「特性について」
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皆さん、こんにちは。スタッフの宮澤貴子です。
私は今まで、ディーキャリア松本オフィスで、ライフスキルコースとワークスキルコースを担当して参りました。
その時間の中で、今日は特に「発達障害特性」について日々感じていることや思うことなどをお話したいと思います。
そもそも「特性」って何?
「特性」
という言葉、ディーキャリアに居て耳にしない日が無いぐらい毎日聞いています。
「これって、特性ですよね」、
「これ、特性かなあ」、
「私の特性は・・・」
などなど。
日々ご自身の特性と向き合っている方たちの集まりでもありますから、耳にすることが多いことは当然と言えば当然です。
ところで、「特性」って何でしょうね。
一般的なことを言うと「『特性』とは、その者だけが持つ性質、特有の優れた性質、特質」とあります。「特性」と聞くと「よくないもの」と思われがちですが、良い所もたくさんあるんだということを知っておいて欲しいです。
え、じゃあ、特性って個性や性格みたいなもの?
と思われた方もたくさんいらっしゃると思います。実は、個性・性格と特性は「似て非なるもの」のようです。
個性・性格とは・・人や物事が持つ独自の特徴や性格を表し、外見や性格、行動パターン、思考方法など様々な要素で表現される、その人を取り巻くあるいは取り巻いてきた環境などに左右され、変化が出るもの。
それに対して特性は・・特徴や属性を表し、個々の要素が持つ本質的な性格や能力を示すもの。そして「発達障害特性」ですが、特性と付くこともあり、得意なことや苦手なことなど、その人に生まれつき備わっている性質・傾向のことを言います。
特性を活かさない手はない?
お伝えしたように、特性には得意なこと、いいこともあれば逆に、苦手なことやちょっとマイナスな気持ちになってしまうものと両方あります。
苦手なことはたくさん思いつくけれど、得意は・・・と感じていらっしゃる方の方が多いのではないかと想像します。これを読んでくださっている方々、いかがでしょうか。
発達障害の代表的な障害名としてASDやADHDなどが良く挙げられますね。
ASDのある方の特徴としては、コミュニケーションが苦手、こだわりが強いなど、ADHDのある方は注意欠如だったり、多動などが挙げられますよね。
ただ、これらの特性は字面だけ見るとお困りごとに見えてしまいますが、見方を変えるとそのこだわりが活かせる仕事はたくさんあります。そう考えると、特性を活かさない手はないと思いませんか?
こんなお仕事どうでしょう。
例えばですが、
ASDのある方は、単独で集中して取り組める仕事や、ルールやマニュアルなどに従って正確におこなう作業、自分の興味やこだわりを活かせる仕事などはおすすめと言われています。経理関係、IT関係(プログラマー、Webデザイナー)、データ入力、研究者、校正・校閲、清掃業務などなど。
ADHDのある方は、ほんの一例ですが、創造力に長けて新しいアイデアを次々と生み出すことが得意であることなどからデザイナー、イラストレーター、アニメーター、漫画家、アーティストなど、自由な発想や創造性を活かせる仕事はおすすめと言われています。
ただ、以上の職業はほんのごく一部です。そして絶対にこれが合っていますよ、と言うことでもありません。特性はその人その人でみんな違います。大切なのはご自身で、ご自身に合った職種を選ぶこと、またそれに気づくことだと私は感じています。
良きもお困りごともまずは向き合いましょう。
ディーキャリアでは、まずご自身がどんな特性があるのか、得意・苦手はなんだろう を見つけるところから始まります。そして、その見つけた中の「困った特性」に対する自己対処(セルフケア)そしていただきたい配慮事項についてまとめていきます。
今、ディーキャリア松本オフィスのワークスキルコースでは、日々携わっていただいているさまざまな模擬業務を一つ終えるごとにナビゲーションブックに戻り、
どんな特性がその業務で出たか、出た場合、設定してあるセルフケアは有効だったか、
あるいは特性は出なかったかなどの振り返りを行っていただいてます。それを繰り返すことによって、ご自身の本当の特性が見えてくるのではと思って取り組んでいます。そして良きもお困り特性も向き合うことが大切と感じます。
最近感じること
日々利用者さんと接する中で、近頃特に思うことは
「なんでもかんでも、特性に結び付けなくていいのでは?」と言うことです。
「いつもはできているけど、今回だけちょっと忘れてしまった」とか、
「スタッフから指摘やアドバイスがあったから、これは特性だ」
とか。。
「いやいや、そういうことって障害に関係なく誰にでも起こりうることだから」
と思う事例も多いことも事実です。
余りにも「特性」に敏感になりすぎてしまうのは、かえって自身の首を絞めるようなものだと私は感じてしまいますので、これは特性だと決めるには、時間もかかるし、検証は大切ですよね。
特性はみんな持っているし、ダメなものではありません。
つらつらと書いて参りましたが、特性はみんな持っているものですし、決して有ってはいけないものでもありません。ぜひ皆さんがご自身の強みを活かせた仕事に就いて、長く働き続けていって欲しいなと思います。
スタッフもできる限り、サポートをしていきます。
興味を持っていただいた方、ぜひディーキャリア松本オフィスに見学にいらしてみてください。お待ちしてます。(^-^)
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こんな感じで、役に立ったり立たなかったりのブログを更新していきます。
ぜひお気軽にお立ち寄りくださいね。
今回のブログ担当 生活支援員 宮澤貴子

スタッフの中で誰よりも人生経験が長いです! ついつい母目線になってしまうのが玉にキズかな。
落ち込むこともありますが、打たれ強い前向きな性格で乗り切ります!
合唱団で歌ったり、山歩きや手芸、一人ドライブや道の駅めぐりが好きです。
♦ディーキャリア松本オフィスとは
ディーキャリア松本オフィスは、長野県松本市にあり、特に発達障害の支援に応じた、『就労移行支援事業所』です。
カリキュラムを通してあなたの個性と向き合い、「自分らしく長く働ける力」を身に付けるお手伝いをいたします。
現在は松本市はもちろん、安曇野市や塩尻市から通われている方もいらっしゃいます。
♦就労移行支援とは
障害・難病をお持ちの方で、一般企業で働くことを目指している方の訓練支援です。
「就職ができない」「就職しても、なかなか続かない」「学校卒業後の進路が決まらない」などのお悩みありませんか?
就労移行支援は、就職を希望しているが、さまざまな困難によりうまくいかないといった、障害・難病等の方を対象に、一般企業で働くために必要な知識・スキル向上のサポートをおこないます。また、求人検索、面接練習、書類添削等、就職活動の支援や、通院、面接同行などの支援もおこないます。
♦就職してからもサポート継続
就職することがゴールではありません。
ディーキャリア松本オフィスは、就職してからも、心も体も健康に働き続けらることを目指して、就職後のサポート『定着支援』も致します。
就職すると、環境の変化や人間関係の変化など、慣れないことがたくさんあります。
その中で出てくる、悩みや困りごとに対応しながら、ご本人も、企業の方も、双方が働きやすい環境となるよう支援いたします。
♦利用対象者
ディーキャリア松本オフィスをご利用できる方は、就職を希望されていて、以下のような方です。
・18歳~65歳未満の、発達障害、精神障害、難病のある方。
・18歳~65歳未満の自立支援医療の制度を利用している、もしくは主治医の診断書がある方。
※その他18歳~65歳未満で、上記に該当しないが、うつ状態や引きこもり状態が続いている方など、その他お悩みがある場合でも、毎月無料相談会も開催しておりますので、ぜひ一度ご相談ください。お力になれるかもしれません。(無料相談会の日程は、ホームページやInstagram、ツイッターでも告知しております。)
♦ご利用料金
就労移行支援事業所のご利用料金(1か月あたりの自己負担額)は、前年の世帯所得で決定されます。
世帯所得とは、ご本人、またはご本人と配偶者の所得の合計です(ご両親の所得は含まれません)。
詳しくは、ディーキャリア松本オフィスまで、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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