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【大人の発達障害】仕事ができる状況とは?
おはようございます。ディーキャリア所沢オフィスのピアスタッフのKです。
皆さんにとって仕事ができる状況とはどういう状況ですか?頭が冴えていて集中力もあり、体調が万全の状態を考える方もいるのではないでしょうか。確かに仕事をするうえではベストな状態ではありますが、実際に毎回仕事をするうえでここまで整っていることは多くありません。仕事をするとはどういうことなのか考えてみましょう。

仕事ができる状況とは
仕事は毎日際限なくやって来るもので、終わりがありません。万全の状態で短期的に従事することよりも、多少パフォーマンスが落ちていても一定水準をキープして長期間従事することの方が大切になります。そのため、ちょっとした体調不良などであっても服薬でなんとかなるのであれば、ある程度の我慢が必要になってきます。体調不良以外に眠気があったり集中力が保てない場合であっても、継続して仕事に従事できるようになる必要があります。
発達障害の特性との兼ね合い
発達障害の特性には強いこだわりや後回し癖といったものがあります。これにより、いつもの万全な状態でないと落ち着かず、なかなか仕事に手を付けられなかったり、眠気が強いから眠気が治まってからちゃんと仕事をしようと考えるケースがあります。しかし、前述した通り、仕事は長期間安定したパフォーマンスを維持することが求められるため、そういった状況にも工夫して対処しなければなりません。特に障害者雇用においては、勤怠の安定がとても重要視されるため、多少の体調不良で欠勤してしまっては会社からのイメージダウンに繋がりかねません。
パフォーマンスが出せないときの対処法
では、実際にパフォーマンスを安定させるにはどうすればいいのか、実体験を元に対処法をご紹介します。
1.常に60~80%くらいの出力を意識する
これはパフォーマンスが低下したときだけに限らず、パフォーマンスが向上しているときにも意識をしておくことが大事です。調子が良いときに一気に集中し過ぎて120%の力で出力してしまっても、翌日のパフォーマンスが極端に落ちてしまっては意味がありません。調子が良くても飛ばし過ぎず、調子が悪くてもペースを落とし過ぎないよう、常に60~80%程度を維持することを意識しましょう。発達障害の特性には過集中というものがあり、極端に集中力が高まる場合があります。一時的にパフォーマンスが高まるのは良いですが、反動が大きい場合が多く、総合的に見ると一定のペースを保つ方が良い結果になることが多いです。過集中傾向がある場合、調子が良いと感じるときには少しペースを落とすくらいがちょうど良いケースが多いです。
私も実際に過集中傾向が強いため、意図的にペースを落とさないと反動で動けなくなってしまうことがあります。過集中状態の時は120%~140%くらいの状態になってしまっていることが多く、加えて頭も冴えているため、つい勢いのまま突っ走ってしまいます。
意図的にペースを落とす方法としては、決まった時間に休憩を入れたり、スケジュールをこまめに確認するといったことが有効です。過集中状態では、他のスケジュールや自分自身の状態に関しても無意識のうちに忘れてしまうため、意識を一旦戻すという工程を経ることがペースダウンの方法として有効です。
2.オフタイムの過ごし方
仕事のパフォーマンスの殆どは、実は仕事が始まる前に決まっています。例えば夜更かしや徹夜をした場合、どれだけバランスの良い食事を摂ったとしても、集中力が保てず仕事になりません。このように、仕事のパフォーマンスというのは仕事以外の時間による影響が大部分を占めています。そのため、オフタイムにどれだけ自身のストレスや疲労をケアすることができるか、余暇の過ごし方がカギとなります。
帰宅後に自分の好きなことをしてストレス発散をすることは有効な手段ですが、それにのめり込んでしまい、かえって疲れてしまう場合には見直しが必要になります。余暇活動に打ち込む際には、時間を決めておくことで疲労の蓄積を回避できます。“この時間になったら辞める”、“この時間になったら明日の準備をする”と決めておくことでオフタイムの時間にもメリハリが付きます。また、生活リズムの安定にも繋がる要素であるため、時間を決めておくことは想像以上に効果的です。
また、時間が限られているからこそ、目の前のことを楽しめるようになり、結果的にリラックス効果も増幅します。時間を決めずに際限なく余暇活動に打ち込んでしまうと、衝動的にあれもこれもと手を広げ過ぎてしまい、結局何がしたいのか自分でも分からなくなってしまったり、疲れ切ってしまいます。制限を設けることで、初めて1つ1つの醍醐味を認知することができるため、興味関心が高い人ほど効果的です。
3.別の作業(気分転換)をする
基本的に同じ作業を繰り返しおこなうと作業効率は低下します。作業効率が低下したままだとマンネリ化が早くなり、パフォーマンスの低下に繋がりやすいです。こうならないようにするためには、なるべく脳に刺激を与えることが効果的です。外の空気を吸ったり、飲み物を飲んだりしたりする他、別の作業に切り替えることで対策することができます。
飽きてしまったからといって、仕事をサボったり仕事に関係のないことや居眠りするのはNGです。これらは脳のスイッチをOFFにしてしまう行為であり、一度OFFにしてしまうとそこから仕事に戻るのにさらに時間がかかってしまいます。気分転換とはいえ、業務に関係のないことは避けるようにしましょう。
いかがだったでしょうか。 働くということは想像以上に地道なものであり、毎日変わらない仕事を淡々とこなすことになります。なるべく仕事を長く続けるには、自身の最低限仕事ができるコンディションを把握し、維持することが大切です。安定したパフォーマンスを発揮するために自分にできることから始めてみましょう。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川オフイス・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、ディーキャリア所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。 凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹Tweet


