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『空気が読めない』と言われてつらいあなたへ|発達障害特性と対処法

「会話が噛み合わないと言われる」「雑談がうまくできない」「上司の指示の意図が読み取れない」困りごとの解決法。

ディーキャリア新潟オフィス管理者の五十嵐です。

「話しかけたら相手がムッとした」
「雑談に入れず浮いてしまう」
「何度説明を聞いても、上司の意図がつかめない」
そんな毎日に、疲れていませんか?

職場でのコミュニケーションに強いストレスを感じている方の中には、発達障害(ASD・ADHDなど)の特性が影響している場合があります。
この記事では、「空気が読めない」といわれてしまう理由や背景、そして改善のためにできることを、わかりやすく解説します。

「もう仕事が続けられないかも…」と感じている方へ。
少し視点を変えることで、状況を改善するヒントが見つかるかもしれません。

このようなお悩みがある方にオススメの記事です。

  • 場の空気を読まずに発言してしまう
  • 上司や同僚の表情や言い回しの変化に気づきにくい
  • 冗談や皮肉を真に受けてしまう
  • 飲み会やランチの誘いを断りすぎて距離を置かれる

こうした「ちょっとしたズレ」が、いつの間にか職場の人間関係をぎくしゃくさせてしまうこともあります。

【目次】

  1. なぜ「空気が読めない」と言われてしまうのか?
  2. 発達障害とコミュニケーションの関係
  3. 苦手さの背景にある「脳の特性」
  4. できる対処法・工夫
  5. 一人で悩まないためにできること
  6. まずは気軽に相談してみませんか?

1.なぜ「空気が読めない」と言われてしまうのか?

空気が読めないについて、よくあるケース

  • 人が聞かれたくないと思っていることを聞いてしまう
  • 暗黙の了解がわからず「マナー違反」をしてしまう
  • 子どもや高齢者の方など、社会的に弱い立場にある人に、一定の配慮ができない

発達障害(ASD)の特性として、場の雰囲気を読んだり、相手の気持ちを察したりすることに苦手さがあります。

具体的な例を挙げるとすれば

  • 家庭の問題やプライベートな出来事について質問する
  • 上司や取引先の相手にタメ口を利く
  • 子ども相手の勝負ごとに本気を出す
  • 太っている人に「太っていますね」、薄毛の人に「禿げてますね」など、身体的な特徴をストレートに伝える

これらは「その場の状況を読む」「言われた相手の心情を察する」のが苦手、という特性が影響していることが多く、相手を気遣ったり、意図を理解し、相手の気持ちを察して会話するのが難しいという特性があります。

この特性から「空気が読めない」と言われてしまうことが多く、相手を怒らせて周りから人がいなくなってしまうという悪循環を起こしてしまうのです。

もちろん本人に悪気があってやっているわけではないので、なぜ相手が怒っているのか、自分から人が離れていくのかわからず、自己肯定感を失う、鬱や適応障害などの二次障害につながっていくことも想定されます。

2.発達障害とコミュニケーションの関係

なぜ発達障害を持っているとコミュニケーションの苦手につながりやすいのか?
それは「障害特性」が大きく関わっています。

発達障害の障害特性

ASD……相手の表情を読んだり、気持ちの予測が苦手になりがち

→相手の話を聞きながら「相手がとってほしいリアクションを適切にとる」ということが難しい。

ADHD……相手の話を「集中して聴き続ける」ことが苦手になりがち

→相手の話の途中に自分の話を始めてしまったり、相手が話しやすくなるまで待てなかったりしてしまいがち。また、衝動的に失礼な発言をしてしまう。

コミュニケーションは双方向的なもの。コミュニケーションを
話し手と聞き手のキャッチボールとして捉えてみましょう。
相手の発言に対して、リアクション(反応する)ことは、ボールをキャッチすること、
そしてそのボールを相手に投げ返すことです。

毎回キャッチボールがうまくいかない相手とは、次第に距離を取られるようになります。会話でも同じことが起きているのです。

これが会話で起きてしまうのが、発達障害のコミュニケーション特徴です。
相手の発言に対して反応がなく、無表情で聞いている。
相手の気にしていることを悪気なく指摘してしまい、相手を怒らせてしまう。
言葉のキャッチエラーと返球の暴投です。

このように発達障害がある方は、
特性上どうしてもコミュニケーションの困難が発生しやすい傾向にあるのです。

3・苦手さの背景にある「脳の特性」

ASDの場合

①他者の意図の推測、他者を通じた自分自身の行動認識の難しさ

②相手との関係性による柔軟な対応変化の困難

③相手の表情の自動的な理解や直感的な心の理解の難しさ

つまり、相手の発言の意図や心情理解が特性上困難なため、
「空気が読めない」発言や表情につながってしまう
、ということが考えられます。

また、心の距離感がわからないため、関係性に対して近すぎる、遠すぎる、
といった弊害が起こることも考えられます。

ADHDの場合

①衝動性による反射的な発言

頭に浮かんだことをそのまま口に出してしまうことで、
相手が気にしている欠点等も反射的に口に出してしまい、
「失礼な人」といったレッテルを張られてしまうことも考えられます。

4.自分できる対処法・工夫

対処法①

マナー違反に気付いたらすぐ謝る

自分が正しい、間違っているを問わず周囲からマナー違反を指摘されたら、まずは謝る姿勢を見せることが大切です

自分にとって「正しい」ことでも、社会的に見れば「マナー違反」ということも考えられます。
ASD傾向のある方は「他者視点」が苦手なため、相手が不快に感じている理由がすぐに理解できないことがあります。それでも、不快にさせてしまった事実があるなら、まずは謝ることが大切です。

自分自身で何が悪かったのかわからない場合は、後で親しい人に相談して確かめ、
同じマナー違反を繰り返さないことが大切です。
社会で求められることは「個人の正しさ」ではなく「社会的なルールとマナー」である、ということを覚えておきましょう。

対処法②

特性を知ってもらい、助言を頼んでおく

特性上、発達障害がある方は、自分でマナー違反や失言に気付きにくい傾向にあります。


ASD傾向のある方は「他者視点」の苦手さから、なぜ相手が不快に感じているのかわからないことがありますが、なぜいけなかったのかその場ではわからないとしても、相手を不快にさせてしまったのであれば、その場で謝罪の気持ちを伝えることで、その場の空気が和らぐことがあります。

就労を想定した場合、障害者雇用であれば「合理的配慮」を受けることができますので、
自身の特性を適切に整理した上で、企業の方へその旨を伝えていきましょう。
場にそぐわない態度や発言をしたときに、都度指摘してもらえれば、次同じ間違いを重ねることは、かなり減っていくと考えられます。

こうした工夫を少しずつ取り入れていくことで、「空気が読めない」と言われる頻度は確実に減っていきます。
でも、1人で頑張りすぎないことが大切です。サポートを受けながら変えていく方法も、選択肢に入れてみてください。

5.一人で悩まないためにできること

ここまでのお話の中で、引っ掛かりを感じた人もいらっしゃるかと思います。

そう「親しい人に指摘してもう」「親しい人に相談する」のフレーズです。

そんなことを指摘してくれる親しい人がいない、
相談が苦手で、相談すること自体のハードルが高い、
様々な理由で対処法について「できない」と思ってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そんなときに役に立つのが「障害福祉サービス」です。

特に就労移行支援事業所と就労継続支援事業所は、どちらも障害のある方の「働く」をサポートする施設となっており、継続支援は働きながら、移行支援は就職活動を進めながら、ビジネスマナーや長く働くために必要なスキルを身に着けていくことが可能です。


https://dd-career.com/blog/niigata_20250715/

就労移行支援と就労継続支援については、こちらの記事に詳しく書いてありますので、ぜひご一読ください。


ディーキャリア新潟オフィスは「就労移行支援事業所」に当たります。

「また怒らせてしまったかも…」「また1人だけ浮いていたかも…」
そんな不安と後悔を抱えながら働き続けるのは、本当にしんどいものです。

ディーキャリア新潟オフィスでは、そうした悩みを1人で抱え込まず、安心して相談できる環境と、実践的なサポートをご用意しています。

  • 模擬職場でのグループワークやロールプレイ
  • 雑談や報連相の練習
  • コミュニケーションの振り返りとフィードバック
  • 自己理解を深めるプログラム

発達障害の診断がある方も、グレーゾーンと感じている方も、まずはご相談ください。

6.まずは気軽に相談してみませんか?

「空気が読めない」「また怒らせてしまった…」そんな後悔を繰り返している方へ。
ディーキャリア新潟オフィスでは、コミュニケーションの苦手さに向き合い、自分らしく働く方法を一緒に見つけていきます。

まずは、あなたの「しんどさ」を聞かせてください。
👉【無料見学・相談はこちら】(※申し込みは1分で完了)

見学の申込みは上記リンクよりHP、お電話にてお受付けいたします。

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ディーキャリア 新潟オフィスは大人の発達障害に特化したプログラムの就労移行支援事業所です。 精神障害・発達障害を対象に就労支援を受けることができ、 「働き続けるためのプログラム」で高い職場定着率を実現しています。 随時見学を受け付けております。 就労移行ってどんなところ? どんなプログラムをしているのかな・・・ 興味がある方はお気軽にお問合せください(^^♪

見学・体験へのお申込み・相談は 電話 tel:025-384-0165(受付時間 平日10時~17時)

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参考文献:

小野和哉(2017) . 『最新図解 大人の発達障害サポートブック』. ナツメ社

ディーキャリア ライフスキルコーステキスト