~障害者雇用採用担当者が語る~ 障害者雇用において企業から求められることってなに?
みなさまこんにちは。ディーキャリアITエキスパート海老名オフィスです。
先日の11月の土曜開所にて、株式会社スタートライン・採用支援担当者様に外部講師としてお越しいただき、講演会を行いました。
その中で“障害者雇用において企業から求められること”についてお話ししていただきました。
障害者雇用で働こうと考えている方にとっては、とても為になるお話だったため、少し共有します!
ご参考になればと思います!
↓株式会社スタートライン様 ホームページ
https://start-line.jp/
障害者雇用では、自分の特性に合わせた多様な働き方を選択できる!?
株式会社スタートライン様では、障害者雇用において様々なサービスを展開されています。障害者雇用にも、個々のニーズに合わせた様々な選択肢があるということをお話ししてくださいました。
どのような選択肢があるのか、少しこちらでも紹介したいと思います。
〇本社のオフィスで働く
実際に本社や本社関係のオフィスで働くことは当然一つの選択肢です。
障害者雇用で採用され、職場での配慮をお願いしたり、就労定着支援を活用したりしながら働いている方が大勢いらっしゃいます。
障害者雇用における企業側に求められる合理的配慮に関しては、企業が負担なくおこなえるもので企業側と本人の合意が取れているものになります。
本社等のオフィスで働くとなると、求めることが実際に難しい配慮も出てくることがあるため、面接時・入社時にしっかり伝え合意をとることが重要になります。企業でどのような配慮を求められるのか、どこまで配慮をしてもらえるのか、それは企業によって違います。
合理的配慮・就労定着支援の詳細については後日ブログ記事にする予定ですので、そちらもぜひご覧ください!
↓合理的配慮についてはこちらのブログも参考にしてみてください!
・発達障害のある方の「合理的配慮」事例集
・合理的配慮のよくある質問集
〇サテライトオフィスで働く
サテライトオフィスとは、本社から離れたところに設置されたオフィスのことです。株式会社スタートライン様が運営する障害者向けサテライトオフィス事業について、紹介をしてくださいました。
障害者雇用におけるサテライトオフィスは、フロアに複数企業のオフィスが入っており、自らの所属している企業のオフィスを利用し業務を行う形態です。バリアフリーな設計や共有の休憩スペースの完備、サポートスタッフの常駐等、障害を持っている方でも働きやすい工夫がされています。業務の指示は基本的に企業からおこなわれます。
このオフィスの利点は、通勤に対する大変さの緩和や、本社オフィスでは難しい合理的配慮を求められる可能性がある点が挙げられます。
大手の企業は特に、本社が都心部に近いことが多く、通勤時間や人の多さなど等が原因で通勤に対し大変さがある方が多い現実があります。サテライトオフィスは都心部から少し離れた郊外に拠点を置いていることがほとんどでその大変さが緩和され、通勤が負担な方にとっては、自分の能力を発揮できる可能性が広がります。
また本社で求めることが難しい可能性のある、バリアフリーや休憩場所の確保、専門スタッフの配置等はサテライトオフィスでは求めることが可能になる場合があります。オフィス内の人数も本社のオフィスに比べれば少ないことがほとんどのため、人の多さがストレスに感じる方にとっても働きやすい環境になるかもしれません。
〇屋内農園型障害者雇用支援サービス IBUKIで働く
屋内農園型障害者雇用支援サービスIBUKIとは、一般企業が所有している屋内農園でその企業で雇用した障害者が働き、植物やハーブ等を栽培するという雇用方法です。そこで育てられた作物は、企業の福利厚生や食堂、営業活動等のノベルティで活用されるような仕組みです。
障害者雇用が義務化された今でも、「どのような業務を創出すればよいのか」「なかなか定着してもらえない」と企業があるのが現実で、なかなか雇用が進まない現状があります。雇用される障害者の方々にとっても、専門スタッフがいる等安心して働ける環境となっています。
今回の講演では、株式会社スタートライン様がおこなってる事業に沿って様々な働き方について紹介してくださいました。
他にも特例子会社で働く、リモートでの雇用等、様々な働き方や雇用形態があります。
ここまで、“どんな働き方があるか?”について紹介してきました。
自分にはどんな働き方が向いているのかについては、自分にどんな障害特性があり、どんな自己対処をしていて、どんな配慮を企業に求めたいのかを整理したうえで考えることが重要になります。
障害者雇用の面接で人事は何を見ている?どういう人が採用されやすいの?
皆さんも就職に向けて、就職活動をしていくことになりますね。その中で必ず通る関門が“選考・面接”です。
障害者雇用での選考ではどのような部分が重要視されているのでしょうか。会社によって違う部分は当然ありますが、これまで様々な選考を間近で見てきた経験から、共通して重要視されている部分として3点紹介してくださいました。
◆ 素直な姿勢・協力する姿勢
誤解を生まないように最初に書いておきますが、“素直”といっても、何もかもすべて従順になることがここでいう“素直”ではありません。
仕事をしていく中で、いろいろな仕事をする場面があります。会社の方針や上司の指示、同僚の考え方等もさまざまです。そこで自分が仕事をしていく中で、まず上司からの指示や方法を素直に受け入れることができるか。また自分の考えと違った場合に自己判断せず相談ができるか、進捗を正確に報告できるか、つまり適切な報連相ができるのか。その点を“素直な姿勢”として重要視されることが多いそうです。
また“協力する姿勢”についても、コミュニケーションを活発に取り、何でも協力しておこなうことがここでいう“協力”ではありません。
自分がやったことがない業務や自分の考えと違う方法であっても「やってみよう!」という気持ちがあるかどうかが重要ということです。こだわりが強く頑なになってしまう、わからないときになんとなくで進めてしまう等の状況では円滑に業務を進めることが難しくなってしまいます。どう工夫すればできるか上司や同僚と一緒に考えることができるか、わからないときに相談をできるか等、周囲と必要なコミュニケーションをとり、円滑に業務を進めようと行動ができるかが大切ということです。
選考時は、過去の働いていた時のエピソードや訓練内で身に着けたこと・取り組んだことのエピソードから“素直な姿勢”“協力する姿勢”がある人物なのか、人事は確認しているとのこと。発達の特性上、強いこだわりやコミュニケーションの苦手さがある方もいるかと思いますが、それについて自己理解できていること、自分がどのように対処をしているのかを伝えることが大切です。
◆ 安定して出勤ができるか
やはり、“安定して決められた日数・時間出勤ができるのか”は企業が気になる部分です。もちろん日々の業務が円滑に進められるかは勤怠が安定してこそ。さらに、仕事を教えてもすぐに辞めてしまう人では企業側としては困りますから、定着して長く続けてくれるかどうか企業は確認したいのです。
選考時、勤怠の安定については就労移行に通っている方に関しては「通所率が安定しているか、実習に欠席せず通えていたか」等のデータでみられることが多いようです。定期通院については配慮を求められるか、勤怠が安定するための自己対処が説明できるかもポイントかもしれません。
◆ 得意・できること / 苦手・できないこと が整理できているか
企業側も、障害を持っている方に対しなるべくできる部分は配慮をして、自分の力を発揮できるようにしたいという気持ちで障害者雇用に臨んでいる企業がほとんどです。しかし、上記にも書きましたが、企業側にとっても配慮できる部分とできない部分があります。
働く側にとっても、必要な配慮は受けながら、無理なく長く働くことができるのが理想ですよね。
そのために必要なことは、自分は何が得意で何が苦手なのか、何ができて、何ができないのかを企業にしっかり伝えることが重要です。それを伝えるためにはまず自分でそれを整理して、説明できるようにしなければいけません。
実際に、できないことを面接で“できる”と言ってしまい、いざ働き始めてその業務を割り振られうまくいかない・・・というケースがあるそうです。それは、働く側にとってもうまくできずストレスが溜まってしまい定着できない等の不都合が生じ、企業側にとっても業務が円滑に進まない、配慮しきれない等の不都合が生じてしまいます。双方にとって悪影響になってしまうのです。
できること・得意なことを伝えることはもちろん必要なことですが、できないこと・苦手なことをしっかり伝えていくことが選考時には必要になってきます。特に障害者雇用においては、苦手があることは企業側も承知で選考に臨んでいます。しっかり伝え、相違がないようにしましょう。
それができていれば、面接がうまくいかなかったときに、「自分に合わない仕事をお願いしようとしていた企業だったんだろう」と割り切ることもできますよね。
ディーキャリアでは何ができる?
ここまで“障害者雇用において企業から求められること”について講演会でお話しいただいた内容に沿って紹介してきました。
ここまで読んで
「自分は安定して出勤ができるのだろうか…」
「自分の得意・不得意って言われてもわからないよ…」
「仕事で必要なコミュニケーションってなに?自信ないな…」
「そもそも自分に向いている働き方って想像できないんだけど…」
などと不安に思った方もいるのではないでしょうか。
実際、障害を抱えながら就職することに大きな不安を抱く方は少なくありません。悩むのは普通のことです。
ディーキャリアITエキスパート海老名オフィスでは、就職に必要なコミュニケーションは何か、自分の体調を安定させられる方法は何か、自分の特性や得意・苦手はどんなことか等、働くうえで発生しそうな困りごとの対処について訓練を通して学ぶことができます。また、そこで身に着けた対処を、実際に模擬職場に見立てたカリキュラムの中で実践して検証することもできます。
また、今回のような外部講師の方を招いた講演会も不定期ですが今後もおこなっていく予定です。
就職に向けてどんな課題があるのか、就職するためには何が必要か、私たちと一緒に考えていきませんか?
無料で面談、見学等行っていますのでぜひ一度お気軽にご相談ください。
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執筆者:篭谷(生活支援員/社会福祉士)
監修者:佐藤秀祐(サービス管理責任者/社会福祉士・介護福祉士)
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