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「急がなくていい」と言われると、仕事が止まる

”なるはや”と言ってしまう

仕事の速さ

仕事を頼まれたとき、できるだけ早く返すようにしています。

別に、いつも急いで走り回りたいわけではありません。急かされるのは好きではないですし、急ぎすぎて雑になるくらいなら、当然ちゃんと確認した方がいいです。

それでも、自分は仕事の速さには価値があると思っています。

早く返せば、相手も次の仕事へ進めます。

待たせているかもしれない、という状態を一つ減らせます。

そして自分自身も、頭の中にずっと「まだ返していない仕事」を置いておかなくて済みます。

「急がなくていい」で、仕事の輪郭がぼやける

だから、仕事を頼まれて「急がなくていいよ」と言われると、少し困ります。

もちろん、相手は親切で言っています。無理をしなくていい、今すぐでなくていい、という意味なのだと思います。

ただ、自分の中では、その瞬間に仕事の輪郭が少しぼやけます。

急がなくていい、とはいつまでなのか。

今日中でいいのか。今週中でいいのか。ほかの仕事より後回しにしていいのか。それとも、相手は急かしたくないだけで、本当は早い方が助かるのか。

仕事の見通しが崩れたときの負荷については、「発達障害 のある人はなぜ 予定変更 が 苦手 なのか?原因と対処法」にも書いています。

考え始めると、急がなくていいは、案外情報量の多い言葉です。

仕事の速さは、相手への配慮でもある

仕事には、早さだけが必要なわけではありません。

正確さも必要ですし、丁寧さも必要ですし、無理なく続けられることも必要です。

それでも、自分にとって「なるはやで返す」は、ただのせっかちではありません。

相手に対して、「あなたの仕事を止めたくない」と伝えるやり方でもあります。

自分が急いでいるというより、相手の時間をなるべく使わないようにしたい、という感覚に近いです。

たぶんこれは、仕事をしていく中で身についた価値観なのだと思います。

早く返せば必ず評価される、という単純な話ではありません。早いけれど雑なら困りますし、何でも即答して後からひっくり返るなら、むしろ遅い方がいいこともあります。

それでも、「今できることを、今終わらせる」ことには、仕事を少し滑らかにする力があります。

だから自分は、頼まれたらなるはやします、と言いたくなります。

速さだけが正解ではない

一方で、「急がなくていい」と言われて楽になる人もいるはずです。

期限を迫られると動けなくなる人もいますし、急ぐことそのものが大きな負担になる人もいます。

どちらが正しいという話ではありません。

ただ、仕事の進め方には、人によって安心できる形があります。

「無理しなくていい」を、もう少し具体的にする

自分の場合は、目的と優先順位と終わりが見えていて、なるべく早く返せる状態がいちばん動きやすいです。

支援の場でも、「無理しなくていいよ」と言うだけで終わらせない方がいいのかもしれません。

その人にとって無理のない速さはどれくらいなのか。

何が決まれば動き出せるのか。

いつまでに、どこまで終わればよいのか。

そこまで一緒に見えるようにすることが、結果的には「無理をしなくていい」につながるのだと思います。

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