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夏目漱石『こころ』をずんだもんといっしょに読み解くのだ!
はじめに:『こころ』、読んだことある?
やあやあ、みんなは夏目漱石の『こころ』を読んだことあるのだ?

ディーキャリア宇都宮オフィスのサービス管理責任者の植平(うえひら)は、「人生で一番影響を受けた話」と言っているのだ!!
「人間の心の闇」「友情と裏切り」「罪の意識」「孤独と向き合う」という、ぐるぐるうずまくテーマに満ちたこの小説は、100年以上前に書かれたとは思えないくらい、今でも心に刺さる作品なのだ!
でも……正直、「よくわかんなかったのだ」「先生って何が言いたいの?」って思った人も多いはず。
ということで今回は、ずんだもんが、漱石先生の『こころ』に込められた思いや、「先生」というキャラクターが抱えた矛盾や葛藤を掘り下げていくのだ!
『こころ』ってどんな話なのだ?
物語は三部構成で、
- 第一部「先生と私」
- 第二部「両親と私」
- 第三部「先生の遺書」
と続くのだ。
最初は「私」と呼ばれる青年が、「先生」という謎多き中年男性と出会うところから始まるのだ。
先生はいつもどこか陰があって、孤独で、でもどこか魅力的。そんな先生に心を寄せる「私」。
ところが途中から物語は急転し、先生の「過去」が遺書として明かされる展開になるのだ。
なぜ先生は「こころ」を閉ざしたのか?
先生のこころには、深くて重たい“罪悪感”がこびりついていたのだ。
それは、かつて親友である「K」を自らの策略で破滅させてしまったこと。そして、自分がその恋愛対象だった「お嬢さん」と結婚してしまったこと。
つまり、親友を“裏切って”得た幸せだったということなのだ。
先生はその罪を忘れられなかったのだ。
しかも、明治という時代の終焉、そして師である西郷隆盛の死とともに“精神的支柱”が崩れたことで、さらに絶望を深めていくのだ。
「K」はなぜ死んだ?先生と何が違ったのだ?
Kは、ストイックで自分に厳しく、情熱的に生きようとした人物なのだ。
けれど、自分の「こころ」をさらけ出すのが下手だった。
想いを告げられなかったこと。裏切られたこと。それらを言葉にできず、押しつぶされてしまったのだ。
一方の先生も、Kと同じく“こころを隠して生きる”人。
でも、ずる賢さや自責の念、そして「自分だけが生き残ってしまった」という感覚に苛まれ続けていたのだ。
「先生は自分不信→人間不信になってしまった」という見方
ずんだもん的には、先生は「普通の人間らしい人間」だったのに、
Kを死なせてしまったこと、そしてそれを誰にも言えなかった(言わなかった)ことによって、心の中が“自分不信”で満たされてしまったように思えるのだ。そしてそこから拡大解釈が起こり、“人間不信”に陥った…。

自分を罰し続けるように、何も語らず、ただ“沈黙”の中で生き続けた。
そして最後に、自分の過去すべてを「私」に託して、人生に幕を下ろした。
それは「何も信じられなくなった人」の悲痛な叫びでもあるのだ。
でも、先生は“やさしい人”だったのかもしれないのだ
とはいえ、ずんだもんはこうも思うのだ。
先生は、もしかすると“ものすごくやさしい人”だったのでは?と。
やさしさゆえに、罪の意識を抱えてしまった。
やさしさゆえに、Kの死を忘れられなかった。
やさしさゆえに、自分が幸せになることすら許せなかったのだ。
「やさしさ」は、時に人を苦しめるのだ。
それが“誰にも言えないやさしさ”であれば、なおさら、苦しみを深くするのだ。
『こころ』に込められた“現代人への問いかけ”
今の時代、SNSでつながってるようで、実は誰にも本音を話せない。
「他人と比べて苦しくなる」「過去の失敗が忘れられない」──そんな人にとって、『こころ』はまさに“今を生きるヒント”になるのだ。
先生のように、心を閉ざして生きると、どこかで限界が来るのだ。
だからこそ、自分の特性や弱さを受け入れて、「誰かに話す」「助けを求める」「自分にやさしくする」ってことが、すっごく大事なのだ!
まとめ:『こころ』は、自分を責めてしまう人にこそ読んでほしいのだ!
ずんだもんは思うのだ。
『こころ』の先生は、やさしさゆえに壊れてしまったのだ。
でも、そのやさしさは“誰かの心”を救うかもしれないのだ。
だからこの小説は、自分を責めてしまうすべての人に読んでほしい一冊なのだ。
完璧じゃなくていい。
失敗してもいい。
誰かとちゃんと話すことで、また一歩前に進めるのだ!
ディーキャリア宇都宮オフィスでは、お一人おひとりの障がい特性に合ったセルフケアを見つけるサポートをおこなっているのだ。また、随時見学・体験も承っているから、お気軽にご連絡して欲しいのだ!!
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