまいます。目につく場所=忘れにくい場所です。朝のバタバタした頭で思い出そうとするのではなく、前日の落ち着いた頭のうちに「見える化」しておく。玄関に置いてあれば、出かける直前にいやでも目に入ります。またぐようにして出かけない限り、忘れられません。
【工夫③】スマホで出発前アラームを鳴らす
出発の10分前にスマホのアラームを設定して、「出発前チェック!カバン・財布・スマホ・定期・鍵」というラベルをつけています。アラーム+チェックリストで、確認が習慣になります。「思い出す」のではなく「スマホに思い出させてもらう」。タイミングも自分の生活に合わせて設定できるので、朝が苦手な方ほど効果を感じられるはずです。
【工夫④】「持った?」ではなくチェックリストを見る
頭の中で「持ったよね?」と自問するのは、一番あてになりません。「持ったつもり」や「思い込み」を防ぐには、目で見て確認できるリストが一番です。玄関に貼った紙のリストでも、スマホのメモでも構いません。「カバン・財布・スマホ・定期・鍵・水筒」——項目を目で追いながら、実物を確認する。シンプルですが、シンプルだからこそ続きます。
■ まとめ:忘れ物は、気合いではなく工夫で減らせる
「次こそ忘れないようにしよう」と一人で決意しては裏切られるのをやめて、「入れる物を固定する」「前日の夜に玄関へ置く」「アラームとチェックリストに任せる」という道具を使いながら、自分の記憶とちょうどいい距離でスマートに毎日を回していこう。
忘れ物が多いのは、あなたの性格や努力の問題ではありません。記憶に頼る仕組みで生活しているだけです。『覚えないこと』を前提にした仕組みに切り替えれば、忘れ物はぐっと減ります。そして何より、「また忘れた」と自分を責める回数が減ることが、一番大きな変化です。
最後に:ディーキャリアITエキスパート立川オフィスで「自分に合った仕組みづくり」を一緒に見つけよう
ディーキャリアITエキスパート立川オフィスでは、忘れ物・遅刻・タスク管理など、日常や仕事の困りごとを「気合い」ではなく「仕組み」で解決する工夫を、一人ひとりの特性に合わせて一緒に見つけていくプログラムに取り組んでいます。「自分に合った工夫がわからない」「何度やっても同じ失敗を繰り返してしまう」という方も、ぜひ一度、見学や無料相談にいらしてください。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリアITエキスパート立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリアITエキスパート立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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