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👩🏻💼【ASD女子の悩み】「擬態」の苦しさと対策なのだ!
「なんで自分は周りの人とうまくやれないんだろう?」 「人間関係で毎回、心が折れそうになる…」
大人の発達障がい、特にASD(自閉スペクトラム症)は、男性に多いとされてきたけど、近年は女性のケースが見過ごされてきた可能性が高いのだ。
それは、ASDの女性が持つ特有の「擬態(ソーシャルカモフラージュ)」の技術が関係しているのだ。

この記事では、ASDの女性が抱えやすい困難と、無理を続けないための具体的な対策を紹介するのだ!
1. 「擬態」が招く心身の限界(二次障がい)
ASDの代表的なあるあるに「コミュニケーションの苦手さ」があるのだ。でも、女性は社会生活の中で必死に周りに合わせようと努力する傾向があるのだ。
① 人一倍の努力による「過剰適応」
「空気が読めない」と誤解されるのを避けるために、人の表情、視線、言葉遣い、場の雰囲気に人一倍の注意を向け続けるのだ。
これは、脳機能の特性で苦手なことを、強い努力と集中力で補おうとする「過剰適応」なのだ。一時的にはなんとか乗り切れるように見えるけど、持続的に無理をし続けることで、心身に大きな負担がかかるのだ。
② 心身の限界(二次障がい)
その結果、疲労やストレスが蓄積し、うつ病や適応障がい、強い不安症状といった「二次障がい」を発症する可能性が高くなるのだ。「普通に振る舞う」ための努力が限界を超えたサインなのだ。
2. 女性に見られやすい特性:受け身なコミュニケーション
ASDの特性にはいくつかのタイプがあるけど、傾向として、女性は男性に多いとされる「積極奇異型」(一方的に話すなど)より、「孤立型」や「受動型」が多く見られると言われているのだ。
受動型傾向の女性は、自分からは積極的に交流せず、誘われたり指示されたりした時に受け身で対応するから、対人トラブルが起きにくい傾向があるのだ。その結果、「おとなしい子」「一人でいるのが好きな子」と周囲から見られがちで、これが幼少期からの特性の発見を遅らせる原因の一つになっているのだ。
3. ASD女子が悩む!人間関係の「あるある」
成人女性の人間関係や仕事の場面で、ASDの特性が具体的な困難として現れることがあるのだ。
① 「目的のない雑談」についていけない!
女性同士の会話では、話題が次々に変わる「とりとめのない雑談」が多く見られるのだ。雑談が苦手なASD女子は、論理的な会話や目的のある会話が中心になりやすいから、この緩い会話の流れについていけず、聞いているだけで疲れてしまうことがあるのだ。
② 距離感のズレと誤解
- 距離感の極端さ:相手との適切な距離感が掴むのが苦手で、急に距離を詰めた言動をとったり、逆に距離を置きすぎて冷たいと誤解されたりすることがあるのだ。
- 嫌味やお世辞:言葉を文字通りの意味で受け取る傾向が強いから、冗談や比喩、遠回しな嫌味やお世辞が伝わらず、会話の意図を誤解してしまうことが多いのだ。
4. 日常生活と仕事で直面する困難
対人関係以外にも、特性から来る困難は日常生活や仕事の場面にも影響するのだ。
① 日常生活での困難
- 感覚過敏:光や音、特定の素材の肌触り、匂いに過敏な反応を示すケースがあるのだ。職場や公共の場の刺激が、本人にとって大きなストレスとなるのだ。
- 予定変更の苦手さ:日々のルーティン行動が崩れたり、急な予定変更があると、強い不安を感じてパニックになることがあるのだ。見通しが立たない状況への抵抗が強いのだ。
② 仕事での困難
- マルチタスクの苦手さ:同時に複数の作業を割り振られると、どの作業から手をつけるべきか分からず、混乱して作業が滞ってしまうことがあるのだ。
- 曖昧な指示の苦手さ:業務フローの変更や、「適当にやって」といった曖昧な指示の理解が難しく、手順が明確でないと作業が進まないことがあるのだ。指示は具体的で、できれば文字やメールによる共有が必要なのだ。
5. 特性に応じた対策を講じて生きやすくするのだ!
ASDの女性が心身の不調を抱えずに社会生活を送るには、自分の特性を正確に理解し、無理のない「楽なやり方」を工夫する必要があるのだ。
① 自己理解と環境調整
- 特性の把握:自分がどんな状況でストレスを感じやすいのかを客観的に把握し、職場などで配慮を求めるのだ。「指示はメールでほしい」「休憩を一人で取りたい」など、具体的な配慮内容を伝える工夫が必要なのだ。
- 柔軟性の工夫:予定変更の苦手さを軽減するため、予め「うまくいかなかった場合の別案」や「予備の時間」を計画に入れておく練習をするのも有効なのだ。
② 専門的な支援の活用
自分一人で対処が難しい場合は、専門的なプログラムや支援を活用するのが一番の近道なのだ。
- 特性対策プログラム:ASDの特性に特化したコミュニケーションスキルや、感情の調整、時間管理の工夫を学べるプログラムは効果が期待できるのだ。
- 就労支援:仕事での困りごとの具体的な対処法を訓練したり、自分に合った職場への就職を目指す場合は、就労移行支援などの活用も検討できるのだ。
もし、困難に直面して悩んでいるなら、まずは専門家に相談することをおすすめするのだ!
ディーキャリア宇都宮オフィスでは、いつでも見学・体験を承っているのだ。まずは気軽に連絡して欲しいのだ!
オフィスページ :就労移行支援事業所 ディーキャリア宇都宮オフィス
電話:028-611-1080
メールアドレス : utsunomiya@dd-career.com
この記事を書いた人
植平 悠史(就労移行支援サービス管理責任者/福祉サービス在職歴13年)
専修大学文学部心理学科卒。在学中から児童相談所やグループホームなどでボランティアをおこない、「家庭環境や障がいの有無で人生の選択肢が狭まることのない社会」をぼんやりと志す。
とはいえ、初めての就職は「スノーボードがしたい!」という理由で新潟・十日町のリゾートホテルへ。5年の勤務後に福祉の道へ戻り、入所施設6年、グループホーム2年、放課後等デイサービス5年を経て、現在は就労移行支援事業所でサービス管理責任者として日々奮闘中。モットーは「人生って、面白い」。支援の現場で見えてきた“リアルな困りごと”と、“今できる工夫”を発信中。イボセイヨウショウロを探す日々。


