ADHDだと仕事が続かない?転職・短期離職を繰り返す人に足りないものとは

はじめに ― 「ADHD 転職 繰り返す」「ADHD 仕事 続かない」と検索したあなたへ
このページにたどり着いたあなたは、もしかするとADHDの診断を受けた、あるいはその可能性を感じている方かな、と思います。
そして、こんな状態かもしれません。
- 今の会社を辞めようか悩んでいる
- すでに何度か仕事を辞めてしまった
- 「どうせまた続かない」と自分を責めてしまう
- 仕事を始めたいが、長続きするビジョンが見えない
当ブログを制作している私は、発達障害(ADHD)の診断を受けています。
そして、「仕事を続ける」ことに対して悲観的に考えていた時期がありました。
「一日ウン時間をかけて自分の身を削ってまで、何がしたいのかな…仕事を始めても、続かないんだろうな…」と感じ、私にとって就職活動は面倒で、億劫で、そして非常にハードルの高いものでした。
「一人では就職活動、できないや!助けてほしい!」と思い切ったとあるきっかけから、
福祉事業所のスタッフから始まり、今では当ブログ作成を始めとした広報業務を行い、2年9か月(2026年2月現在)お仕事を続けられています。
ここで、当ブログを読んでいるあなたに、ひとつ質問をさせてください。
仕事を続けることで、守りたいものは何でしょうか?
仕事を続けた先で、どんなことがしたいか、 どんな毎日を送りたいか、 もう二度と繰り返したくない、避けたい働き方は想像できるか…とも言い換えられます。
この問いの答えを、すぐに出す必要はありません。 ぼんやりで大丈夫です。
ぜひ、頭の片隅に置いたまま、読み進めてみてください。
この記事の要点
- ADHDのある方が転職を繰り返しやすいのは、「単なる努力不足」という訳ではない
- 「仕事を通してどうなりたいか」という目標設定が、就労継続の土台になる
- ひとりで考えきれないときは、目標設定をサポートしてもらうという選択肢もある
📝当ブログ作成者の紹介
・ADHDの診断あり。「働くこと」に漠然とした不安を抱えた結果、就職先が決まらないまま大学を卒業。通院していたクリニックに置いてあったパンフレットから就労移行支援事業所」という福祉サービスを知り、就労移行支援事業所「ディーキャリア」に約8か月通所。
・その後、発達障害当事者の目線を持つスタッフとして、就労移行支援事業所の職業指導員として2年6か月勤務。
現在はその経験を基にブログ作成や当事者座談会の主催、福祉サービスの認知度や正しい理解を広める業務に従事。「精神・発達障害当事者はもちろん、福祉スタッフを支えるスタッフ」としてお仕事継続中。
・趣味はイラスト/デザイン制作。Webブログ運営、楽しい。
目次
こんなお悩み、抱えていませんか?【お悩みチェックリスト/お悩みと特性の結びつけ】
こんなお悩み、抱えていませんか?【お悩みチェックリスト】
「仕事を辞めたい!」「もう辞めようかな…」と考えている方の悩みはさまざまです。
発達障害のある方・発達障害が疑われるグレーゾーンのある方の就職・復職支援を約2年半行う中で実感したこととして、「ADHDのある方然り、発達障害がある方にとって、転職や短期離職は決して珍しいことではないな」です。
世間の風潮として根強く残っている言葉「とりあえず仕事は3年続けなさい」が重荷になり、苦しさを抱える方も多くみてきました。
発達障害がある・あるかもしれない我々は、どうしてお仕事を続けることが難しいのか?
ちょっと立ち止まって整理する時間をとりましょう。
私の経験もベースにしつつ、ADHD当事者の方が転職・短期離職しやすい要因を、チェックリスト形式で整理してみました。
もしかすると、他のWebページで見たりAIに質問して、「これって私、当てはまるかも?」と思う内容が入っているかもしれません。
- 最初は「うっかりミスが多い人」で許されていたが、途中から大きなミスをして職場に居づらくなる
- 生活リズムが安定せず、勤怠が安定しない(休日に遊びすぎて、平日ヘロヘロ……)
- 仕事で失敗するたびに、「辞めたい!」という強い気持ちが沸き上がりコントロールが難しい
- 職場の対人関係がストレスになり、体調を崩す
一例ではありますが、ざっと挙げてみました。
ADHDのある方には、主に次のような特性がみられることがあります。
- 不注意(ケアレスミス、抜け漏れ)
- 多動性(落ち着かなさ、疲れやすさ)
- 衝動性(思いついたらすぐ行動してしまう)
- そして、↑3つの特性を我慢することで、負荷がかかっている方もいる
これらの特性そのものが悪いわけではありませんが、
生活や仕事の上で、強いストレスを感じる要因になりやすいのが現実です。
なぜADHDのある方は転職・短期離職しやすいのか【お悩みと特性の紐づけ】
ここでは、先ほどの「ADHD当事者の方が転職・短期離職しやすい要因」と、ADHDの一般的な特性とを、ひとつずつ結びつけていきます。
不注意:ケアレスミスが多い
最初は「うっかりミスが多い人」で許されていたが、途中から大きなミスをして職場に居づらくなる
にチェックがつくパターンです。
「うっかり屋さん」という範囲を超え、仕事に支障のある規模・頻度で物を壊してしまったり、無くしてしまうケースもあります。
多動性:勤怠が安定しない原因になり得る
生活リズムが安定せず、勤怠が安定しない(休日に遊びすぎて、平日ヘロヘロ……)
にチェックがつくパターンです。
予定を詰め込みすぎたり、時間の見積もりが甘く余裕のない生活リズムとなってしまう傾向があります。
結果、生活リズムの乱れや疲労の蓄積から、遅刻や欠勤が増え、自己否定につながることもあります。
衝動性:衝動的に辞めたくなる・辞めてしまう
仕事で失敗するたびに、「辞めたい!」という強い気持ちが沸き上がりコントロールが難しい
にチェックがつくパターンです。
衝動性の影響で、感情や行動のブレーキがかかりにくいことがあります。
「もう無理だ」と感じた瞬間に、後のことを考える余裕がなくなり、退職の意向を伝えてしまうケースもあります。
(+α)「擬態」していたが、ある日限界を迎える
職場の対人関係がストレスになり、体調を崩す
にチェックがついた方。
自身の特性(不注意・多動・衝動性など)をある程度理解している人が陥りやすいポイントです。
発達障害における「擬態(ソーシャルカモフラージュ ともいいます)」とは、自身の発達障害由来の特性を隠して生活を送ることを指します。
精神的・体力的に余裕がある時には問題になりづらいですが、
自分の「嫌!」を我慢して過ごしているため、慣れない・苦手な環境で長期間「擬態」を続けると、強い負荷がかかります。
すると、ある日を境に職場にいること自体が苦痛となってしまったり、
二次障害※や過剰適応※に繋がり、お仕事が続けられなくなってしまうこともあります。
※二次障害:発達障害などの先天的要因に起因して、うつ・不安障害などの後発的な精神疾患が発症すること
※過剰適応:ストレス源に対して自身の感情や欲求を必要以上に抑圧した結果、心身に負担がかかってしまっている状態
発達障害と「擬態」に関する詳細については、こちらの記事もご参照ください。
🔗【体験談】「普通」って、疲れる…|発達障害と「擬態(カモフラージュ)」
ここまでお伝えした内容から分かる通り、自身の特性への対処が明確ではないとさまざまな問題に直面することとなります。
我慢を続ければ解決する問題ではないという点は押さえてほしいです。
ここまでのまとめ|仕事が続かない・続きづらいのは「当たり前」のこともある
チェックリスト、思い当たる項目はあったでしょうか?
「発達障害の特性があると、仕事を続けるにはさまざまな壁があるんだなぁ」と、うっすらでも感じていただけたと思います。
そして、ADHDの特性への対処や、 自分自身の得意・苦手への理解が不十分なまま働き続けると、
- 体調を崩す
- モチベーションが下がる
- 結果、仕事が続けられなくなる
こうした結果になるのは、ある意味自然なことであり、あなたひとりが抱えている問題ではありません。
そして、対策を考えることで状況は変えられます。
短期離職を防ぐためにはどうすればいい?|「目標設定」に目を向ける

早期離職への対処として重要なのは、「自分に合った仕事内容・働き方」を見つけていくことです。
その中でも、この記事では「自分にあった目標を立てること」に焦点を当てます。
冒頭でお聞きした質問を、思い出してみてください。
仕事を続けることで、守りたいものは何でしょうか?
記事をここまで読み進める中で、単語ひとつでも、うっすらでも、思い浮かんだでしょうか。
支援の現場で感じたこと|目標がある人は、粘りやすい
筆者は福祉施設で、発達障害のある方の就労支援に携わってきました。
その中で、強く印象に残っていることがあります。
それは 「目標が決まっていないと、仕事を続けることが辛くなりやすい」 ということです。
なんとなく求人に応募して、なんとなく内定が出たから就職する。
でも自分に合っていないような気がして、いつしか職場に居づらくなって辞めてしまう……仕事の経験値が溜まりづらく、もったいないですよね。
ADHDの傾向がある方は、
短い時間で報酬を得られること(即時報酬。これを買いたい、スマホゲームで遊びたい など)は思いつきやすい一方で、
長い時間をかけて報酬を得ること(遅延報酬。試験勉強をして合格する、長い目で見た人生設計を立てる など)が苦手な傾向があります。
「3年後、どうなっていたい?キャリアプランは?」 と聞かれて、即答するのって難しいですよね。
これは、ADHD特有の即時報酬を求めがちな特性も、要因のひとつだと考えられます。
一方で、
- 目指したい働き方がある(企業の規模感、一緒に働きたい人はどんな人か、この作業だけは避けたい など)
- 将来やりたいことが言葉になっている(家を買う、海外留学する など。当ブログ作成者はイラスト制作が趣味なので、「自分のアトリエとか作りたいな…」とか考えています)
こうした方は、資格学習や就職活動にも前向きで、充実感をもって過ごされていることが多くありました。
だからこそ、適切かつ長期的な目標を設定することが、いざというときの粘り強さに繋がり、長く仕事を続けることに繋がります。
まとめ:就労を続けるために|長い目で見た「目標設定」が大事

繰り返しになりますが、私が発達障害当事者として、そして支援者として現場で感じたこととして、 最終的に粘れるかどうかを左右するのは、
「仕事を通して、どうなりたいか」という、長期的な目標
これがあるかどうか、という点です。
向いている仕事探し、勤怠の安定、環境調整。
それらはすべて、「仕事を通して、人生でこれを守りたい」という目標に向かうための手段でもあります。
ここで一つ、問題が残ります。「目標を立てるって、難しい。」
(当ブログは2026年2月に執筆していますが、当ブログ作成者は1月中に「今年の目標」を立てられませんでした……)
仕事を続けることで、守りたいものは何でしょうか?
当ブログで繰り返し出てきているこの質問に、即答できる人は少ないと思います。
その答えを一人で探すことが難しければ、 その目標設定を誰かに手伝ってもらうという選択肢もアリだと思います。
目標を一緒に考え、 振り返り、必要に応じて修正してくれる人がいるならば、その存在はとても心強いものです。
あなたにとっての「味方」が見つかるかもしれない福祉サービスを紹介して、結びとします。
ひとりで抱え込まないで、相談する:就労をサポートする福祉サービス「就労移行支援事業所」
転職を繰り返さない・仕事を続けるためには「目標設定」が大事。でも一人だと難しい……
ここまでで確認してきたことですね。
その悩みを解消する一つの手として、「就労移行支援事業所」という福祉サービスを利用することも一つの手かな、と考えています。

当ブログを制作している私は「ディーキャリア」という就労移行支援事業所の卒業生です。
「就労」と名の付く通り、就職活動にスポットを当てて、悩んでいることを解決する・なりたい姿に向かうことをサポートしてくれる福祉サービスです。
「就労移行支援事業所」は施設によって取り組み内容が異なり、履歴書・面接でチェックされる技能面や資格取得に重きを置いてトレーニングする施設もあります。
就活をどう切り抜けるかというテクニックももちろん大事です。
そこに加えて、ディーキャリアでは、「なんで働きたいの?」「どう働きたいの?」という、自分では整理しきれない・考えつかない問いに対して、
繰り返し言葉にして行動し、「仕事を通してどうなりたい?」という目標を立てることをサポートしてくれたな、と感じています。
「福祉施設で、ここまでやるのか?」というほど、面談して今後の方針を探したり、事業所を卒業した先のやりたいこと探しを手伝ってもらいました。
当ブログで主題となっている「目標設定」をして、仕事に就き、2年9か月仕事を続けられています。
せっかくお仕事に就けたとして、それが「できるけど、やりたくない・続けづらい」ものだったら、続くでしょうか?
仕事を続けることで、守りたいものは何でしょうか?
転職を繰り返してきた経験も、これからどんな仕事を始めようかと考えている時間も、決して無駄ではありません。
これからどう働きたいかを、「ディーキャリア」で一緒に考えるところから始めてみませんか?
参考:外部リンク集
国立精神・神経医療研究センター(NCNP病院)「ADHD(注意欠如・多動症)」:
ADHDの特性(不注意・多動性・衝動性、行動抑制や順序立ての苦手さ)、を公的に説明しているページです。
◆MORE INFORMATION

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まずはご相談してみてください。
ディーキャリア ITエキスパート(DCIT) 札幌大通オフィスでは、無料相談会(オンライン・対面・電話可)を随時開催しています。
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