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【発達障害】ASDの特性があって怒りやすい。原因と対策

皆さん、こんにちは。ASDの特性がある人の困りごとの中には、「怒りやすい」というものがあります。

特性の有無に関わらず怒りの感情が発生することは自然なことですが、ASDの特性がある人は特性の影響もあって怒りの感情が生まれやすい場合が多く、

その結果、“何故自分は些細なことで怒ってしまうのだろう?”と深刻に悩んでしまったり、周りから“常に怒っていて近寄りづらい”という印象を持たれてしまったりして、円滑なコミュニケーションが難しくなることに繋がる可能性があります。

そこで、ASDの特性があると何故、怒りやすいのかについての原因や対策などをまとめていきたいと思います。特性がある人は振り返りや自己理解の参考に、特性がない人は原因への理解やコミュニケーションを行う際の参考に繋がれば幸いです。

ASDの特性を持つ方の怒りやすい原因

ASDの特性を持つ人が怒りやすい原因はいくつかありますが、よくあるケースとしては、感覚過敏(音・光・におい)によってストレスが重なり怒りが発生しやすくなる。

急な予定変更によって混乱や不安が強くなることによりそれが怒りに繋がる。

自分の困りごとを上手く言語化できないことや相手の意図を読み取ることが難しいなど、コミュニケーション面でストレスが重なり、怒りやすくなる。

この3つが特性を持つ人に多くあるケースです。

他のケースとしては、物事を白黒思考(正しいか間違っているか)で捉えがちでルールや想定と違うことが起こるとストレスや怒りを感じやすいことや感情の強さを調整するのが苦手な場合、一度怒りが発生すると、なかなか気持ちを落ち着けられないことなどがあります。

対策

ASDの特性がある人が「怒りやすい」と感じられる背景には、単なる性格ではなく、感覚・認知・ストレス処理の部分で関係がある場合がほとんどです。

そのため、「怒らないようにする」よりも、怒りが生まれるプロセスを整える方向が効果的です。具体的な対策方法は以下の項目で解説します。

さまざまな対策

主な対策方法としては、「怒り」の予兆に気づけるようにすること。というものがあります。「怒り」は突然起こるものではなく段階的に上がっていくものがほとんどです。

そのため、自分はこういったことがあると「怒り」が溜まっていくという傾向をあらかじめ理解しておくことが重要です。

例えば、「大きな音が続くとイライラしやすい」「予定が急に変わると混乱して気持ちが不安定になる」など、自分にとっての気付きを具体的に整理しておくとよいでしょう。

そして、もし予兆していたことが実際に起きた場合は無理をせずその場を離れることや、落ち着ける行動を取ることが大切です。

もう一つの方法は、事前に環境を調整する方法です。

例えば「大きな音」で怒りが生まれやすい場合は、耳栓などを使う、静かな場所を確保するなどで対処をおこなう。

「急な予定変更」では、事前に知らせてもらうように依頼しておく、一日の流れをメモやアプリで確認しておくなどで事前に予測できるだけでもストレスを減らすことはできます。

こういった環境調整の方法は職場などにスムーズに伝えられるよう「配慮事項」としてまとめられるようにしておくとより良いです。

他にも、深呼吸や音楽を聴くなど落ち着ける行動を決めることや、何に対して「怒り」があるのか言語化することを短い言葉でもいいのでまとめることも良い方法です。

これらの対策をしても怒りで生活に支障が出る場合は、心療内科やカウンセリング、発達支援の専門機関の利用も有効です。

アンガーマネジメント

「怒り」への対策方法の一つにアンガーマネジメントというのがあります。

アンガーマネジメントとは、怒りの感情を無理して抑え込むのではなく、適切に理解しコントロールするための方法です。

怒りは特性の有無に関わらず自然な感情ですが、衝動的に表現していると人間関係や判断に悪影響を及ぼします。

広く知られる方法として、「怒り」が発生してもすぐに出さずに6秒待ってみる“6秒ルール”や、その場から離れて一度落ち着く時間を作る。といった方法があります。

これらの方法はASDの特性がある人にも有効で、特に“その場から離れる”は、刺激を避け、さらなる怒りの発生を防ぐ事前の対策にも繋がります。

当事者向けの体験会

“ASDや他の特性に悩む方達や同じような状況の方達の話を聞いてみたい。”という人達に就労移行支援事業所などでは、体験会や当事者会を行っていることがあります。

体験会では訓練の内容を実際に体験でき、事業所の雰囲気などを自分で確かめることができます。

当事者会では発達特性を中心に悩みごとや困りごとを持つ人達との交流を通して、自分が特性のどういった部分で困りやすいかの言語化や、実際に話してみることで心理的な負担の軽減に繋げることもできます。

また、話すのが得意ではない方も聞くだけの参加でも問題ありません。

費用も無料なことがほとんどなため、気軽に参加できるというのもメリットの一つです。このようなイベントを「怒り」で悩んでいるときの相談先として考えてみるのも良いかもしれません。

保護者向けの相談会

困りごとや悩みごとに関する相談や交流は、特性を持つ当事者の方だけでなく保護者の方達に向けておこなっている所もあります。

主に相談会やセミナーを通して、特性の理解や対応方法、支援に向けた相談先について知ることができます。

主な場所としては、地域の支援センター、市役所の福祉窓口、療育センターが中心です。

また、0~6歳の未就学児のお子様がいるご家庭には児童発達支援、6~18歳の就学児のお子様がいるご家庭には放課後等デイサービスでも相談を受け付けている場合があります。

この2つのサービスを実際に利用したい場合は細かな手続きや「自給者証」の取得が必要なことがほとんどなため、こちらへの相談も行えるようにしておくと良いかもしれません。

「怒り」に関する困りごとは当事者や保護者だけでは改善が難しい場合が多いです。そのため、相談会などの利用は改善に繋げるための一歩として有効です。

まとめ

今回はASDの特性と「怒り」の関係や、対策方法、悩む方への相談会などについて解説しました。「怒り」というのは気を付けていても、抑えることは難しい感情です。しかし、何かあるたびに衝動的になっていては誤解やトラブルが絶えない生活になってしまいます。そのようなことを防ぐためにも、個人での対策や積極的な相談が大切になってきます。当オフィスでも訓練の体験や相談を受け付けております。是非、お気軽にお問い合わせください。

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