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ASDの特性で悩んでいる人へ ~具体化を意識してみよう~

おはようございます。ディーキャリア所沢オフィスのピア支援員のKです。

ASD(自閉症スペクトラム障害)は曖昧な表現を苦手とすることで知られている発達障害の一種です。例えば、「これ適当にやっておいて」や「この仕事早めにお願い」と言われた時に、適当って具体的にどうやるの?早めにって言われたけどいつまでにやればいいの?と疑問や不安が出てきます。なるべく曖昧な表現は避け、具体的に指示を貰うことで対処できることがあり、先ほどの例で言えば、「これマニュアル通りにやっておいて」や「13時までにお願い」と言い換えてもらうことで、仕事が各段にやりやすくなります。私自身もASDですが、具体的に指示をいただけた方がやりやすさを感じます。

抽象→具体化による変化とは

なぜASDの特性がある人は具体的な指示の方がやりやすいと感じるのでしょうか。私は頭の中で形がイメージできるからだと考えています。「この仕事早めにやっておいて」の「早め」は、人によって感覚が異なります。言われてすぐ取り掛かる人もいれば、今日中にやればいいと考える人もいます。人によって感覚が異なるということは、人によって形が変わってしまうものだという感覚が私の中であります。しかし、「この仕事13時までにお願い」と言われれば、世界中の誰から見ても、統一された13時までという絶対のラインが敷かれたことで、受けた指示が自分の中でくっきりとした形になります。人によって解釈が別れない、絶対にここまでという基準が見通しを立たせ、安心感を得られ、行動に繋がります。この抽象を具体化することが、ASDの生きやすさのひとつだと考えています。

私は小学生の頃に、これと似たようなことを経験したことがありました。駐輪場に停めていた自転車を取り出すために、精算機にお金を入れてロックを解除した際に、「一定時間経過すると再びロックされます」という機会音声を聞いて、「一定時間で何分何秒なんだろう」と真面目に何日も考えていました。「もしかしたら、10秒ですぐにロックがかかるかもしれない、急がなきゃいけない!」と当時はお金を入れたらダッシュで自転車を取りに行っていました。さすがに今はそんな風に思ったりはしませんが、当時は時限爆弾を解除するかの如く、急がなきゃいけないという感覚が強くありました。普通に考えたらそんなことしなくてもいいと思うかもしれませんが、このように解釈に幅のある言い回しをされると深く考えてしまう傾向がとても強くありました。

自分から積極的に具体化をしてQOLの向上を!

身の回りのものは抽象的な表現であふれています。“ご自由にお取りください“、”当日は自由な服装でお越しください“、”お気軽にお問い合わせください“などなど…数えだしたらきりがないほど、抽象的なワードはたくさん浮かんできます。これらの言葉に毎回必要以上に考え込んでしまっていては生活もままなりません。そのため、自分の中で具体化していくことが大事になってきます。「ご自由にお取りください」なら、「1人1個まで、多くても2個くらいかな」と自分ルールでもいいので具体化してみましょう。もしそれが違っていても、誰かから指摘された際にそれを素直に受け入れられれば問題ありません。「お気軽にお問い合わせくださいとは書いてあるけど、何も準備せずに電話するのはよくないから、最低限メモ用紙とペンは用意しよう」とか、とにかく自分が気になった”曖昧ワード“を全て自分の中で具体化させてしまうのがオススメです。もしも、自分のやり方はこれでいいのか自信がなければ、友人や職場の同僚などに聞いてみると良いでしょう。当然、それも聞いた相手の主観に過ぎませんが、意見が同じであるならば、1人であれこれ考えるより、よっぽど安心できるでしょう。 日本語というのは直接的な表現をさける傾向が多いです。そのため、ASDの傾向が強い場合、多くの場面で苦労することがあるかもしれません。まずは、どういった表現や言い回しで困惑してしまったのかを書き出し、それを自分なりに解釈してみるところから始めてみてはどうでしょうか。

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■この記事を書いた人は?■

ディーキャリア立川オフイス・所沢オフィス編集部

普段は、ディーキャリア立川オフィス、ディーキャリア所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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