2023年08月02日

神経発達症（発達障害）と感覚過敏①　(^^)

皆様こんにちは！ディーキャリア春日部オフィスの社会福祉士・精神保健福祉士（当時者支援者）の生活支援員Sです。

暑い日が続いておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。熱中症に気をつけないといけない時期になりました。日頃の栄養管理も大切です。また、細目に水分と適度な塩分をとって下さい。無理はせず空調も有効活用してください～。!(^^)!

〇今回のブログは神経発達症（発達障害）の感覚過敏についてと、その対処法についてブログにしようかと思います。ボリュームがありますので、今回も２回に分けてお送りします。宜しくお願い致します。

〇皆様ご存じかもしれませんが、神経発達症にはさまざまな困り事があります。当事者の私がご支援させていただく中での主観としては、感覚過敏、感覚鈍麻（かんかくどんま）を持っている方が、比較的多いと思います。（注：感覚過敏、感覚鈍麻がある、イコール神経発達症・発達障害ではありません。）

〇感覚過敏には、視覚過敏、聴覚過敏、触覚過敏、嗅覚過敏、味覚過敏、平衡・温痛覚過敏があります。いっぱいありますね！（今回は視覚過敏、聴覚過敏、触覚過敏について書きます）

〇人は視聴覚などの情報を脳で処理します。感覚過敏の人は、過敏（鈍麻）が無い人とは脳での受け取り方が人と異なります。同じ刺激でも受け取り方が違うのです。周りの方には気持ちが良い音やボリュームでも、感覚過敏の方はとても嫌な大きな音に聞こえているのです。周りからは理解を得る事が難しく、よく努力やガマンが足りないと誤解されやすい事があります。そうではなく、先天的な障害なのです。だから、周りの人に分かってもらいやすいように、私たちには感覚過敏という障害がある事を伝える力が必要となります。

（私はこれから社会が、感覚過敏の人もいると浸透するといいな～と思ってます。）

〇その上、感覚過敏は、そのときの体調や気分によっても大きく左右されます。同じ感覚刺激であっても、体調が悪かったり、緊張や不安、イライラがあるときには、感覚過敏が出やすくなります。

〇逆に、好きなこと集中できることに取り組んでいるときや、安心できる相手のときは、苦手な刺激があっても大丈夫なこともあります。これも努力やガマンが足りないと誤解されやすい原因の一つと考えられます。

〇では、どのように対処したらよいのでしょうか。各感覚過敏について書きます。ご参考にされてください。

〇聴覚過敏の方は、事前に周囲の方に伝えておいて、離れられば過敏の元から離れる。離れられないならば、イヤーマフ、耳栓、ノイズキャンセリングイヤホン（イヤホンだけでも効果があります）を使うことをお勧めします。場合にもよりますが、周りの方から見て取れるものが良いと思います（目立たないワイヤレスイヤホンだと着けているのが分かりずらいと思います）。また、予測が立てば苦手な音が鳴る前に一声かけてもらうようにお願いすることができると良いと思います。可能であれば、好きな音で嫌な音をかき消す等などの対応も効果的です。

〇視覚過敏の方は、こちらもやはり事前に周囲の方に伝えておくことが大切です。神経発達症のある方にも通じますが、事前に特性を伝えておく事が大切です。（ディーキャリア春日部オフィスでは、自分自身の特性の理解という訓練があり、ナビゲーションシートを作成して周囲の理解を求めて行きます(^_-)-☆）視覚過敏の対策は、サングラスが効果的です（メガネにマグネットで簡単に装着できるものも売っています）。今はさまざまな濃さのサングラスが買えます。また、度も入れられます。また、光の刺激が少なくなるように席を選んで着席したり、可能ならパーテーションなどで環境整備をするなどが効果的です。

〇触覚過敏のある方は、苦手な服があったりします。着心地が良い服と悪い服があるケースがあるので、事前に試着して着心地の確認をすることが大切です。無理に着心地が悪い服を着る必要はありません。着心地の良い服は色違いで２～３着そろえる事もお勧めします。また、タグなどが気になる（痛痒くなる、かぶれる）などの症状がある時には、タグを縫い目から取る事で改善されます（YouTubeに取り方がございます）。外で急に症状が出てしまった時には、ハサミでタグを切ってしまうのも効果的です。また、急に触られてしまうのが苦手な方は、事前に人に伝えておくと良いです。