「キャリアコンサルタント通信」“大人の発達障害とは?”
「キャリアコンサルタント通信」 第2号
発達障害とキャリアを考える
“大人の発達障害とは?”
発達障害者の“働く”を応援するキャリアコンサルタント(就労支援員)の佐藤です。
台風シーズンです。今年は夏が暑かったせいか大型で強力な台風が接近することが多くなっているようです。被害のないことを祈るばかりですが、日ごろからの備えもしっかりとしておきたいところです。
さて、今回のテーマは「大人の発達障害」を考えてみたいと思います。
「大人の発達障害とは?」
当オフィスに相談に来られる方で多いのは、いわゆる「大人の発達障害」といわれる方たちです。大人の発達障害とは、幼少期や学生時代には症状が目立たず気づかないまま大人になり、就職後社会に出てから生きづらさを感じて、検査を受けて「発達障害」と診断される方のことを言います。発達障害は幼少期から症状が現れるとされていますが、どうして大人になってから診断を受ける方が多いのでしょうか。様々な理由があると思いますが、発達障害が「社会性の障害」という側面が強いことが原因ではないかと思います。
学生時代から周囲の人間との関係など違和感を持っていたものの何とかやれていたが、学校から社会に出る際に躓いてしまうことが多いようです。就職活動からまくいかなかった。または就職したが、人間関係など短期での離職してしまい自信を失った。など、社会とのかかわりの中で、生きづらさを初めて感じ、どうすればよいのかわからなくなった。というような方からの相談を多く受けます。
「仕事とどう向き合っていけばよいのか?」
仕事と人生は切り離せないものです。仕事は人生の中の一部ではありますが、自分の人生をより良くすることが出来るのも仕事です。自分の価値観やなりたい姿をしっかり持つことにより、自分にとって仕事の位置づけがはっきりとしてきます。うまくいかなかった自分を見つめなおすことにより自身の課題を明確にして次に活かしていく必要があります。
自分の強みや価値観、特性などを踏まえ、自分が納得できるような働き方が出来れば、充実した職業人生を送ることが出来るはずです。それには先ず仕事や人間関係の中で失った自信を回復して自己肯定感を高めていくことが重要です。現実の自分としっかり向き合うことはつらい作業でもありますが、ここを乗り越えていくことが就職後の定着に大きく影響します。
キャリアコンサルタントとしてできること
弱みだけに目が向きがちとなってしまい、自信を失って社会と関わることが怖いと感じている方も多くいますが、これまでの経験等をしっかり傾聴することにより、自分の強みに気づいてもらいたいと思っています。
時には助言を求めていらっしゃることもありますが、私ができることは、情報の提供だけで、決定事項は本人の中にあります。相談の中でご本人の気づきにつながることを期待しています。
ディーキャリアでのキャリアプランニング
ライフスキルコースでの訓練の中では、「弱み」だけでなく「強み」にも目を向け自己理解を深めることにより、自らのキャリアを主体的に考えていくことが出来るようになることを目標としてキャリアプランニングの講座を行っています。
キャリアコンサルタントとしてお手伝いができることは僅かです。皆さん自分の力を信じて取り組むようをお伝えしています。しかし、時間がかかるものですので、支援を受けることを前向きに考える方は多くないのが現状です。長い人生の中の1年程度の期間というような考え方は、なかなかできないようです。(私も若い時はそんな考えはできませんでした。)自己理解を深め適切なキャリアプランを持って今後の人生を送ることは、きっとあなたにとって適切な人生を送るうえで必要な時間になると思っています。
貴方のキャリアプランの考えるお手伝いをしていきますので、いつでもご相談ください。
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ディーキャリア 新潟オフィスは大人の発達障害に特化したプログラムの就労移行支援事業所です。
精神障害・発達障害を対象に就労支援を受けることができ、 「働き続けるためのプログラム」で高い職場定着率を実現しています。
随時見学を受け付けております。就労移行ってどんなとこ? どんなプログラムをしているのかな・・・
興味がある方はお気軽にお問合せ下さい(^^♪
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