⚡️ なんでそんなに腹が立つの?ASDの「イライラ」を克服する考え方のクセなのだ!
「物事が自分の思った通りに進まない」とき、キミは周りの人よりもずっと強くイライラしてしまうことはないか?

「ただの失敗なのに、なんでこんなに感情が爆発しそうになるんだろう?」と、自分自身に疑問を持っているかもしれないのだ。
それは、キミの性格ではなく、ASD(自閉スペクトラム症)という発達障がいの特性が関係していることが多いのだ。ASDの特性は、物事への向き合い方や脳の処理方法に影響を与えているから、イライラはキミの我慢が足りないとか、そういう問題ではないのだ。
このイライラが生まれる理由を知って、適切に対処する方法を身につければ、日常生活はずっと生きやすくなるのだ!
1. なぜこんなにも腹立たしいの?ASD特性が原因なのだ!
思い通りにならない状況でイライラが過剰になるのには、いくつかの特性が深く関係しているのだ。
① 「こうあるべき」への強い執着なのだ
ASDの特性の一つに「こだわり」の強さがあるのだ。キミの中で「物事はこの手順で、この通りに進むべきだ」という強いルールや手順が確立されていると、少しでもそこから外れると、キミのルールが破られたと感じてしまうのだ。
これが「べき論」への強い執着につながるのだ。「こうなるべきだったのに、なぜそうならなかったのか!」という怒りや抵抗感が、イライラとして表現されるのだ。
② 完璧主義と極端なオールオアナッシング思考なのだ
ひょっとしたらキミはとても真面目で、物事を完璧にこなしたいという完璧主義の傾向があるかもしれないのだ。
その結果、「90点取れても、残りの10点が不足しているから、それはできていないのと同じ」という、極端な二極化された判断をしてしまうことがあるのだ。
少しの失敗や不足でも、キミの中では「全てが台無し」「完全な失敗」と判断されてしまうため、その落差が大きな怒りや自己否定感につながるのだ。
③ 想像外の出来事への強い不安なのだ
ASDの人は、見通しが立たない状況や、自分の想像外の出来事に対して強い不安やストレスを感じやすいのだ。
計画通りに進まないことは、キミにとって「予測できない脅威」になるのだ。特に、次に何をすべきか分からなくなった状況では、強い不安からパニックに陥ることもあるのだ。この強いストレスが、イライラや怒りという形で表面化してしまうのだ。
2. 思考と感情のコントロールが難しい理由なのだ
イライラが爆発してしまうのは、思考や感情をスムーズに切り替えたり、調整したりするのが苦手な特性があるからなのだ。
① 思考の切り替えが難しいのだ
ASDの人は、一度始まった思考の流れを切り替えるのが苦手な傾向があるのだ。
- うまくいかなかったことが頭から離れず、ネガティブな思考がループして思考停止してしまうのだ。
- 「これがダメなら、こうしよう」と柔軟に別案を考えることが難しく、元の計画に固執してしまうのだ。
この思考の柔軟性の低さが、問題解決を困難にし、状況への抵抗感としてイライラを増幅させてしまうのだ。
② 感情のコントロールが苦手なのだ
感情の動きをリアルタイムで把握したり、その強さを調整したりするのも苦手な特性があるのだ。
イライラや怒りといった感情が湧き上がってきても、「なぜ怒っているのか」「どのくらい怒っているのか」を客観的に認識する前に、感情が爆発してしまうことがあるのだ。この感情のコントロールの難しさが、物事が思い通りにいかない状況でトラブルを引き起こす大きな要因となるのだ。
3. イライラを乗りこなす!3つの自己対処法なのだ
自分の考え方のクセや感情の波を知り、あらかじめ対策を立てることで、イライラの爆発を避けることができるのだ!
① うまくいかなかった場合の別案を持っておくのだ
「計画はA案だけではない」と認識することが大切 なのだ。
- 重要なタスクを行うときは、最初から「もしA案がダメになったら、次はB案に進む」という代わりの手順を考えておくのだ。
- 計画に「想定外の事態が起こる時間」や「猶予期間」を組み込んでおくのも効果的なのだ。これにより、予測外の出来事が起きても「これも計画のうち」と捉えやすくなるのだ。
② 自己理解を深めるのだ
自分がどんな状況やどんな言葉、どんな時間帯にイライラしやすいのかを記録して把握するのだ。
- ノートやスマホに「イライラサイン」を記録するのだ。例:「急な予定変更」「騒音」「時間がないとき」など。
- 自分がイラつくタイミングを知ることで、その状況を事前に避けるか、心構えを整えることができるのだ。
③ クールダウンやリフレッシュの方法を決めるのだ
イライラが湧いてきたときの緊急時の対処法を、冷静なうちに決めておくのだ。
- クールダウンの方法の例:「深呼吸を5回する」「好きな音楽を3分間聴く」「その場を離れて一人になる」「軽い運動をする」など。
- 自分の感情を鎮めるのに効果的な方法を見つけ、リストにしていつでも実行できるようにしておくのだ。
4. 考え方のクセを知る「認知行動療法」がおすすめなのだ
キミの考え方のクセ(認知の偏り)を知り、柔軟で適応的な考え方に変えていくことで、生きやすくなる可能性が大きく高まるのだ。
そのための専門的なアプローチの一つに「認知行動療法」があるのだ。
これは、出来事に対するネガティブな考え方や完璧主義といった「考え方のクセ」に注目し、それをバランスの取れたものに修正していく心理療法なのだ。専門家と一緒に取り組むことで、イライラや不安の軽減に効果が期待できるのだ。
自分の特性や考え方の傾向を深く理解し、適切な対処法を学ぶことは、キミの人生を豊かにする第一歩なのだ。
もし、このイライラで日常生活に支障が出ているなら、医療機関や専門機関に相談に行くことをおすすめするのだ!
ディーキャリア宇都宮オフィスでも、思考や考え方のプログラムをおこなっているのだ。
随時見学・体験を承っているから、気軽に連絡して欲しいのだ!
オフィスページ :就労移行支援事業所 ディーキャリア宇都宮オフィス
電話:028-611-1080
メールアドレス : utsunomiya@dd-career.com
この記事を書いた人
植平 悠史(就労移行支援サービス管理責任者/福祉サービス在職歴13年)
専修大学文学部心理学科卒。在学中から児童相談所やグループホームなどでボランティアをおこない、「家庭環境や障がいの有無で人生の選択肢が狭まることのない社会」を志す。
とはいえ、初めての就職は「スノーボードがしたい!」という理由で新潟・十日町のリゾートホテルへ。5年の勤務後に福祉の道へ戻り、入所施設6年、グループホーム2年、放課後等デイサービス5年を経て、現在は就労移行支援事業所でサービス管理責任者として日々奮闘中。
モットーは「人生って、面白い」。支援の現場で見えてきた“リアルな困りごと”と、“今できる工夫”を発信中。クマに襲われてもワンチャンあると思ってる勢。


