忘れっぽさや遅刻…それ、もしかしてADHDの特性かもしれません

「また忘れ物しちゃった」「時間通りに行動できない」——そんなことで自己嫌悪に陥ったことはありませんか?
もしかしたら、その背景には発達障害のひとつ、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の特性が関係しているかもしれません。
今回はADHDの特徴と、それによって起こりがちな行動パターン、そして日常で役立つちょっとした工夫をご紹介します。
ADHDの主な特徴とは?
ADHDには主に次の3つの特徴があります。
- 不注意:集中力を保つのが難しく、忘れ物や聞き逃しが多い
- 多動性:じっとしていられず、体を動かしてしまう
- 衝動性:思いついたことをすぐに行動に移してしまう
これらは人によって現れ方が異なり、すべてが当てはまるとは限りません。
日常でよくある“つまずきポイント”と事例
ADHDの特性は、日常生活や仕事の中でさまざまな困りごととして表れます。
● 指示を聞き逃す
事例:「会議中にメモを取っていたら、途中で話についていけなくなり、大事な連絡事項を聞き逃してしまった」
● 予定を忘れる
事例:「スマホで予定を入れていたのに通知を見逃して、病院の予約をすっぽかしてしまった」
● 優先順位をつけるのが苦手
事例:「やらなきゃいけない仕事がいくつもあるのに、簡単な作業から手をつけてしまい、締切ギリギリで焦ることが多い」
● 物をなくす
事例:「財布をいつも入れているバッグに入れたつもりが見つからず、結局遅刻。家のあちこちを探してようやく発見…」
● 遅刻が多い
事例:「出発時間を逆算したつもりでも、支度中に別のことが気になって、気づいたら予定時刻をオーバーしていた」
こうした行動は、「努力不足」や「だらしない性格」ではなく、脳の特性によるものかもしれません。
今日からできる!ちょっとした工夫で改善を
完全に「できるようになる」ことは難しくても、工夫次第で負担を減らすことはできます。
1. 忘れ物防止には「自分トラップ」
カギや財布など、忘れやすい物はドアノブにかけたり、玄関に置いたりして“通らないと気付けない”仕組みをつくる。
2. よく使うアイテムはひとまとめに
キーチェーンやケースを使って、持ち物をセット化するのも効果的です。
3. スケジュール管理は「見える化」
スマホのアラームやカレンダーアプリ、ホワイトボードなど、自分に合った“見える予定管理”を活用しましょう。
困りごとをひとりで抱えないで
「もしかして自分もADHDかも?」と思ったら、専門の支援機関や医療機関に相談することも大切です。
正しい理解とサポートで、日々の生活がぐっと楽になります。

自分の特性を知り、それに合った工夫を取り入れることが、心の余裕につながります。
できないことに目を向けるより、「できる方法」を一緒に探していきましょう。
ディーキャリア新潟オフィス|発達障害のある方の「働く」をサポートする就労移行支援事業所
———————————————————————————————————-
ディーキャリア 新潟オフィスは大人の発達障害に応じたプログラムの就労移行支援事業所です。
精神障害・発達障害を対象に就労支援を受けることができ、 「働き続けるためのプログラム」で高い職場定着率を実現しています。
お気軽にお問合せください(^^♪
見学・体験へのお申込み・相談は 電話 tel:025-384-0165(受付時間 平日10時~17時)
———————————————————————————————————-


