コミュニケーションをとることがとにかく苦⼿で、⼈とのかかわりを回避して⽣きてきました。意を決して働いた先では、上司の発⾔の意図が理解できず、的外れなことばかりしてしまい、すぐに退職しました。
⾃分に働くことは無理だと引きこもっていました。
⾃分に働くことは無理だと引きこもっていました。
障害による特徴
- とくに慣れない環境において、人からの視線を強く感じる、人への恐怖心を感じるという、社交不安症の傾向がみられることがある
- 他者の気持ちがくみ取れず、空気の読めない発言をしてしまうことがある
- 視覚情報の処理が苦手で、誤字脱字や文章の読み飛ばしに気づかないことがある、書き写しや読み合わせに困難さを感じることがあり、とくに紙とPC画面など見え方や書体が異なるものの比較が苦手である
「コミュニケーションチェックリスト」をもとに、「相槌」「質問の仕⽅」など、⾃分に必要な項⽬を重点的に訓練し、コミュニケーションに対する恐怖⼼が軽減しました。
今では「私の意図は伝わっているか?」「相⼿を理解できているか?」確認しながら仕事をしており、⼈とのかかわりが楽になりました。
今では「私の意図は伝わっているか?」「相⼿を理解できているか?」確認しながら仕事をしており、⼈とのかかわりが楽になりました。
就職先での配慮事項
- 入社後しばらく(約3か月)は、昼休憩などに声をかけ、職場環境に慣れるためのサポートを実施
- ミスがあってはならない重要な書類を扱う際にはWチェックを実施
「報告・連絡・相談」ができずに、⼤きな失敗を繰り返し、毎⽇のように上司に叱責され、鬱病を患ってしまいました。
鬱病の治療のため、メンタルクリニックに⾏った際にADHDが発覚し、⾃分の社会⼈⼈⽣はここで終わるのではないかと⼤きな不安を抱えていました。
鬱病の治療のため、メンタルクリニックに⾏った際にADHDが発覚し、⾃分の社会⼈⼈⽣はここで終わるのではないかと⼤きな不安を抱えていました。
障害による特徴
- コミュニケーションが苦手であり、とくに人に声をかけるタイミングが計りづらく、「報告連絡相談」ができないことがある
- 注意力が散漫になることがある
模擬ワーク(事業所をオフィスに見立てた職業体験プログラム)を通じ、どのようなときにミスがでてしまうのかを検証し、⾃分の障害特性についての理解を深め、⾃⼰対処⽅法を習得しました。
短期で就職する必要があったのですが、希望通りの3か⽉半で無事内定を獲得することができました。
短期で就職する必要があったのですが、希望通りの3か⽉半で無事内定を獲得することができました。
就職先での配慮事項
- 日々の業務上におけるコミュニケーション(報告連絡相談)は、基本的には社内チャットツールにて対応
- 集中力が切れたように見受けられた際には、小休憩をとるように促す
学生時代は、忘れ物が多い・片づけられないなどの「苦手」はあったものの、生活に支障を感じることはありませんでした。社会人になってから、集中力が続かない・マルチタスクが苦手・コミュニケーションが円滑にとれないなど「出来ない」が増え、業務ミスが多発し、退職に至りました。自己嫌悪に陥り、ふさぎ込んでしまうことが多くありました。
障害による特徴
- 注意力が散漫になることや、注意の切り替えが難しいことがある
- 周囲の視覚刺激がある場合、気が散って集中しづらいことがある
- 複数の指示を口頭で出された場合に、情報を聞き漏らすこと、内容の理解ができないことがある
- 電話応対とPC作業など、複数の業務を同時におこなうことが困難なことがある
ストレスケア、感情のコントロール、コミュニケーションスキルなど、ディーキャリアで学んだことを、仕事面・プライベート面で活かせています。
自分の苦手なことを自覚することで、自分を責めることもなくなりました。
今では、「やりたい仕事」を見つけ、やりがいを感じながら日々仕事に励むことができています。
自分の苦手なことを自覚することで、自分を責めることもなくなりました。
今では、「やりたい仕事」を見つけ、やりがいを感じながら日々仕事に励むことができています。
就職先での配慮事項
- 注意力が下がったとき(集中力が切れる、ケアレスミスが増える等)は小休憩を挟む
- 業務指示を口頭でおこなう際には、タスクごとに一つずつ説明をおこなう。できるかぎり、チャットやタスク管理ツールなど文面での指示をおこなう
- 視覚刺激の入りづらい環境設計(パーテーションの設定、席の配置)をおこなう
- 電話受付は担当業務外とする
人に嫌われたくないと周りのことを気にするがあまり、無理に気を利かせようとして自分を追い込んでしまうことが多々あり、「生きることがつらい」と毎日苦しんでいました。
体験・見学を通じて、自分が変わるタイミングやきっかけがディーキャリアにはあるように感じ通所を決意しました。
体験・見学を通じて、自分が変わるタイミングやきっかけがディーキャリアにはあるように感じ通所を決意しました。
障害による特徴
- 慣れない環境(仕事内容や働く環境)や対人面において強い不安を感じることや、作業に集中できないことがある
- 不安を感じる環境において、感覚過敏(聴覚過敏)が誘発されることがある
- 疲労に気付くことができず、オーバーワークになることがある
相手の意見に寄り添い、話をきちんと聞いたうえで自分の意見を伝える「アサーティブコミュニケーション」を習得してから、周りとの関係もよくなり、生きやすくなっていきました。
とくに、家族との関係性がとても良好になりました。コミュニケーションの取り方を学んだことだけでなく、家族に障害を理解してもらえたことが大きな要因です。
自分の気持ちに気付くことができるようにもなりました。
とくに、家族との関係性がとても良好になりました。コミュニケーションの取り方を学んだことだけでなく、家族に障害を理解してもらえたことが大きな要因です。
自分の気持ちに気付くことができるようにもなりました。
就職先での配慮事項
- 感覚過敏(特に聴覚過敏)により集中ができない際には、イヤーマフの着用の許可し、口頭ではなくチャットでのコミュニケーションを中心とする
- 週の初めと終わりに体調に関する共有を、担当管理者だけではなく全管理者におこない、過労による体調不良に周囲に気付いてもらいやすくしている
小さいころから人付き合いは苦手でしたが、学生時代はとくに問題なく生活ができていました。しかし、就職後に、仕事上で必要とされる「マルチタスク」「コミュニケーション」「対応力」などで苦労することが多くなりました。毎日のように上司から注意を受け、日々自己否定感が強まり「なぜ自分は出来ないんだろう?」「自分は生きてる価値はあるのか?」と悩んでいました。
障害による特徴
- 複数の業務を並行して進めることができない。作業中に別の業務が発生した際、適切な切り替えができず、集中力が欠如しミスが増えることがある
- データ入力をしながら会話をする、電話をしながらメモをとるなど、2つのことに同時に取り組めないことがある
- 短期記憶の弱さから、口頭で言われたことを記憶してメモをすることが苦手。電話番号の確認や議事録の作成が難しいことがある
- 言葉や文章で伝えられた作業を想像できずに、理解ができないことがある
- 定量的ではない、曖昧な表現をされると混乱することがある
セルフケアを学び、業務をおこなううえで必要となるスキルを訓練で身につけられました。特性によって自身では解決できないことを、「合理的配慮」として就職先に説明ができるようになったことで、理解のある企業への就職を実現することができました。
日々の訓練の中で、できるようになったことをスタッフの方が評価してくれたことで、自信を持つことができるようになりました。
日々の訓練の中で、できるようになったことをスタッフの方が評価してくれたことで、自信を持つことができるようになりました。
就職先での配慮事項
- 業務の優先度と期限を具体的に示し、週1回業務進捗を確認する
- 業務を時間ごとに区切っておこなうようにする。差し込み業務が入るときには、考えを整理するための時間を与える
- メモ帳とボイスレコーダーの携帯・使用を許可する。指示は文章(メモやメールなど後で確認ができるもの)でおこなう
- 目標や期限を数値で提示する。マニュアルを用意する
幼稚園の頃から高校生まで、人間関係を構築するのに苦労しました。からかいやイジメもずっと続いていて、同じクラスに友人がいたことはなかったです。
その後も、自己肯定感がかなり低い時期が続きましたが、大学時代にようやく診断がつきました。今まで「空気が読めない」「キツい言い方をする」など、人に迷惑をかけてきたことが自分のせいだけではなかったんだと分かり、ホッとしました。
その後も、自己肯定感がかなり低い時期が続きましたが、大学時代にようやく診断がつきました。今まで「空気が読めない」「キツい言い方をする」など、人に迷惑をかけてきたことが自分のせいだけではなかったんだと分かり、ホッとしました。
障害による特徴
- 相手の発言の意味や意図が分からない
- 空気や相手の表情が読めず、場にそぐわない言動をする
- 体調や気持ちなど自分の状況を把握するのが苦手
- 臨機応変な対応が苦手、指示がないと動けない
どの訓練も役に立ったのですが、その中でも「自己理解が深まった」ことが、何より自分にとって1 番良かったと思っています。
例えば、空気や相手の表情が読めないことや、悪気はないのにキツく聞こえる言い方をしてしまうことは「特性によるもの」だと学びました。また、自分では気づくことができなかった意外な長所「誰にでも臆することなく話ができる」「何事にも真摯に取り組む」なども、訓練を通じて知ることができました。
例えば、空気や相手の表情が読めないことや、悪気はないのにキツく聞こえる言い方をしてしまうことは「特性によるもの」だと学びました。また、自分では気づくことができなかった意外な長所「誰にでも臆することなく話ができる」「何事にも真摯に取り組む」なども、訓練を通じて知ることができました。
就職先での配慮事項
- 過集中を防ぐため、1 時間に5 分間の小休憩を設定する
- マルチタスクを避け、業務の指示は1つずつ提示する
- 混乱した際には「困っています」カードを使用し、頭の整理や確認をする時間を設ける
幼少期には多動の傾向がありましたが、中学生になる頃には目立たなくなりました。対人関係に苦手意識があったものの、学習面の問題はほとんどなく、大学進学までは特性による困難を感じることは少なかったです。しかし、就職活動の際に、コミュニケーション面の問題が少しずつ浮き彫りになり、就職してからは「口頭での指示が理解しづらい」「マルチタスクができない」などの課題に直面することがありました。次第に「社会人として働くことは、自分には無理なんだ。」と自己否定に陥るようになってしまいました。
障害による特徴
- 初めて取り組む作業の理解に時間がかかったり、手が止まったりすることがある
- 人前で話すことに緊張や不安があり、会議やプレゼンテーションに困難を感じることがある
- 複数人の声がするときに、必要な声だけ認知することに困難があり、聞き取りづらさが生じることがある
ディーキャリアに通所するまでは、「マイナス思考」や「行動のこだわり」が強く、小さなことで悩んだり、つまずいたりすることが多くありました。プログラムや自習を通して、自身の「障害特性」や「思考の癖」を理解することで、以前より柔軟に物事を考えたり、スムーズに作業に取り組んだりすることができるようになりました。また、業務をおこなう上で必要なサポートを「合理的配慮」として周囲に伝えられるようになりました。更に、仕事に取り組む上で必要なスキルやセルフケアの手法を身につけたことで、現在の職場に就職し、やりがいを持って日々の業務に取り組むことができています。
就職先での配慮事項
- ルーティン作業を中心に業務振り分けをおこなう
- イレギュラーな業務をおこなう際は、優先順位を確認する時間を設ける
- 仕事面・体調面などについての面談を定期的に設ける
大学3年生から、極端に落ち込んで泣いてしまったり、人と会うことへの恐れがあったり、自己卑下が強ったりするなどの精神面の不安定さが見られはじめました。大学4年生になり就職活動が始まったことで、更に悪化して生活面にまで支障が出るようになりました。心療内科にかかったところ「うつ病」の診断を受け、投薬と問診を1年程度続けました。大学の卒業とともに実家に戻ることにしましたが、強い劣等感と不安を抱えながら引きこもり生活を送っていました。
障害による特徴
- 耳から入る情報(口頭指示)の処理が難しいことがある
- 社交面での不安や緊張がある、とくに強い口調での指示や人前で話すことに対する不安が強い
- 初めて取り組む作業の理解に時間がかかることがある
利用前に3年間引きこもり生活をしていたこともあり、「自分を変えたい、でも怖い」という葛藤がありました。しかし、スモールステップで訓練に挑んだことで、体調や心の安定を図るセルフケア方法や「自分を受け入れ、人と比べない」考え方などを自分のペースで身につけることができました。
週3日午前のみの利用からスタート、段階的に利用日数・時間を増やし、8か月目には週5日終日通所できるように。自分の強み弱みの理解と対策、ワークスキル(PCスキル・ビジネスマナー・報連相などの業務コミュニケーション等)を習得し、就労準備性が高まったことで自分に自信を持てるようになりました。
セルフケアと特性対策を積極的に学んだことで、心身ともに安定し、充実した日々を送れるようになりました。
週3日午前のみの利用からスタート、段階的に利用日数・時間を増やし、8か月目には週5日終日通所できるように。自分の強み弱みの理解と対策、ワークスキル(PCスキル・ビジネスマナー・報連相などの業務コミュニケーション等)を習得し、就労準備性が高まったことで自分に自信を持てるようになりました。
セルフケアと特性対策を積極的に学んだことで、心身ともに安定し、充実した日々を送れるようになりました。
就職先での配慮事項
- 手順が多い作業は書面で指示をおこなう、業務内容の確認の時間を設ける
- 指示命令系統の一本化(決まった上司から業務指示をおこなう)
- 過度な不安・緊張に陥った際には別室で休憩をすることを許可する