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ADHDって治る?治療と対策で変わる日常と仕事の向き合い方(やきう民解説)
◆ はじめに:ADHDって「治る」ん?
「ADHDって、いつか治るんかな?」
発達障がいの診断を受けた人、あるいは気になっとる人にとっては、気になるところやろな。
結論から言うと、ADHDは医学的には“完治”せえへんとされてるねん。
せやけど、それで終わりちゃうで。治療や環境調整、セルフケアによって、症状や困りごとを軽減することはできるんや。
◆ ADHDとは?簡単なおさらい

ADHD(注意欠如・多動症)は発達障がいの一種で、「不注意」「多動性」「衝動性」の特性があるのが特徴や。
大人になってから気づく人も多く、2025年現在も診断される人がどんどん増えとる。
集中力が続かん、先延ばしが多い、感情のコントロールが難しい…そんな“生きづらさ”として出ることも多いんや。
◆ ADHDは「治らない」。でも、向き合い方はある
ADHDそのものは神経伝達物質(ドーパミン・ノルアドレナリンなど)の働き方の特性やから、根本的に治るってわけやない。
けど、「症状が改善した」「仕事や生活がやりやすくなった」って人はようけおるで。
◆ 治療の選択肢
🔹 薬物療法(服薬)
代表的な薬にはこんなんがあるで:
- コンサータ(脳内の神経伝達物質の働きを助ける)
- ストラテラ(脳の働きを円滑にする)
- インチュニブ(脳内の神経伝達物質の調整)
副作用には食欲不振や眠気などがあるから、医師と相談しながら進めるのが基本やな。
※服薬だけで劇的に変わるわけちゃうで。あくまでサポートや。
🔹 心理療法・カウンセリング

- 認知行動療法(CBT):考え方のクセに気づいて行動を変えていく訓練
- SST(ソーシャルスキルトレーニング):コミュニケーションや生活の対処法を学ぶ
- カウンセリング:感情の整理やストレスの対応に使える
「治す」ってよりは「付き合い方を学ぶ」ってイメージやな。
◆ 医療機関以外の対策も大事や
心療内科・精神科だけやなく、福祉の支援もうまく使ったほうがええで。
- 就労移行支援・就労継続支援:仕事に就くための訓練
- セルフケア:生活リズムの安定、スケジュール管理、ストレス対策など
- 自己理解の促進:自分の「つまづきやすい場面」と「得意なこと」を知る
◆ ADHDの困りごとあるある&対策
困りごと | 対策の例 |
---|---|
会議に集中できへん | メモ・録音・要点だけ聞く訓練 |
やることをすぐ忘れる | タスクリスト・リマインダー活用 |
衝動的に話してしまう | 話す前に深呼吸・会話の順番を意識 |
書類の提出が遅れる | 期限前日に通知を入れる、進捗を見える化 |
感情の起伏が激しい | 一人の時間をとってセルフモニタリング |
家が片付かん | モノを減らす、タイマーで5分だけ片付ける |
ADHDの特性って、工夫次第でカバーできるもんも多いんや。
完璧にこなせなくても、ちょっとずつ楽にできたらそれで十分やで。
◆ 社会的なサポート制度も使える
治療やセルフケアだけでしんどいときは、制度も検討しよか。
- 障がい者手帳(精神障がい者保健福祉手帳):交通機関の割引や職場での配慮が受けられる
- 障がい年金:生活や就労が著しく制限されている場合に対象になることも
- 就労支援(就労移行支援・定着支援):ADHDのある方が安心して仕事を続けられるよう支援してくれる
取得や申請には診断書が必要な場合もあるから、主治医や支援機関に相談してな。
◆ 自分の特性と向き合っていくことが大事やで
ADHDは「治す」というより、「上手につきあう」もんや。
だからこそ、自己理解・環境調整・周囲の理解がカギになってくるんや。
ほんで、無理せんときや。
「みんなできてるから自分も」はいらん。自分に合った方法で生きやすさを探すことが、ほんまに大事やと思うで。
◆ まとめ:治すより、うまく生きる
ADHDは完治せえへんかもしれん。
でも、変われる・改善できる・やりようはある。
治療に頼るだけやなくて、生活の中にある“ちょっとした工夫”や“支援の活用”が、あんたの明日を軽くしてくれるかもしれへん。
「誰にも相談できへん」と思ったら、支援機関や相談会もあるで。
就労移行支援事業所 ディーキャリア宇都宮オフィスでは随時見学・体験をおこなってるんや。
なんでも気軽に相談してな!
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