夜、しっかり眠れていますか?|発達障害と睡眠障害の関係性とは?
11月になり、紅葉がきれいな季節となりました。
「気候は良くなっているのに、なんだか昼間、眠いよね?」
という方、いませんか?
睡眠障害ってなに?
発達障害と夜眠れないことに関係性があるの?
そんな疑問をお持ちの方向けに、睡眠障害について解説していこうと思います。
なかなか夜しっかり眠れない… 睡眠障害って何?
睡眠障害とは、昼間は活動して、夜間は眠るということが出来なくなり、日常生活に影響が出ている状態をさします。
睡眠障害には、いわゆる不眠症や睡眠関連呼吸障害、中枢性過眠症、概日リズム睡眠・覚醒障害、睡眠時随伴症などが含まれます。
日本人では5人に一人は睡眠障害を持っているといわれており、男性より女性のほうが多いと言われています。中でも不眠症が最も多いと言われています。
原因は不眠の種類によって異なりますが、不眠の多くは加齢が原因(これを読んでいる多くの方には関係ないかもしれません。)になることが多いほか、カフェインの摂取、寝る前の飲酒、喫煙などの生活習慣が原因になることもあります。
治療方法もその種類によってさまざまで、薬物療法や人工呼吸器の使用、生活習慣の改善指導などさまざまです。
睡眠障害は大きく分けて下記の6つに分類されています。
②睡眠関連呼吸障害→眠っている間に呼吸に異常が出る
③睡眠関連運動障害→眠っている間やその前後に体の一部が勝手に動いたり (不随運動)、異常な感覚がでたりする。
④概日リズム睡眠・覚醒障害→体内時計の働きが上手くいかず、望ましいタイミングに 起きたり寝たりできなくなる。
⑤中枢性過眠症→夜間に十分眠っているのに、昼間に眠くなり居眠りをしてしまう。
⑥睡眠時付随症→眠っているのに異常な行動をする。
この中でも不眠症が最も多いのですが、不眠症は、精神疾患(不安障害、うつ病、統合失調症など)が関連していると言われています。また高血圧や呼吸器疾患、腎臓病、糖尿病などが関連している場合もありますので、気になる場合はぜひお医者さんにご相談ください。
また、発達障害がある方も睡眠の問題を抱えやすいと言われています。その原因についても解説していきます。
発達障害の人が睡眠障害になりやすい原因は?
発達障害がある方は、睡眠障害を合併しやすいことが知られています。発達障害児の統計ではありますが、ASDでは50〜80%、ADHDでは25〜50%に睡眠障害が合併するとの報告もあります。発達障害は生まれつきの障害ですので幼少期のころから睡眠障害を合併していることもありますし、大人になり環境の変化等の要因で睡眠障害を発症することもあります。
発達障害の特性があるとなぜ睡眠障害になりやすいのでしょうか?
詳細はわからない部分もあるようですが、さまざまな原因が考えられています。
◆ 発達障害の特性による原因
光や音などに対する感覚の過敏さ、ADHDの不注意傾向・衝動性の特性、ASDの過集中の特性が起因されると思われる気持ちの切り替えの難しさなど、発達障害の特性が原因で睡眠リズムや入眠に影響が生じ、睡眠障害に発展するケースがあるといわれています。
◆ 脳内の神経伝達物質による原因
睡眠に影響を与えるセラトニンやメラトニンのホルモンの元となるトリプトファンの量が多すぎるまたは少なすぎる可能性があることが考えられています。ホルモンの乱れが起こることによって、睡眠障害に発展する可能性があります。
◆ 二次障害による原因
睡眠障害も一種の二次障害ではあるのですが、うつ病等の精神障害を二次障害として発症し、その影響で睡眠障害を併発することがあります。
眠れないあなたへ 眠るための対処法は?
夜なかなか眠れない・・・そんな方へ対処法も少しご紹介します。
少しでも参考になればと思います!ぜひ試してみてください♪
■ 生活リズムを整える
生活リズムを整え、体内時計をなるべく安定させることが有効です。三食決まった時間に食事をとる、日中に活動し日の光を浴びる、決まった時間に入浴をする、寝るときは部屋を暗くして就寝するなど、生活リズムを意識的に整えていきましょう。
■ 就寝時の環境を整える
就寝する際の環境を整えることも一つの対処法です。起きたら体が痛い…という方は、就寝時の環境が悪い可能性があります。薄い布団や固いベッド、合わない枕を使っている…という方は寝具の見直しをしてみるのも一つです。
また、就寝時の明るさ、気温や湿度、音などにも気を付けてみてください。寝るときに部屋を暗くしているか、部屋の温度は暑すぎたり寒すぎたりしないか、騒音や雑音が気にならないか。感覚過敏の特性がある方は特に注意です。寝れない原因が実は浴室の換気扇の音だった…!という事例も聞いたことがあります。寝るときは音が鳴らないようにする、耳栓する等も対処になりますよ。
■ ナイトルーティーンを決める
入眠時に思考の切り替えが難しい場合は、自分なりのナイトルーティーンを作り実践してみるのも一つの手です。発達障害の場合スマホ依存に陥りやすい傾向もあるため、寝る前30分はスマホも見ないなどルールを決め、情報を取り入れやブルーライトを浴びないようにすることも入眠しやすくなるかもしれません。
ナイトルーティーンとしておすすめは、温かい飲み物を飲んで体を温める、部屋を暗めにしてアロマを焚くなどリラックス効果があるものです!
※スマホ依存についての関連ブログもぜひご覧ください→スマホ脳
ディーキャリアでできること
ディーキャリアITエキスパート海老名オフィスでは、セルフケアや自己理解の訓練を通して、自分の特性は何か、どのような時に自分の調子の変動が起こるのかを見極めて、それに対する対処を考えていくことができます。
睡眠障害の治療に関しては、精神科・心療内科等で医師による治療が必須ではあります。治療に関しては病院へ相談されることをお勧めします。
ただ、治療をおこなった結果安定してきた状態をどのように保つのか、どのように再発を予防していくか、就職に向け安定した生活習慣を送るための方法等は、支援員と相談をしながら、自分に合った対処法を見つけていきましょう!!
就職したいけど、睡眠に不安がある…
就職した後に、睡眠障害が再発しないか心配…
など、お悩みの方はぜひお気軽にご相談ください♪
気持ちのいい秋の一日を過ごすために、しっかり眠れる環境を整えたいですね。
ご連絡お待ちしています♪
【参考資料】
・発達障害がある子どもの不眠、どんな対処法がある?【医師監修】
・発達障害に併発しやすい睡眠の問題
↓人気のオフィスブログをご紹介!こちらもぜひご覧ください♪
①発達障害ストレスが溜まりやすい?!|自分に合ったストレス撃退法を見つけよう!
②自分に向いている仕事って何だろう?
③気象による頭痛と対処法
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執筆者:田中 万隆(就労支援員/国家資格キャリアコンサルタント・国家資格2級キャリアコンサルティング技能士)
監修者:佐藤 秀祐(サービス管理責任者/社会福祉士・介護福祉士)
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