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「ADHD=弱み」と決めつけない!社会人が活かせる強みとチーム戦略
「発達障がいかもしれない」と診断されたとき、社会人として落ち込む気持ちは痛いほどわかるで。 特にADHDの診断を受けたら、「仕事や周りの人に迷惑かけるんじゃないか」と不安になるやろう。 でも実はADHDの特性には、社会人として活かせる可能性があるんや。
リーキー・アテンションとは?頭の中がざわざわする日々
ADHDの人に多いのが「リーキー・アテンション」。 頭の中でいくつもの考えが同時に飛び交う状態やね。 例えば「会議中なのに、頭の中で10個くらい別のこと考えてる」みたいなこと。 これ、昼間の集中を難しくさせるし、夜も眠れへん原因になることが多い。

「美しい夕陽を見ても3秒後には『で、次は?』って思ってしまう」。 そんな声を聞いたことがあるけど、それって確かにしんどいよな。 ただ、これは『考えすぎる』っていう弱点だけやなく、アイデアの種がいっぱいあるってことでもあるんや。
創造性と衝動性:思いつきが強みに変わる瞬間
「衝動性」もADHDの特徴やけど、実はこれ、創造性を支える力でもあるんや。 ハーバード大学のジョン・J・レイティが言うには、創造性とは「正しい方向に向かった衝動」。 つまり、頭にパッと浮かんだ思いつきをそのまま行動に移せるってことなんやね。
「なんでもかんでもやってまう衝動」は一見デメリットに見えるけど、 それを正しい方向に向けられたとき、周りにはない発想をカタチにできる。 スマホをいじる誘惑とか、つまらん会議から逃げたい衝動は抑えたほうがええけど、 新しいアイデアを試す勇気は抑えんでええんやで。
多動の力:仕事にエネルギーを注ぐ武器になる
ADHDの「多動」も社会人にとってプラスになる部分がある。 アメリカのラッパー、ウィル・アイ・アムは「多動のおかげで誰よりも長く働ける」って話しとる。 じっとしていられへん気質が、仕事に打ち込むエネルギー源になることがあるんや。
長時間のプロジェクトでも、途中で気持ちが切れにくい。 周りが諦めかけたときに、自分はむしろ元気が出る。 これって、社会人の現場では大きな強みになるはずやで。
アイデアを絞り込む力をどうつける?
せやけど、ADHDの人みんなが創造的に輝けるわけやない。 頭に浮かんだアイデアを絞って、形にする力も必要や。 アイデアが次々浮かんでも、「どれに本気を出すか」を決めへんかったら何も形にならん。 この段階でつまずく社会人が多いねん。
だからこそ、自分ひとりで抱え込まんことが大事。 頭の中で無限に広がるアイデアを、どれに注力するか一緒に考えてくれる人を見つけよう。 これが大人社会での「仲間との協働力」や。
グループで生きる力:自分と違う得意を持つ人と組む
ある研究で、ADHDの子どもがいるグループは、いないグループより課題をうまく解決できたって結果が出とる。 理由は「アイデアを出すADHDの子」と「それを形にする子」のコンビができたからや。
これ、大人社会でも一緒やで。 ADHDの自分には、新しい考えを出す力がある。 でもそれをまとめて形にするのは、別の人の得意かもしれん。 周りと協力しながら、自分の強みを発揮できる仕事の仕方を探そう。

まとめ:落ち込む必要はない、強みを活かす道はある
発達障がいと診断されて落ち込む気持ち、めちゃくちゃよくわかる。 でも、社会人として必要な「実行力」「変化を恐れない姿勢」「新しいアイデアを出す力」って、 実はADHDの特徴そのものなんや。
全部を自分ひとりでやらんでもええ。 自分と違う得意を持つ仲間と一緒に働いて、アイデアを絞り込み、形にする。 そんなチームでこそ、あなたの強みは最大限に生きる。 落ち込む日があっても、自分を責める必要はないで!
ディーキャリア宇都宮オフィスでは、お一人おひとりの障がい特性に合ったセルフケアを見つけるサポートをおこなっとるで。随時見学・体験も承っているから、お気軽にご連絡してやで!!
オフィスページ :就労移行支援事業所 ディーキャリア宇都宮オフィス
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メールアドレス : utsunomiya@dd-career.com
この記事を書いた人
植平 悠史(就労移行支援サービス管理責任者/福祉サービス在職歴13年)
専修大学文学部心理学科卒。在学中から児童相談所やグループホームなどでボランティアを行い、「家庭環境や障がいの有無で人生の選択肢が狭まることのない社会」を志す。
とはいえ、初めての就職は「スノーボードがしたい!」という理由で新潟・十日町のリゾートホテルへ。5年の勤務後に福祉の道へ戻り、入所施設6年、グループホーム2年、放課後等デイサービス5年を経て、現在は就労移行支援事業所でサービス管理責任者として日々奮闘中。
モットーは「人生って、面白い」。支援の現場で見えてきた“リアルな困りごと”と、“今できる工夫”を発信中。サブカル大好き。


