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胃腸の調子が悪いときに考えたい「気血の滞り」―秋の養生で身体を整える

こんにちは。生活支援員の齋藤です。

「最近、胃が重い」「食欲があまりない」「お腹が張る」「便通が安定しない」など、胃腸の不調を感じることはありませんか?

秋は、夏の暑さによる疲れが残っていたり、朝晩と日中の気温差が大きくなったりすることで、身体の調子が変化しやすい季節です。

胃腸の不調には、食事や睡眠、ストレス、運動不足など、さまざまな要因が関係しています。

東洋医学では、身体の状態を考えるときに「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」という考え方があります。

今回は、胃腸の調子と「気血の滞り」という東洋医学の考え方について紹介します。

「気」と「血」とは?

東洋医学では、身体を維持するために必要なものとして「気」「血」「水」などを考えます。

「気」は、生命活動を支えるエネルギーのようなもの、「血」は全身を巡って身体を養うものとして捉えられています。

そして、これらが身体の中をスムーズに巡っていることが大切だと考えられています。

一方、ストレスや生活リズムの乱れなどによって、気や血の巡りが悪くなった状態を「気血の滞り」と表現することがあります。

これは東洋医学における身体の捉え方の一つです。

胃腸と「気」の関係

東洋医学では、胃腸は食べ物から身体に必要なものを取り入れる重要な場所と考えられています。

また、精神的な緊張やストレスによって「気」の巡りが悪くなると、胃腸にも影響が出ると考えられています。

例えば、

  • 緊張すると胃が痛くなる
  • ストレスが続くと食欲が落ちる
  • 悩みごとがあると胃が重く感じる
  • イライラするとお腹の調子が乱れる

といった経験はないでしょうか。

実際に、胃腸の働きは自律神経とも関係しています。

ストレスや緊張が続くことで、自律神経を介して胃腸の働きに変化が生じることがあります。

東洋医学では、こうした身体の状態を「気の巡り」という視点から捉えることがあります。

「血」の巡りが悪くなると?

東洋医学では、「血」は身体の各部分に栄養を届けるものとして考えられています。

また、血の巡りが滞った状態を「瘀血(おけつ)」と表現することがあります。

冷えや運動不足、長時間同じ姿勢で過ごすことなどが重なると、身体がこわばったり、重だるく感じたりすることがあります。

胃腸の調子が悪いときにも、

「なんとなく身体が重い」
「冷えを感じる」
「身体を動かす気になれない」

といった状態が重なることがあります。

ただし、これらは東洋医学の考え方によるものであり、「胃腸の不調=気血が滞っている」と決めつけることはできません。

身体の不調にはさまざまな原因があるため、症状が続く場合には医療機関に相談することも大切です。

胃腸とストレスは無関係ではありません

胃腸の働きは、自律神経とも深く関係しています。

強いストレスや緊張が続くと、自律神経の働きに変化が生じ、胃腸の動きや食欲などに影響することがあります。

例えば、

ストレスがたまる
↓
睡眠や食欲が乱れる
↓
胃腸の調子が悪くなる
↓
身体がだるくなり、活動量が減る
↓
さらにストレスがたまる

という悪循環につながることもあります。

そのため、「胃腸の調子が悪いから胃腸だけを何とかしよう」と考えるのではなく、睡眠、食事、運動、ストレスなどを含めて、生活全体を見直してみることも大切です。

秋に意識したい「巡り」のセルフケア

秋は、夏の疲れが出やすい一方、気温が下がることで身体を動かす機会も少なくなりやすい季節です。

胃腸の調子が気になるときは、無理のない範囲で次のようなことを試してみましょう。

① 軽く身体を動かす

ウォーキングやストレッチなど、無理なくできる運動を取り入れてみましょう。

身体を動かすことは、気分転換にもなります。

特にデスクワークなどで長時間同じ姿勢が続く場合は、こまめに立ち上がったり、身体を伸ばしたりすることを意識してみましょう。

② ゆっくり食べる

忙しいと、食事を急いで済ませてしまいがちです。

一口ずつよく噛み、食事に意識を向ける時間を作ってみましょう。

「食べること」に集中することで、食事のペースを見直すきっかけにもなります。

③ 身体を冷やしすぎない

秋は朝晩の気温が下がり、夏と同じ感覚で過ごしていると身体が冷えることがあります。

冷えを感じる場合は、温かい飲み物を取り入れたり、腹部や足元を冷やさないようにしたりすることも一つの方法です。

④ 「休む時間」をつくる

ストレスが続いているときは、身体だけでなく心も緊張していることがあります。

深呼吸をしたり、好きな音楽を聴いたり、静かな時間を過ごしたりするなど、自分がリラックスできる方法を見つけておきましょう。

「何もしない時間」を意識的につくることも、身体と心を休ませる方法の一つです。

「調子が悪い」は身体からのサインかもしれません

胃腸の不調が続いているとき、「自分は体調管理ができていない」と自分を責めてしまうこともあるかもしれません。

しかし、身体の調子は、睡眠、食事、ストレス、気温、活動量など、さまざまなものに影響されます。

大切なのは、不調を責めることではなく、

「最近、少し無理をしていないかな?」

と、自分の生活を振り返ってみることです。

東洋医学でいう「気血の巡り」という考え方を、身体の状態を見つめ直す一つのきっかけとして活用してみるのもよいでしょう。

そして、「今日は少し疲れているから早めに休もう」「最近運動不足だから少し歩いてみよう」など、小さな行動につなげていくことが大切です。

自分の身体の変化に気づき、無理をしすぎないことは、安定した生活や働き方にもつながる大切なセルフケアです。

胃痛、腹痛、嘔吐、下痢、便秘などの症状が強い場合や長く続く場合、血便・黒い便、体重減少などがある場合は、自己判断せず医療機関に相談しましょう。

秋は、夏の疲れをリセットし、これからの季節に向けて身体と生活リズムを整えていく時期です。

「頑張ること」だけではなく、「休むこと」「整えること」も大切にしながら、自分の身体と上手に付き合っていきましょう。

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