駄菓子屋の”ほんまもん”
こんにちは。
ディーキャリア春日部オフィス就労支援員のKです。
今回は昔懐かしい駄菓子屋さんに関するエピソードです。
最近、街中にある昔ながらの駄菓子屋さんが少なくなってきました。
その反面、ショッピングモールに駄菓子ショップが登場していますが、
昔懐かしさを必要以上に演出している雰囲気があり、何か物足りなさを感じます。
先日、東京・月島で孫たちがよく行く駄菓子屋に入る機会がありました。
https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131302/13166719/
ココは、個人商店が生業として続けてこられた演出無しの空間、
ひなびた店内が歴史を感じさせる「ほんまもん」です。
確かに雑然と所狭しと駄菓子が積まれているところが懐かしい雰囲気です。
店の前には年季ものの100円ガチャが並んでいます。
孫たちの話では、子どもたちだけで駄菓子を買いに行くと、
大量のお菓子を一度に買おうとする子どもに対して、
必要なものを少しずつ買うようにオバちゃんから注意されるそうです。
うーん、これもリアルな昭和の世界観です。
孫たちの駄菓子を買うどさくさに紛れて以下を買って食べてみました。
コーラ味の風船ガムの中にはアタリ・ハズレの紙切れが入っていた・・・
この感じも昔ながらでシビれます。
ただ一つ、心残りだったのは“ソースかつ”が売り切れていたこと。
この定番を切らすのは“ほんまもん”としてチョッと残念な私でした。
それを引きずって春日部に戻ってきた後、
昔ながらの駄菓子屋が春日部にないか探してみたら、
なんと匠大塚の駐車場の迎えにK商店があることを知り、
市立図書館に行った帰りに立ち寄ってみました。
(よく前を通っていたのに意識したことがなかった・・・)
https://tabelog.com/saitama/A1102/A110204/11051628/
ここも昔ながらの駄菓子屋さんで年季が入ったゲーム台が並んでいます。
中のオバちゃんに話を聞くと
親から始まり半世紀以上続いている駄菓子屋で、
春日部で残っているのはウチぐらいではないかとのことでした。
そして、お目当ての“ソースかつ”を見つけてゲットしました。
これはビールに超絶ピッタリのおつまみなのです。
学生の頃には卵とじでご飯にのせて安っぽいかつ丼として食べたこともあります。
急に沸き上がった駄菓子屋熱、心残りが全て解消されました。
さて、このK商店に入る時、チョッと躊躇した自分に気が付きました。
今回は孫たちと一緒ではない、
店の中は何気にディープな雰囲気でオバちゃん以外は誰もいない、
急に強面のオジサンが一人で入っていって怪しまれないだろうか。
柄にもなく体裁を気にしていたような気がします。
いやいや、それでも“ソースかつ”をゲットしたい気持ちでココに来ておきながら
入らないで帰ると後にひきずって後悔が残るに違いない・・・
そんな気持ちで足を踏み入れた記憶があります。
結果として、オバちゃんは私を怪しむ素振りもなく、
こちらから話しかけたことをキッカケに、
店はどのくらい続いているとか、どんな子どもたちがやってくるのか、
“ソースかつ”に拘る私は変ではないかなど、よもやま話をしばらくして、
店内の写真撮影も快く了解頂いて取材を終えたのでした。
さて、ディーキャリア春日部オフィスにおける「思考・姿勢・考え方」の訓練では、
自身があるできごとに遭遇してネガティブな感情が生じたとしても、
一旦、冷静になって自身の気持ちを客観的に整理をした上で、
自分は結局どうしたいのかを判断して行動すること、
その行動に対して後悔しないことに取り組んでいます。
些細なできごとにはなりますが、前述の事例で言えば・・・
もしも、“ソースかつ”が品切れだったら、
もしも、オバちゃんに怪訝な目で見られて変な空気になったら、
でも、それは致し方ないことで、
“ソースかつ”ゲットのナイストライとして自分を褒めてあげる。
また、体裁を気にして入店することを断念したとしても、
自身のことを意気地なしと否定したり、後悔を引きずったりせず、
それはそれで、改めて入店する作戦を練った上でトライするという
(他の客がいる時に紛れて入店する、知人ないし孫たちと入店する)
慎重な作戦を選んだだけと割り切る。
といった感じでしょうか。
湧き上がってきた自身の気持ちをいずれも大切にすること、
それを踏まえて自身が決断したことは否定しないこと、
このような思考や行動について、
今後も利用者の方々と考えていきたいと思います。
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