発達障害と春の眠気 〜そのしんどさには理由がある〜
こんにちは。生活支援員の齋藤です。
しっかり眠ったはずなのに、午前中からぼんやりする。会議中に目が重くなる。やるべきことはわかっているのに、なぜか体が動かない。
春になると、こんな感覚を覚える人は少なくありません。それは怠けでも意志の弱さでもなく、季節の変化に対する体の正直な反応です。

なぜ春に眠くなるのか
春は一見穏やかな季節ですが、体にとっては”激動期”です。次の3つが重なることで、自律神経が乱れやすくなります。
- 朝晩の気温差が10℃以上になることもある寒暖差。体温調節のために自律神経がフル稼働し、疲労が蓄積します。
- 入学・異動・引越しなど、新生活にともなうストレス。慣れない環境への適応だけで、想像以上のエネルギーを消費します。
- 日照時間の急増。睡眠を促すメラトニンの分泌リズムが変化し、体内時計がずれやすくなります。
体はいわば、冬の省エネモードから夏の活動モードへ切り替えるリブート中。エンジンがかかりきる前は、パフォーマンスが落ちるのは当然のことです。
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発達特性と眠気が強くなる理由
発達障害のある方は、睡眠や眠気の悩みを抱えやすいことが知られています。その背景には、脳の特性による以下のような傾向があります。
〇感覚過敏による消耗
光・音・触感などの刺激を無意識にフィルタリングし続けるため、「何もしていないのに疲れた」という状態が起きやすい。
〇体内時計のずれ(概日リズム障害)
夜になっても眠れず、朝に起きられないという睡眠相後退が起きやすい傾向があります。
〇過集中後の急激な疲労
好きなことに没頭した後、燃え尽きたように眠くなる「クラッシュ」を経験する人もいます。
「やる気がないから眠い」のではありません。脳の働き方の違いから生まれる、自然な疲労反応です。自己管理の問題として責めるよりも、特性に合った対処法を探すことが大切です。
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眠気を軽くする、今日からできる工夫
眠気をゼロにすることは難しくても、「少し楽にする」ことはできます。科学的に根拠のある方法を中心に紹介します。
☀️起床直後に光を浴びる
カーテンを開けて5〜10分、窓際に立つだけでOK。体内時計がリセットされ、夜の入眠が改善します。
💤15〜20分の仮眠
それ以上眠ると深睡眠に入り逆効果。アラームをセットして昼食後に取り入れると午後の集中力が回復します。
📋タスクを5分単位に分解
「メールを書く」より「件名だけ書く」。小さな達成感が脳の活性化を助け、眠気を遠ざけます。
🚶軽く体を動かす
眠い時こそ2〜3分の軽いストレッチや歩行が効果的。血流が増し、一時的に覚醒レベルが上がります。
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自分の眠気パターンを知る
眠気の出方は人によって大きく異なります。どのタイプかを把握するだけで、スケジュールの組み方がガラリと変わります。
①朝型の眠気
午前中に集中が難しい
②午後型の眠気
14〜16時頃に強くなる
③季節性の眠気
春・秋の変わり目に顕著
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眠気の強い時間帯には単純作業や休憩を入れ、集中力が高い時間帯に重要な仕事を組み込む。これだけで、同じ24時間の質が変わります。
眠気があると「ちゃんとできていない」と感じてしまいがちです。でも、眠くなること自体は、体と脳があなたに送っているメッセージです。
春は、整える季節。無理に抗うより、少しだけ自分の体に耳を傾けてみてください。
今日も、自分のペースで一歩ずつ。それで十分です。
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